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ニヤニヤが止まらない

「総合戦に出てくれないか!?」


 学園長のリーリエさんは土下座をする勢いで頭を下げて来た。


「え、な、なんで僕? 僕って選手に登録されてないし控えの選手でも無いんですよ? それなのになんで僕に白羽の矢が立ったんですか? それに、元から出る選手だった人はどうしたんですか?」

「それはちゃんと説明しよう」


 リーリエさんの説明で分かった。今回総合戦は試合ギリギリにならないとルールが分からないのだが、今回のルールだと全ての総合戦に出る選手のバトル・ロワイヤルらしい。そして、ここからが問題なのだが今回総合戦に出る高等部の3年に1人化け物みたいな強さの人がいるらしい。

 そして、それが今回総合戦に出る初等部6年の従兄弟に当たる人のようで逃げ出したみたい。それで、何故か僕がその人に勝てるだろうから出て欲しいと言う事らしい。


「総合戦はなんでもありなんですよね?」

「そ、そうだが……? い、イサミくん。何故笑っているんだ?」

「分かりました。出ますよ、総合戦」

「な、なぁ、何故そんなにニコニコしているんだ? な、何をする気なんだ?」

「まぁまぁ、総合戦はいつからでしたっけ?」

「明後日だ」

「では、明後日楽しみにしていて下さいね。圧勝しますから」


 リーリエさんは不思議がったまま帰っていった。

 そして、僕はニコニコ笑顔のままセイラの方を向いた。


「ねぇ、セイラ」

「ん? な、なんです?」

「セイラって風の大精霊だよね?」

「そ、そうだけど?」

「って事は、風の精霊を従えられるよね?」

「もちろんだ!! ただ、この近くにいる聖霊だけだぞ? この世界の全風精霊を連れても来れるが、風の精霊がいなくなった土地がどうなることやら……」

「いや、良いんだよ。近くの精霊を数匹を総合戦のある日に、もちろんセイラも一緒に戦って欲しいんだよ」

「うむ? よく分からないけれど、楽しそうだから良いわよ」


 こうして、僕のやりたい事ができる事を知れたので、ニコニコがニヤニヤに変わって高笑いまでしてしまった。

 みんなにはドン引きされたけどね。


 ピクニックが終わり、モフラがいる部屋に戻った。


「モフラただいま」


 ドアを開けるとモフラがベッドの上でぴょんぴょん跳ねていた。少し痩せた?


「お、近づいて来た。お、乗った」


 モフラは定位置に戻ってきた。


「やっぱり、落ち着くな。それと、モフラごめんよ。クロが暴れて僕の魔力が増えてたみたいで、それに気付かないでいつも通りに魔力制御してから結構多く僕の魔力食べてたよね。今はどう?」


 モフラがペシペシと頭を叩いてきた。


「ちょうど良いか。ってか、どうやって頭叩いたの?」


 セイラをモフラに紹介し、すぐに仲良くなってくれた。

 そして、2日が経過し総合戦の始まりだ。

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