表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/151

再戦〜2〜

 次の日。俺たちはエルフの森のコロシアムにやって来た。

 コロシアムはエルフたちの魔法の練習に使われていた。今日はウミとミリアの試合を見るためにエルフの森の殆どの人が集まった。

 なんでも、ミリア自体がエルフの森の人たちと仲良くやっているのもあり、勉強しかしていないミリアが戦う姿を観たいらしい。


「ウミ様」

「なんだ?」

「ルールは如何致しますか?」

「そうだな。なんでもありで、即死級の魔法は禁止で良いか?」

「はい。では、イサミ様。よろしくお願いします」

「分かったよ。それでは!! ミリアvsウミの戦いを始めます。ルールは簡単即死級の魔法以外なんでもありです。それでは、試合!!! 開始!!!」


 そして、合図と共にウミが刀を取り出し、ミリアに斬りかかった。その洗礼された動きに誰もが驚きミリアがやられる姿を想像しただろう。そして、ウミがミリアの頭に向けて刀を振るった。


「キャッ!?」


 コロシアムの何処かからか叫び声が上がった。と、同時に金属音が鳴り響いた。


「お? それは……」

「はい。護身用に渡されたナイフです」

「ほー、って事は使い方も教わったのか?」

「もちろん。です!!」


 ミリアがナイフで受け止めいたが、思いっきり振ってウミを吹き飛ばした。


 そして、吹き飛ばしたと同時にウミが吹き飛んでいく後ろに炎と風の壁を作り出した。


「ん? それはやばいな」


 ウミは吹き飛ばされながら壁の方を向いて、刀を十字に振った。すると、炎と風の壁に穴が空いた。


「え!? 嘘でしょ?」

「まだまだだな」


 ミリアがその壁を消して次の行動に移ろうとした時、すぐ隣に炎の球体が現れた。


「バンッ!」


 ウミが一言そう言うと、炎の球体が爆発し炎が凄い勢いで散らばった。


「っあ!?」


 ミリアはすぐに水魔法をそれに当てようとしたが、当てる前に爆発したので消化も出来ずに、もろに炎を受けた。


「あっ、あっ、い、痛いッ!!」

「ほれ、水だ」


 服が燃え皮膚にまで到達し、火傷を負ってしまった。

 そこに、ウミが上から水を振りかけた。


 それを見た時、俺は少し目を背けてしまった。服が燃えた事によって素肌が所々から見え、ウミのせいでずぶ濡れになって、もうエロい。


「えっと、どうする? まだやる?」

「……う」

「う?」

「うぇぇぇぇん!!」


 そして、ミリアは泣いてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ