言霊
Happy New Year!!と言っても、すでに7日は経ってしまいました(´□`; 三 ;´□`)今年もよろしくお願いします!
『それぞれの初夢』
ゾロアスター・レ・ソルセルリー
「俺は最強だ!」いつもと同じ玉座に座っているが珍しいことに弟も弟の娘も俺の言いなりで例え反論してきても言い負かすことが出来た
「書類は全てザイゼルお前がやっておけ」
「ですが、これは・・・・」
「お前は王弟だ。これぐらいの権利はある!」
「・・畏まりました兄さん」
なんて良い日なんだ!!
ザイゼル・マルキ・マルキシオスの初夢
「兄さんこれもこれも全て今日中に終わらせてくださいね」
「ザイゼル。お前どこへ行く?」
「これから家族旅行ですよ」
とザイゼルは言い普段止めにはいる者達も笑顔で見送ってくれた
リゼルの母 ???・ダーム・マルキシオスの初夢
「あなた今日から5日間、家族水入らずでキャンプへ行きましょう!」
「ああ、それはいい考えだね。休みを貰ってくるよ!」
「ええ!リゼル、今日からキャンプへ行くわよ!」
「キャンプ!色んな動物と触れあえるかな?」
「ええ勿論よ!」
リゼルレディシオ・ギネカ・マルキシオス の初夢
「やっぱり誰も居ない静かな雲の上は気持ちいいわね。ここに居れば暫く厄介事からもそして護衛や仕事からも離れて自由に生きられるわ!それにゆっくりと寝れるもの」
リゼルは雲の上に寝そべりながら
「一度、天界に行ってみようかしら?」
と考えるのだった
リゼルとアスターが学園に戻ってきてから特になにもない穏やかな揺ったりとした時間が過ぎていた。相変わらず差し迫った交流会に向けてリゼル達は、放課後に語学や文化、歴史などをプサカスに学びながらついに残り1週間になった交流会に思いを馳せていた
そんな時にまた、何かが起こったようでゼッルシオンはやつれた表情をしながら教卓に立つなり
「あ~お前らにとっても嬉しくない報告がある」
その言葉にざわつき始める中リゼルはアスターこと魔王陛下が来ていないことに不信に思っていた
「あの野郎・・・・じゃなくて、魔王様からのお達しで俺のもつクラス全員が交流会に参加する事になった」
「先生!何故私たちのクラスなのですか!」
ゼッルシオンは頭を抱えそうになっているリゼルを憐れみの目で一瞥してから
「知らん。俺も今朝理事長から通達されただけだしな」
「じゃあ、理事長に会いに行くか?」
「そうだな!ちょうどもうすぐで授業も終わるしな!」
「でも、皆さん理事長先生はお忙しいのでは?」
「そうね。それに何処におられるかも分からないわ」
クラス中の視線がゼッルシオンに向かうが彼は頭をかきながら
「残念だが俺も知らねぇ。そもそもあのジジイじゃねぇ理事長とは相性が悪いからな」
「なんだよ先生でも知らねぇのかよ」
と言う声に彼はニヤリと笑い
「そう言えばこのクラスに一人だけ知ってる奴がいるなぁ~」
彼の態とらしい目配りにクラス中が視線を向けたのはリゼルにだった
「この落ちこぼれが知ってる分けねぇって!」
「まさか、理事長先生のお孫さんだったり?」
「そんな分けないだろ?」
「あり得るかも!」
「ええ、いま理事長先生は接客室でお客様をお相手していますわ」
と言うリゼルの答えに全員が驚き益々理事長のお孫説が拡がった
彼らはチャイムが鳴ると同時に教室を飛び出し東棟の最上階を目指し駆け上った
『トントントン』
「Aー1代表アレク・サドリアです。理事長先生にお尋ねしたいことがあり参りました」
『少し待ちなさい』
「はい」
何やら話し声が聞こえたあと
『入りなさい』
「はい。失礼します」
彼が入った後クラスメートの子達も中に入った
もちろんリゼルも笑みを浮かべながら入室した。それはとても良い笑顔で
『後でじっくりお話ししましょう?』
と言う関わりのない人に関してはただの笑顔だったが当事者の二人は冷や汗をかきながらも子どもに悟られては行けないと思い必死に隠していたが彼らのみに掛かる重圧に理事長はさっさと逃げ出したかった
「!!!魔王陛下!魔王陛下がおられるとは思わずとんだ失礼を致しました!!また、時間を改めて──」
「かまわん。俺が許可した」
「ありがとうございます」
「時間的に人間達との交流会についてか?」
「・・はい。お、恐れながら申し上げます!何故今になって交流を?そして、Aー1クラスをお選びに?」
魔王がニヤっと笑い仕返しとばかりに
「リゼル嬢ここへ」
リゼルは先の展開も読めていたので『後で覚えていなさいよ』と言う視線を向けるも理事長が怯えただけで彼はどこふく風だった
魔王陛下の言霊つきに仕方なく反応し側で方膝をつき座っている魔王陛下より目線を下げまるで騎士が行う例の様に感じる姿に全員が息を飲んだ
「何でしょう。我らの王。魔王陛下」
このリゼルが行った一連の言動から・・・いいえ、魔王陛下がリゼルに言霊を使った時点でこれ以降は正式な謁見の場となった
「ソナタは訳を知っていて彼らに告げなかったのか?」
この問いに本人達以外は自分達の愚かさに気づかされた。もし、彼女が本当に知っていて黙ってたならそれなりの理由もあるだろうしそれを自分達が国のトップに直接聞いたとなるとそれらしい説明をしなかった彼女は罰せられることになる
「陛下。この件について落ちこぼれである私が知る事実など有りは致しません。この件をご存じなのは、マルキシオス侯爵家のご令嬢と当主、魔王陛下のその近しい重心のみでございます。ですので、私が知る事実など有りは致しません」
クラスメート達はリゼルの言葉に青ざめていた。何たってあの魔王陛下に堂々と『ただの庶民が知るわけがないでしょう。もし、知っていたらそれは反逆者だと言っているものです』と言ったのと同じだからだ
ゾロアスターはリゼルの解答に愉快に思いつつも表面上は厳しい視線を向けたまま、さらに問いただした
「そうとも限らん。ソナタはあの侯爵家に所縁の有るもの。何処かで聞いていたかもしれんな?」
更にザワツク中リゼルは平然と
「何を仰られますか?例えそうでありましても当事者の方々が無言を貫いておられるのに部外者が勝手にしゃしゃり出で良いものではございません」
理事長までもが青ざめた何故ならこの言葉の福音には
『何を言っている。知っていてもお前が公表もしなければ勝手に決めたことだろう蒔いた種ぐらい自分で後始末しろ』となるからだ
彼らの出す威圧に生徒達は経たり込み意識を失うものも出る中、当事者は相変わらず平然としていたがふと、何かを思ったらしく同時に威圧が無くなった
「下がって良い」
「はい。全てあなた様の思いのままに」
この言葉で正式な謁見の場に終わりを告げ魔王陛下からの『下がれ』の言霊は接客室にいる全員に向けられていたため動けるものが倒れているものを介護しながら接客室を後にした
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・?」
ゾロアスターは全員退室したはずの部屋に違和感を感じ見渡すが自分以外誰も居ないが確かに誰かがいる様な気がした
彼は両腕を擦りゴースト系がいるのではと考えては頭をふり、もしも・・・と考えては考え直したりを繰り返すなか ふと、この感覚に見覚えがありサーチをかけると確かに普通には見えないが自分の真後ろに人がいるのが分かった
彼はゆっくり立ち上がりサーチで見えている人の方を向き
『姿を表せ』
と言霊で言うも一向に姿が見えず、仕方無しに殺気をだし剣を振ると流石に短剣でその人は防ぎ
「陛下、何をなさるのですか?」
見えなかった姿がはっきり見える様になりゾロアスターは目を丸くした
「・・・・お前、何故この部屋の中にいるのだ?」
「何故って聞かれましても護衛を一人も連れてこられなかった陛下をお守りするためですが?」
「いやいや!可笑しいだろう!?俺は確かに全員を従わせるように言霊を強く使ったはずだ。だと言うのにリゼル、お前は何故??それに先ほどもそれ以上の言霊を使ったと言うのに効かなかった!!」
「落ち着いてください」
「落ち着けるか!!」
リゼルは溜め息をつき
『落ち着きなさい』
「・・・・・」
リゼルの言霊にゾロアスターは落ち着いたのか恥ずかしそうに咳払いをしてから
「それでどういう事なんだ?」
「そもそも言霊は格下の相手には効きますが自分と同じかそれ以上の者には効きません。更に言いますと自分自身に言霊封じ等を膜として貼っていればそもそも言霊は効きません。今回のは後者の理屈ですね」
「・・・それは、外部に漏れては不味いよな?」
「まぁ、外部に知られたとしても陛下と同等かそれ以上の者なんて2.3人ぐらいでしょうし大丈夫ですわ」
その、2、3人が誰か予想がついたゾロアスターは顔を青ざめた




