アルペシル王国1
皆さんお久しぶりです!時間が出来たので投稿します!
どうにか10分以内に出発出来たことにリゼル安堵しながら護衛で着いてきた近衛二人とリゼルの父、ザイゼルそして魔王陛下ことアスターが乗る馬車は街の上空を駆けながら人間達と魔族の国境にもっとも近い国アルペシル王国へ向かった
「陛下、この件が片付きましたら娘を休ませて貰っても良いでしょうか?」
リゼルの父、ザイゼルは近衛二人を信頼できるものとして会話を始めた
「その事は俺も考えてはいた。流石に働かせ過ぎだとな」
「陛下、宰相殿。お言葉を挟むようですが、今リゼル様に抜けられると戦況が危うくなります。どうか、お考え直しを!」
近衛第一団長セルベルが告げるともう1人の近衛兵は同意するように強く頷いていた。それを見ていた陛下とザイゼルはお互いに困ったように視線を合わせていた
「ゼルベル殿が仰ることはもっともだが、このままではリゼルの本来の力が出しきれず魔力に呑まれる可能性がある」
「宰相殿、それは家族可愛さでは?魔力に呑まれない様に制御石を増やせば問題ないかと?」
ザイゼルは確かに娘がこれ以上辛くならないようにとは考えていた為反論を躊躇していたがゾロアスターが
「ゼルベルその方達は今、宰相の娘リゼルを奴隷のように扱うきと言いたいのか?」
ゼルベルは顔を真っ青にしながら否定をしたがゾロアスターの話は続いていた
「そもそもこやつがどれだけの仕事を抱えてると思っておる?それに制御石をどれ程つけてると思うのだ?」
彼は青ざめながらも
「多くても、5件程かと。5件程なら我々近衛も常に掛け持ちしている状態です。制御石に関してはパッと見では2個程かと」
ゾロアスターとザイゼルは同時に首を横にふりザイゼルの隣で目を瞑りながらも話をしっかり聴いているだろう娘を見ながら
「いいえ、両方とももっとですよ」
「では、10件程ですか!?制御石は4個!?」
「いいえ」
「20件!!?と5個では??」
「ゼルベルよ。こやつの娘、リゼル嬢は50件だ。俺が把握出来ている大きな件だけでだ。細かいことを調べれば常に100件近く有るだろう。しかも、城内や軍部でのいざこざ、要求だけでなく城下での治安取り締まり、他貴族の権力調整や王族とのとりなしなど多岐にわたる。その中で、俺からの指令や護衛、軍部の指導、学業を平行に行っている。それだけでなく諸外国との交易や交渉、大使としての役割も来ないしてる。更に制御石に関しては今でも10個程着けておる」
「・・・・・それは、魔族である我らができる範囲ですか!?それにそれだけ着けていれば魔力枯渇なるのでは!!」
「俺もそう思うぞ。それもまだまだ年端のいかぬ子どもの身で大人50人分の仕事を顔色変えず行っているのだからな更にこやつが1人いれば国は回ると言われてる程だからな末恐ろしいさ。だが、こやつは王になるつもりは全くないらしい」
「それは、なぜ?」
ゾロアスターとザイゼルはリゼルが学園に通う前に聞いた事を思い出していた
◆◆◆◆◆
その日は入学前と言うことで仕事をせずにゆったり過ごしていた。そこに突然の来訪者が現れ父ザイゼルと娘リゼルは庭で急遽、陛下とのお茶会が始まった。始めはただただリゼルからの報告と今後の予定についてだったが、ふとゾロアスターは思って聴いてしまった
『なぁ、リゼルよ。国を動かしたくないか?』
この言葉に親子揃って無表情でゾロアスターを見ながら溜め息をつき
『陛下、それは娘に反逆者とならぬか?と聴いてるのと同じでは?』
『いや、そう言う訳ではない。俺には妻も子も居ないわけだ、だが弟であるお前には妻もいれば子もいる。そもそも王弟であるお前の娘が王になっても反逆者とはならぬが』
『兄さん。そもそも私は継承権を破棄したはずですが?まぁ、スペアとして一応表では残っているけと仮初めでしかないですよ』
『それでも、王位を次ぐ資格をリゼルは持っている。なぁ、俺の後次ぐ気にならないか?』
二人の目線がリゼルに向くが澄ました顔で紅茶を嗜みな机に戻すと
『慎んで御断り申し上げますわ』
とみとれる様な笑みで返すリゼルは陛下の絶句を見ていたが気にすることなく理由を話し始めた
『だって、私は表に立つより裏で動いた方が常任合ってますもの。それに・・・・あの様な無能達を従えていていては、いつ全滅させてしまうか不安で眠れませんわ』
とまるで『○○○様と結婚したいな!』『いいえ○○○家子息の方が好みですわ』と女性達のたわいもない話をするかの様に告げられた内容に父ザイゼルすらも絶句していた
◇◇◇◇◇
「まぁ、本人にこっぴどく振られた訳だな」
遠い目をしながら言うゾロアスターに何かを察したのかゼルベルは、無言になり馬車内は静寂に包まれた
「ダスカロス頑張ってるわね」
と言うリゼルの呟きに4人ともがハテナマークを浮かべるが当のリゼルはブレスレット型水晶を眺めながらどこか楽しそうに微笑んでいた
それからほどなくしてアルペシル王国にある魔族大使館に到着するなり大勢に歓迎され、大使館により歓迎の宴会を夕刻から始める事を聴き学生達は昼過ぎまでは自由時間とし各班事に教員がつき生徒達の身の安全と要らないことをしないか見張りを始めた
「リゼル。お主はどうするのだ?」
考える素振りをしながら
「本日は宰相殿も近衛の方々も場所の把握をされるでしょうから陛下と共に大使館にて休憩でもしておきますわ」
リゼルの言葉にザイゼルは頷きながら各自に指示を出し各々の持ち場視察へ散らばった
「・・・なぁ、リゼル。お前この国にいる知り合いに会いに行かないのか?」
人間の国に来ていても送られてくる書類に目を通しつつザイゼルの代わりに書類の分類と代筆出来るものは代筆し書類を捌くリゼルは
「夕刻に会えるのですから今、陛下を野放しにして行く必要はありませんわ」
「・・・そうか」
リゼルとゾロアスターは軽食を挟みながら着実に書類仕事を終わらせ魔王城へ返送し夕刻のため入浴し着替えを行い始めた。勿論だが陛下の入浴と着替えは戻ってきたゼルベルに手伝わせリゼルは1人でゆったりと入浴し服装は魔法を使いさっさと着替えた
開かれる歓迎会はアルペシル王国の王城にて開催される。大広間に続く道なりは馬車停止位置から新品のカーペットがひかれアルペシル王の側近が出迎え行き先を丁寧に案内していた。ゾロアスターの少し後ろにザイゼル。ザイゼルの左り少し後ろに教員であるゼッルシオンそしてリゼル。その後ろにレイナ、アベック、ディナンが並びそれを囲う様に文官と武官が入り交じり配置していた。本来ならゾロアスターとザイゼルを護るように配置しなければならなかったが学生が居ると言うことと側に武官達がいると邪魔になると言うことから一番戦力の無い学生を護る配置となった
一方そのころ他の魔族の学生と教師達は宿をとりゆったりとした時間を過ごしていた




