表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
劣等生はどこへ向かう?  作者: 美夜
9/59

葛藤

いつもより少し短めです

緊急用スモークに気づいたリゼルは珍しく行動に起こすことを躊躇った


「……………、…………!!」


………な、なんで!?よりにもよって()なの!


「………ル…………リゼル答えよ!」


彼女はハッとして顔をあげ


「っ!あの煙は緊急用の物ですわ」


「それは、第3でどうにかできるものか?」


彼等に渡したものは3()()。その中で彼らが使ったものは()。それすなわち───


「……彼らでは対処不可能ですわ」


「それなら何故お前は行かぬ!!」


彼が怒鳴り圧をかける中、彼女は膝を付きその圧をかろうじて耐えながら


「……わっ私がッ………あの場所へ行くことは出来ませんッ!!」


「なぜ行けぬ!?お前が行けぬなら俺が行く!!」


それだけは止めないと!彼等の思うつぼですわ


「くッ………な、なりません!!」


「だからなぜだと訊いておる!」


「…………」


沈黙を貫く彼女に苛立ったのか更に圧を加え


「答えよ!リゼル」


「……………」


彼は足下で膝をついた状態で耐える彼女を見下すように


「所詮そなたも()()()()と同類かっ!己らの国を守ること以外その他がどうでも良いと言うのかっ!」


私は、どうしたらいいの?若き王を大切な国を民をどうしたら護れるのですの!?


「…………」


そして、悲嘆している様な声色で


「違うと言うのなら我が力を跳ね返してみよ!()()()()()簡単だろう」


リゼルは、迷いを断ち切るように己の周囲に魔力を纏わせ かの王が放つ圧を徐々に侵食し押し返していった


その光景に彼は目を見張り笑みを浮かべた


「そなたの迷いは無くなったようだな」


彼女は土や葉っぱをはたき落とすと何か吹っ切れたような笑顔で


「えぇ、お陰さまで頭が冷えましたわ」


彼は面白そうにニヤリと笑うと


「ほう、リゼルがどう行動するか楽しみだな」


彼女は黒い笑みを浮かべるなり


「もちろんです魔王様。ですが、貴方にも手伝ってもらいますわ。………()()()を焚き付けて高みの見物……なんてさせてあげませんわ」


リゼルは、作戦をアスターに私が話すと彼は魔王としてあるまじき行動をどこか面白そうに聞いていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ