表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/151

もしかして……?

「あの、なんで俺たちの名前を?」

「あぁ、それは……」

「やぁ、久しぶりだね」

「やっぱり!! カイガランスの街で会った人……ですよね?」

「あぁ、そうだよ。あの時はポセイドン討伐お疲れ様」

「あ、ありがとうございます」


 既に忘れられていた記憶のポセイドン討伐。それを言われるとは思わなくて少し照れてしまった。


「知り合いだったか」

「えぇ、カイガランスで少し会ってました」

「そうかそうか。では、ここで泊まる場所を少し悩んでいたが、君の家にイサミ殿達を泊めてはくれないか?」


 エルフ長がその人に聞くと、その人は大きく頷いた。


「私は、エルフ族族長の友人で、よく色んなところに旅に出てる。メアルだよ。よろしく頼む」

「よ、よろしくお願いします」


 ここでの俺の宿が見つかった。とてもありがたい。


「それで、君たちはここになんのようで来たのかな? 観光、もあるだろうがちょっと違うだろ?」

「それは妾が言おう。ご主人はいずれ領主になるのだが、領地運営の勉強にエルフの森を見てもらいたくてな。来たんだ」

「成る程。よく分かった。では、エルフの学校を見学すると良い。あそこは、魔法を中心に色んな事を学べる」

「少し気になるんですけど、良いですか?」

「なんだ?」

「魔法の勉強は分かるんですけど、なんでそこで領地運営の勉強が出来るんですか?」

「それはな……」


 エルフ長が喋った内容は凄いものだった。


「エルフの森はこの国の中にあるんだが、そこの王族の方達がここの学校に代々通うんだよ。今の王様の娘もここに通っている。それに、数年後には弟もこの学校に通うことになってるからな」

「王様の娘って……もしかして……ミリア?」

「何だ、知っているのか? っと、それは当たり前か」


 その日はエルフ長の家を後にして、メアルさんの家にお邪魔した。


「すみません、メアルさん。こんなに大所帯を泊めて下さり、ありがとうございます」

「良いよ良いよ。それに、妻も喜ぶよ。子供が増えたみたいだって」


 メアルさんの妻は今は友達と出掛けているようで、帰って来たのはその日の夜だった。


「ただいま〜」

「お帰り。ドーラ」

「あら? お客さん?」

「そうだよ。数日間、家に泊まることになったんだよ」

「あら〜。それは嬉しいわね」

「こんばんは。イサミと言います」


 クロ達の事を紹介した。


「ルルは……何処行ったんだろ? ま、いっか」

「えっと、私はドーラよ、今日からよろしくね」

「はい! よろしくお願いします」


 その頃ルルはというと、


「さぁ、私と遊びましょう」


 誰かと遊んでいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ