迷いの森
Aー1クラス中不安と興味に苛まれながらついに人間達との交流を行う日になった
「一応言っておくが、あくまでもこれは交流であり授業の一環だ。くれぐれも面倒なことをおこさないよう気を付けてくれ。くれぐれもな。使って良い魔法は、翻訳魔法のみだ。あと、身体能力は人間達に合わせて落とすようになってるからも怪我には気を付けろよ!」
「先生、アスター君がいません!」
一人の女子生徒の言葉で事情を知っているゼッルシオンとリゼルは呆れ果てていた
「あの野郎・・・・彼は荷物を詰め込んでいるらしくHRには出席できないらしい。あと、彼のチームは陛下の馬車の後に出発するからそろそろ城へ向かった方がいいぞ~」
「行くぞ!」
アベックの言葉にレイナ、ディナン、リゼルは席をたち学校を後にするがリゼルはこの感覚にデジャブを感じていた
王都の中心部まで来てからアベックが
「なぁ、王城までどう行けば良いんだ?そもそもアスターを迎えに行った方がいいのか?」
「確か、王城までは招待されたことがある者しかたどりつけないのでは?」
「あっ!そうだ、お父様がその様なことを言っていたわ!この中で王城へ招待されたことがある人居るかしら?あと、アスター君の家も知っている人もいるかしら?」
「「「「・・・・・・・」」」」
リゼルは人間界でもあったこの流れを懐かしく思いながらも
「皆さん。そもそも鞄はどうなされたのですか?」
「鞄ですか?」
ディナンの疑問にリゼルは
「先ほど人間界で使用出きる魔法は翻訳魔法のみと仰っていました。ですので空間魔法は使用出来ません。ですのでその荷物が入る鞄が必要です」
彼等は顔を会わせると慌ててショップへ走り出した
あの子達はおバカなのかしら?と思うリゼルにお父様から電話がかかってきた
『何でしょうか?』
『今すぐ城へ戻って来なさい』
と言うと一方的に電話が切れた
念話で良かったのでは?と思うが珍しく慌てた様子のお父様に疑問を覚えながらも噴水広場前にある魔法板に伝えるべき人達の名前を書き込み魔法紙を入れ伝言を書いて急いで城へ移動した
リゼルが移動した場所はどうやら謁見室だったらしく大勢の上位貴族と当主、近衛に武官と文官が揃っており彼女が現れた位置は丁度彼等と陛下との中心部だった
当初、魔方陣を囲むようにいた彼等だが現れた人物を見て青ざめていた
何故、私を見て青ざめるのか不思議ですね?
そう考えるリゼルにザイゼルが
「学友達はどうした?」
「伝言を書いてここへ向かうよう指示を残しておきましたわ。お父様が急いで城へ来るように仰っていましたから」
微笑むリゼルに辺りに立ち込める冷気。それを払拭するように
「この、バ・・・陛下を止めて欲しい」
ザイゼルに意味を問うように見るが返事がなく当の本人へ目を向けると彼は背けながら
「大勢の武官と文官を連れて行っては敵意があると思われてしまう」
「だからと言って文官だけを連れていくのはあまりにも危険すぎます!!」
「近衛隊長の意見も最もですが、陛下の意見にも一利あります」
「だからと言って2・3人ずつ連れていったとしても行ったとしても文官を守る者がいなくなります!」
「なら、余の護衛を外し文官を守れば良いだろう」
「あなた様を守るのが我々の仕事です!!」
再び冷気が立ち込めると全員黙りながら壊れたゼンマイ仕掛けの様に冷気を発する人物の方を向き『しまった!』と言う表情を浮かべながらその場にいた二人だけを除き誰もが逃げ出す算段をつけ始めていた
「はぁ~。お父様、何ですかこのバカいえ低レ・・・お話は」
「リゼル。言いたいことは良く分かるが本音を隠しなさい」
「失礼致しました。では、文官を3人武官3人近衛2人そして総司令官であるザイゼル様が人間界に付いていってもらい宰相様と近衛隊長は、この城に残ってもらいます。異議は認めませんのであしらかず」
「皆様、あと数分で学生の子らが学園を出立致します。私たちは後、十数分のうちに出立しなければなりません。また、学生達は翻訳のみ使用可能で体力も全て人間と会わせていますのでホローお願いしますね」
リゼルは言うだけ言って、彼等が森の入り口でさ迷っていることに再度ため息をつき移動した
「ザイゼルよ。リゼルは相当怒ってなかったか?」
「そうですね。最近、頭痛が酷いみたいで極力面倒事を避けていましたから」
その場にいた誰もが彼女の仕事内容を思いだしいつ寝ているのだろう?と疑問に思った
そんな彼等が呪縛から解き放たれたように各々準備を始めた頃リゼルはようやく森の入り口まで到着した
全く、あの子達はどうしたら迷いの森にたどり着いたのかしらね?よりにもよって魔法禁止地区にね
人間界に行くことになってから渡された電話を耳当て
『ディスクさん?』
『そうですが、リゼル様ですか?』
『ええ。今、迷いの森の入り口にいるのだけど皆さんはどちらに?』
『迷いの森ですか?私たちの目の前には巨大な木があります』
巨大な木・・・・ね
『皆さんがいる場所は迷いの森でお城の真後ろにある魔法禁止地区です。そこで魔法を使うと皆さんその魔法で自爆します』
『・・・・・申し訳ありません。あのバカが使ってしまったらしく辺り一面火の海です』
災厄ね
『今からそちらに向かいますが、どんなに慌てていても魔法をこれ以上使わないように彼等を押さえていてください』
『・・・・無理みたいです。スピーカーにしていたのですが、彼等が水系統の魔法を連発しています』
『・・・・・・彼等を気絶させてください。そうすればこれ以上災厄なことは起こらないはずです』
リゼルは電話を切り『今から迷いの森を押さえます。皆様はいつも通りお過ごしください』
すでにパニックになっている街や王城内へ精神魔法と共に念話で伝えこれ以上の被害が起こらないよう対策を取り移動魔法で彼等のもとへ飛んだ
「リゼル様!!」
地面で延びてる二人をチラッと見てから
「これから見聞きすることは他言無用です。もし、誰かに教えたりした場合はそのものたちも含めそれ相応の罰を受けてもらいます」
リゼルはリミッターを解除し漆黒の髪色とルビーのように赤く光血のように暗い色をした瞳に戻し
『愛しき我が森よ怒り、倍増を辞めよ』
たったその一言で森は静まり返り火と水の海とかした魔法は全て消えまるで誰かが膝まずいているように感じた
『精霊王か?』
『はい。少々やり過ぎたためお姿をお見せできず申し訳ありません』
『構わないわ』
『どうぞ、城への道を開けますのでその子どもたちを連れお城へ御上がり下さい』
『ええ、そうするわ。この魔石、で回復して頂戴ね』
『お心遣い感謝申し上げます』
『この者達が迷惑をかけたわね』
『その様なことは。私も子ども達に会えて嬉しかったです』
『それなら良かったわ。また、会いましょう?』
『はい。お気を付けて』
彼等を浮かしながら運んでいると
「あの、髪の色と瞳の色は・・・・」
「皆さんには内緒よ。私はザイゼル・マルキ・マルキシオスか一人娘リゼルレディシオ・ギネカ・マルキシオスよ。だからあの瞳と髪色なのよ本来はね・・・だけどそれでは貴族としてしか誰も見てくれないからこうやって変えているのよ」
リゼルが裏門から入ろうとすると大勢の兵達が膝まずき
「ご無事でなりよりです。準備が整いましたのでこのまま出立してもよろしいでしょうか?」
「ええ、構わないわ。では、私たちが乗る馬車へ案内してちょうだいな」
「姫様だけは陛下と同じ馬車に乗っていただきます。そして、陛下からの伝言でアスターもこちらにのせるとの事です」
「分かったわ。では、彼等を馬車に案内して差し上げて」
「姫様はどうなされますか?」
「私は、身なりを整えてから陛下と同じ馬車に乗りますので案内わ不要です」
「畏まりました。では、ディナン様方3名をご案内します」
おバカさん二人は気絶したまま兵に浮かされた状態馬車へ向かった




