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雨の日

 今日は雨が降っていて外に出れない。


「この雨の音、良いよね」

「キュル!」

「モフラも、そう思うか」

「お主よ。モフラはお腹空いたって言ってるぞ」

「ウミは、クロ言葉分かるのか?」

「うむ。分かるぞ」

「だったら、緊急の時以外はクロ達の会話は、中間にウミを挟もうかな」

「もちろん良いぞ」


 モフラを手に乗せてもふもふする。これで、モフラは食事してるんだよね。


「キュルー」

「お、お腹いっぱいになったか」

「ワフッワフッ!」

「おぉ、今度はルルか」


 ルルが、僕の腕と脇の間から顔を出して来た。


「どうした?」

「僕も僕も〜だって」

「ウミが居ると楽だな」


 ルルを膝の上に置き、モフラと一緒にもふもふする。


「や、やばい。気持ちすぎる。ここが天国が〜」

「ならば、妾も」


 ウミがそのもふもふの身体で、背中に寄りかかって来た。


「……あ、あの。ウミさん。その、あの、当たってます」

「ふふ。良いではないか」

「……あの、ウミさんが良くても、僕が保たないって言うか」

「ふふ。ウブよな」


 そう言って、ウミは前からではなく背中を預けて来た。


「ふー。落ち着くの」

「そうだね。お昼ご飯までこのままでも良いかも」

「にゃー」

「ん、クロ、どうした?」

「にゃっ」

「お、おう?」


 クロは、僕の肩に跳んで、頭の上に乗って来た。

 やばい。全身もふもふ。まじで天国。

 そのまま、僕たちは眠りの世界に誘われた。


「ん、んん?」


 目が醒めると、既に陽が落ちていた。


「今日はもふもふして終わったな」

「お主よ、起きたか」

「うん。おはよう、ウミ。みんなは?」

「あそこで、固まってるよ」


 ウミに示した方を見てみると、モフラを中心に円を描くように、ルルとクロが寝ていた。


「お主が起きるよりも早く起きてな、お主がちょっと暑そうだったから、みんな降りてあそこで寝てるんだよ」

「そうだったのか。にしても、お腹空いたな。ちょっと何か買ってくるよ」

「うむ。待っておるぞ」


 4人分の食べ物を買って宿屋に戻った。その間、僕は気になるものを見つけた。


「王立図書館だ」


 また、時間が出来た時に向かおうかな。


 そして、次の日は魔物の討伐クエストで、ウミの力を見ることにした。

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