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リュメルvsメルコ

 次の試合まで控え室で待っていると、メルコが入って来た。


(終わったんだ)

「……次の試合。やろうよ」

「・・・え?」


 入ってくるなり、メルコはちょっと笑顔でいきなりそんな事言って来た。びっくりしていると、案内の人も「試合ですよ」と言ってきた。


「え、あ、分かりました」


 案内されている最中に、タンカーで運ばれているメシャーナとすれ違った。


(勝ったのはこの人か)


 そして、試合開始のゴングが鳴った。


「動かない」


 リュメルは様子見で動かない。けれども、メルコはニヤニヤした顔でこちらを見てくる。

 何か仕掛けてきている。そう思う様に仕向けてきているのか。それとも、既に罠を仕掛けて嵌るのを待っているのか。


「悪いけど、早めに決着を付けさせてもらうよ」


 リュメルが地面を蹴ると同時に風魔法を地面に向かって放った。そうする事で、あり得ないほどの跳躍力で空に高く舞った。


「っ!?」


 それには、メルコも驚いていたが闇魔法の漆黒のボールをリュメルに向けて放つが、リュメルは背中の方で風魔法を使い横にずれた。

 空中では、体をずらして避ける事が出来ない。それを今まさに不可能を可能にした。


「……ふーん。なかなかやるじゃん」


 リュメルはザッと着地した。


「行くよ」

「……あぁ」


 リュメルが魔法を発動しようと魔力を練るが、メルコが漆黒のカマで先手を取って攻撃して来た。


「なっ!? 武器!?」

「……これは、魔力で作られるからルールに従ってるよ」

「そんなのあり?!」


 両手のカマを後ろに下がりながら避けるが、武器を持っていないリュメルは少し不利だ。

 だが、リュメルが練っていた魔力を風魔法に変え、リュメルとメルコの間に風魔法を発動させ2人を吹き飛ばした。


「危ないなぁ」

「……へー」

「ふー、よし! ふっ!」


 リュメルは風魔法を手に集め形を作り出した。


「……そんな簡単に出来ないよ」

「うるさいわね」

「……そっ、まぁ、勝手にさせてもらうよ」


 リュメルが風魔法で武器を作ろうとしていると、メルコがそのステージをドーム状に包み込んでしまった。


「ちっ、暗い」


 リュメルはそう言って、火魔法を地面に円を描くように打った。


「これで、明るくなったね」


 この、リュメルの何気ない魔法がこの勝負を分けた。


 ステージをドーム状に影ができる様にしたのだが、リュメルの火魔法の所為で影が無くなり、メルコが地面から湧いて出て来た。


「そこね!!」


 そして、ものすごい吸収能力で風魔法を剣の形に変化させ、風の剣が出来上がりメルコを倒した。

 倒すと、ドームも消えてリュメルの勝利でその試合は終わった。

『ゼロの剣聖』と言う小説を書き始めました。


宜しければ読んでみて下さい。

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