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ホテル

 クロ達と一時のお別れをして、会場に設置されているホテルに向かった。


「にしても、本大会だとホテル用意されてるんだね」

「そりゃそうだよ。この大会は既に各国の支援を受けて開催してるんだぞ」


 そして、ホテルの中はまさに「高級」の二文字が合う内装だった。


「ま、まさかここまでとは……」


 まぁ、驚くのも無理はないと言われた。

 だって、森の中に立派な建物があって、その中が国の王が泊まるんじゃないか!? ってぐらいとても立派なんだよ。

 驚かない訳がない。


「な? 凄いだろ?」

「……うん。凄い」

「それじゃ、受付に行こうか」


 受付に行くと、既に部屋が決まっていて、僕とレイドの2人部屋なのだが、4人とか5人で泊まれる大部屋に通された。


「間違ってませんか?」

「いえ、合ってますよ。学園長様が、お客様達はこの部屋でとご指名でしたから」


 あの人は事あるごとに僕に贅沢をさせて来る。


「そ、そうですか」

「荷物はこちらで宜しかったでしょうか?」

「はい。ありがとうございます」

「それでは、失礼します」


 その人が部屋を出て行き、レイドがジト目で聞いて来た。


「お前、学園長でも脅してるのか?」

「脅してないよ!! 僕だって驚いてるんだから」

「ふーん」


 何故こんなに学園長に厚意にされているかと言うと、学園長に僕と王様が友達だと言う事を聞いたからだ。


「さ、このあと数週間はここで過ごすんだから、荷物整理しよっか」

「よし、やるぞ!」


 荷物整理は順調に終わり、開会式の時間が迫って来た。


「おーい、レイド! 早く行くよ」

「ちょ、お前速いよ。俺まだ荷物整理終わってなんだけど!!」

「ったく、しょうがないな。手伝うよ」

「ありがとうな。俺こういうのは苦手なんだよ」

「あ、そうなんだ。それじゃ、これからは一緒にやろうよ」

「助かるわ」


 レイドの荷物整理も片付くと、既に開会式が始まっていた。


「急ぐよ!!」

「おう!」


 走ってホテルを出ようとすると、受付の人が声をかけて来た。


「お客様!」


 その声に足を止めて振り返る。


「こっちから行けますよ!」


 そう言って、受付の中に入って事務所の方に案内された。


「こっから、行けますよ」


 受付の人は、本棚を横に動かして隠し通路を見せて来た。


「ここから一直線です。では、楽しんで来てください」


 そう言って、背中を押された。

 その通路は滑り台の様になっていて、背中を押され体勢を崩しそこから「「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」」と、叫びながら滑って行く。

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