就任と襲撃と処罰
最終日、ソルセルリー王が自国に戻ると言うのにアルペシル王は姿を表すことがなかった。王城内では風を召されたのだろうと言う声が聞こえる中町では王は暗殺されかけて重症なのでは?と何故か真実の事が噂になっていた
本来ならリゼルも魔王陛下と共に帰国しなければならなかったのだが、時期が時期的に危険だと思い魔王陛下と学園の者達を帰国させリゼルだけがアルペシル王国に残り事の真相を暴くよう魔王陛下とアルペシル王お二人自ら願い出てきた。リゼルは二人に膝をつき頭をたれ右手を左胸に当て
「両国の友好と更なる発展のため汚点を残すことなく解決して見せましょう」
と誓いをたて陛下と共に帰ったと見せかけ冒険者兼精鋭部隊として潜入調査が始まった。今回の件を知っているのは共に班を組み戦ったインディーとアジュール、ヴェ-ル、そして両国の王とリゼルの6人だけのはずだった
「あ~本日より陛下たっての希望により第603期からリゼオが復帰することになった。お前らも知っての通り603期は化け物が5人いたよなこいつはその化け物の中でもダントツだ。それにより陛下自らが打診に打診を繰り返しようやく戻ってきた。ってことでこいつの世話係は同期であるインディ-、ヴェ-ル。お前達に任す」
「「はっ!」」
「ってことで、解散!それぞれ持ち場に戻れ」
かったるそうに手を振る上司に呆れつつもインディ-とヴェ-ルの指示にしたがい持ち場へ向かった
「まぁ、俺達3人がつく持ち場は城内部で近衛に混ざり王族の護衛をする役目だ」
「へぇ~新規に精鋭部隊に入ったんだから城外での任務かと思ったら中心部で護衛とはね」
「それは、僕も驚いたよ」
「だな」
「今日はAだから国王陛下の護衛だな」
「配置は三人だから外の扉前1人、内側の扉に1人、陛下の後ろに1人って言う配置になるけど・・・リゼリオはどこが良い?」
インディ-の問に少し考えながら
「明日はどこの配置?」
「確か、城内巡回でその次が王宮巡回、そして町の巡回。これを繰り返すんだよ」
「じゃあ外扉前で」
「「!?中に入らなくても良いの(か)??」」
「?逆に初めから中に入ったら怪しまれるだろう。それなら外で様子をうかがうやつに目星をつけといた方が後々役に立つさ」
「そう簡単に現れるか?」
「現れなくても通りかかる人達の特徴や素顔等が分かるからね。それに・・・・なんか楽しくなりそうだし」
「「・・・・・・」」
あまりにも好戦的なリゼシオの発言に二人が驚いているなか国王陛下の私室にある公務室へ到着しノック音の後に陛下からの入室許可を貰い三人は部屋へ入り
「陛下、本日からリゼシオが我々の班に入りましたことをご報告致します」
「そうか。お主には苦労を掛けると思うが頼む」
「アルペシル王、お気になさらず。私は母国とアルペシル王国との友好関係にヒビが入らないよう勤めるのみです。犯人の処分が行うまでアルペシル王の身に何かあれば直ぐに治癒を行いますゆへ即座にお教えください」
リゼシオは一時的にアルペシル王の家臣になっているため最上級の礼で敬意を示し従順する姿勢を見せた
「本当にお主には貸しを作ってばかりだな」
「そのうちに返還を求める場合もありますが決して無理難題を言うつもりはありませんのでご安心ください」
にこやかな表情を浮かべるリゼシオを見て国王は顔をひきつらせ、リゼシオの後ろで直立で立っていた二人は背筋が凍るような思いをしていた
「っ!ふせろ」「「「!!??」」」『パリーンッ』
リゼシオからの緊迫した声がした瞬間インディ-とヴェ-ルは陛下を護ろうと動こうとしたがリゼシオはすでに陛下の上に覆い被さるようにしゃがみこみ二人も慌ててしゃがんだとき二人の真横を通り抜ける弓矢二本にリゼシオがいた場所には短剣が刺さっており陛下が座っていた場所にも短剣が刺さっていた
犯人を確認しようとインディ-とヴェ-ルは窓を確認したがそれらしき者は見えず、未だに陛下に覆い被さったままのリゼシオは床に倒れた。二人からするとスローモーションに見えていたかもしれない
「「「リゼシオ!?」」」
陛下ですら声を上げた
「誰か、御殿医を呼べ!」
「はっはい!」
「・・・・まっ待ってください」
弱々しい声だが確り聞こえ周りを冷静にさせるような声でリゼシオは行動を制止させドタドタと入ってくる近衛と精鋭部隊に持ち場に戻るよう陛下に指示を出させた
「余は大丈夫だ!直ちに持ち場へ戻り怪しい者はいなかったか確認せよ!」
『『『『はっ!!』』』』
また、ドタドタと急いで戻っていく近衛と精鋭部隊に安堵しさっさと自分の治癒を始めていた
「本当に大丈夫か?」
「ええ、このぐらいでは死にはしませんよ」
リゼシオは傷を癒すと汚れた床を魔法で掃除し元に戻すと窓ガラスも綺麗に戻した
「リゼシオ!!何故、防護マントを脱いだ!!それがあれば傷を負うことも無かったはずだ!」
ヴェ-ルの言葉に同意するようにインディ-が頷くなか陛下は二度も命を救われた事に感謝していた
怒鳴るヴェ-ルにリゼシオは平然としていたが答えるつもりは無いのはその表情で二人は分かっていた。そんな問に答えるかのように陛下が
「余にかすり傷1つつけない様に防護マントを余に被せ、もしも毒矢であっても安全なようにするためだな。そして『もしも』が命中したそれもただのかすり傷で死に至る様な毒を用いられていた。それゆえに硝子に付着した毒が欠片と共に散らばりリゼシオに飛来した」
「「・・・・」」
真実を知り黙る二人にリゼシオは苦笑いを浮かべながら
「この程度の毒なら馴れてるから心配しなくて良いよ。ただ僕が倒れたのは愚かな者の追跡するため感覚を消したせいだから」
リゼシオが一瞬浮かべた暗い笑みにその場にいた三人はおののく様に一歩リゼシオから離れ初日にして解決したと安堵していた
「まぁ、あれは僕の部下がおいたしたようだから。申し訳ありませんでした」
リゼシオは紳士に謝り事は解決していないことを告げた・・・・
「それで、何故狙ってきたのだ?」
リゼシオは何ともないように
「訓練で散々絞ったから、その嫌がらせに私の仕事を失敗させようとしたのでしょう」
リゼシオはいきなり転移魔法で目の前に4人の男達を膝間付かせ圧を掛けながらにこやかに
「お前達、私が今、就いている任務がどんな任務か知っていて行ったのか?」
「・・はい。隊長は人間どもの王を護るため滞在を延長されたと聴き、今ならと思い行いました」
「・・・・・・そうか。お前らは友好関係にある王を殺そうとした。来れに間違えないな?」
「・・・・はい。ですが!あなた様を戻すにはこの方法しか!」
「黙れ。これは魔王陛下時期時の命である。それをお前達は邪魔をした。これがどう言う意味か分かっているだろうな?」
「「「「・・・っ!!??」」」」
ようやく事態の重さに気づいた彼らは青ざめ額を地面につけたまま震え出した
リゼルは真っ赤なドレス姿になっておりそれを見てしまった部下1人は遺言状をリゼルへ差し出した。それを見て他の部下達も遺言状を差し出し一思いに処罰してくれと死を受け入れた
だか、リゼルは彼らに掛けていた圧を消し困惑する彼らに笑顔をみせ
「お前達に最後のチャンスを与えてあげますわ。アルペシル王の暗殺を実行した暗殺集団と依頼者を私の面前に膝間付かせ、その証拠も拾い出してきなさい。それが出来たのならお前達の家族もお前達も今回の事は見逃してあげますわ」
驚き顔を上げる彼らに
「ただし、本日から一週間以内に見つけ出し証拠提示をしなければ貴方達家族も皆殺しに致しますわ」
「「「「お慈悲誠にありがとうございます。畏まりました。直ちに取りかかります」」」」
彼らが移動したので服装を元に戻し
「勝手に処罰を決めてしまい申し訳ありません。この罰は私に如何様にもお与えください」
「・・・・い、いや。それは構わぬが・・・・お主は本当に悪魔では無いのか?」
彼はキョトンとし
「悪魔ですか?・・・・そう言えば、罪人達には『赤の悪魔』と呼ばれていますが・・・それがどうしたのでしょう?」
「度々、亡命してくる魔族がいてなみな口を揃えてこう言った『赤の悪魔に殺される』とそして我が国の牢に入れてくれと言って入って行くのだが、不思議なことに次の日の朝にはまるで人が変わったかのように『お世話になりました。自国にて裁かれることにしましたご迷惑をおかけして申し訳ありません』と言って帰って行く」
彼は思い出したかのように
「あ~度々亡命する罪人がどこか一ヶ所に留まっていたので不思議だったのですがアルペシル王国だったとは」
「何故、彼らは自ら戻っていったんだ?」
「それは夢で教えて上げたからですよ『家族が巻き添えに食らいたくなかったら自ら戻り罪を認めろ』と」
「「「・・・・・・・」」」
何とも言えない沈黙が4人の間に落ちた




