緊急信号
気まぐれ2話投稿!!
サバイバル当日リゼル達は学生の制服ではなく運動着 又は各自が動きやすい服装をし、リュックに1週間ぶんの食事や服・治療ポーション・魔術石を目一杯詰め込んでいる。その中でリゼルとアスターは小型リュックで彼は白のティーシャツに黒のズボンと軽装。リゼルは、膝丈のスカートにレースがあしらわれた服にスカーフ。まるでお忍びで街を出歩く様な格好だった
「なんだよあの格好!遊びに行くわけ?」
「何なのよ!あのこアスター君に女子力を見せつけちゃって」
学年中が騒ぎ出すなか
「君、なに考えてるわけ?」
リゼルは妖しげに微笑むと
「あら、姪の考えていることが気になるのですか?」
アスターはそんな彼女を見ながら
「そんなにザイゼルに似なくてもいいと思うんだが……」
そう呟く彼をリゼルは気にすることなく、さっさと森の中へ入って行く
とある場所では全てのパーティーが森へ入ったのを木に身を隠し見ている人がいた
「リゼル。どこへ向かうつもりだ」
少し苛立ったように問いかけてくる彼に
「寝床を先に見つけておくのですわ。さすれば、その近くで狩も出来ますわ」
「侯爵家の令嬢が言う言葉とは叔父として泣けてくる」
彼女は後ろを振り向き
「私の事をそうおっしゃるのならあなた様はどうなのでしょうか?魔王でありながら幼児姿にまでなり、学園に入学。そして今は森の中でサバイバル生活。姪としては恥ずかしいですが、臣下としては嘆いておりますわ」
「………わかった。俺が悪かった」
リゼルは前を歩きながら
「そう簡単に魔王と言うお方が1臣下に謝らないで下さいませ。あと、左からコボルトが3体来ていますわ」
「ああ…………」
「…………」
「…?お前が倒さないのか???」
リゼルは何を言うんだと言う風に彼を見るなり
「このような雑魚ほっておいても支障はございませんわ」
「だが、繁殖期なんだろ?」
「ええ、その通りですわ」
「倒さないのか?………放置してると学園の子らが死ぬぞ」
「死にませんわ」
何とも言えない空気の中休憩ポイントを確保しテントを地面に設置するとリゼルは
「少し川に行ってきますので、ここでお待ちください」
テントを設置し彼は立ち上がると
「いや、俺も行く」
彼女は首を横に振り
「馴れていないあなた様が無理をし体調を崩されたら大変ですので、ここで体を休ませておいてください」
リゼルは彼が何かを言う前に防御結界を張り川の方へ歩きだした
1時間ぐらい経ってからリゼル彼の元に戻ってくると
「珍しくどこへにも行かなかったようですわね」
「リゼルが言ったことは正しかったからな。それより、なぜ服装が変わっている」
彼女の服は膝丈のスカートにレースがあしらわれた服にスカーフから赤黒い色のドレス………と言っても動きやすさ重視にされたものに黒いカーディガン。髪型も複雑な髪型から高い位置でお団子にされていた
「ふふふ魔物と戦闘をしてしまって汚れたので着替えたのですわ」
「浄化魔法は使わなかったのか?」
「ええ、無駄に魔力を消費したくありませんので」
「そうか」
沈黙が訪れる中リゼルはテキパキと夕食を作り彼が食事をとっている間に魔術石やトラップを仕掛け、彼が寝静まったころ彼女はテントから姿を消し彼が起きる頃には食事を作り出立の準備をしていた
森の中枢部までたどり着き開けた場所でテントを張っていると
「なあリゼルよ」
朝から雰囲気がおかしい彼のために予定より早めに休憩をとった。彼が彼女を呼ぶ声は、どこか怒っているようでいて心配しているように聞こえた
「何でしょう」
「昨夜どこへ行た?」
「お花をつみに行っていただけですわ」
彼はリゼルの前に立つなり
「ほう?最低でも2・3時間は戻ってこなかったはずだが」
彼の放出する魔力に対抗しながら
「私にも一人になりたいときがありますわ」
「その方。我に嘘偽りなくそなたの昨日の行動を時間軸と共に話せ」
リゼルは表情を全て隠し淡々と
「それは、陛下が臣下に向かってのご命令ですか」
彼は魔王としての無表情さになり
「そうだ」
リゼルはただ小さく「そうですか」とだけ答えると
「この森には魔王軍第3部隊が来ております。そして、昨日は彼らに指示を出しに行っておりました」
「それを証明出来るか」
「はい。可能です」
「なら、その者達を我が前に連れて参れ」
リゼルの纏う魔力がいきなり凍てつくような冷たさになり
「今、彼らを呼び戻せば大勢の者が亡くなりますがよろしいですか」
「構わ……今、なんと申した?」
彼が 構わないと言いきったら幽閉でもするかと構えていたが彼は言葉を止め聞き返してきたのでリゼルは
「魔王軍第3部隊は彼等の護衛をさせております。もちろんその事は、総司令官様に許可を頂いております」
「そうか、なら構わん。服装や髪型を変えたのは、増えすぎた魔物を殲滅してきたからか」
「ええ、流石の彼らでもきつい様でしたので助太刀に行って参りました」
「そうか、ご苦労であった」
「いえ」
空気が和らいだ時、緊急用赤のスモークが打ち上げられた。それもよりにもよってリゼル達がいる黒綠の森の反対側でちょうど人間を見かけたと報告があった場所付近から