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劣等生はどこへ向かう?  作者: 美夜
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会談について

久しぶりに学園でのお話です

あと一回間に合うかな?

リゼルやアスターが授業に参加しようとしまいと学生達の時間はなにも変わらず流れていた。最近彼らの話題は三ヶ月後に行われる人間達の国との会談で持ちきりだった


「なぁ、聞いたか?」

「何を?」

「今回、人間達との会談を設けたのが彼の王弟殿下らしいぞ!」

「それは違いますわ」

「何だって!」


ライトマゼンタのような髪色をした少女は癖毛でカールになっている髪をいじりながら


「お父様から聞いた話に寄りますと王弟殿下のご息女であらされるリゼルレディシオ・ギネカ・マルキシオス公爵令嬢様がご提案なさったそうよ」


「何でまた今ごろになって?」


彼女達を囲うように輪が出来上がっていた


「私もそこまで存じ上げていませんわ」


彼女の変わりに赤褐色の髪色をした男子が


「何やら保護した人間との交流で興味を持たれたようだ」


「一体どこで、その人間を保護したんだ?」


「そこまでは知らん」


ベルが鳴り響くなか彼らは疑問解決のため『あ~だ』『こうだ』話し合っていたがどれも信憑性にかけることばかりで結論がでなかった


「おら!お前達席につけ!」


珍しくゼッルシオンの授業が実技ではなく座学だと言うことで安心しきっていた彼らは話を半分以上聞き流していたが三ヶ月後に行われる人間達との会談話が始まり全意識を集中させた


「子供同士の交流の場が設けられることになった。参加できるのは3人までだ!本来5人だがアスターとリゼルは強制参加だから残り3人デスマッチ戦でも行って決めるか?」


全員が明後日の方へ向き人間達と関わりたくないと示している


ゼッルシオンは大きく溜め息をついてから


「こっちで決めるぞ!あいつらのパーティーであるレイナ。アベック、ディナン。お前ら三人が国を代表して参加しろ!」


「ですが!!」

「反論は認めん」

 

そもそもこの人選を選んだのはアスターこと魔王陛下だったから結局反論の余地はなかった


「先生!アスター君やリゼルさんは最近登校していないのですが!」


ゼッルシオンは嫌な顔をしながら


「あいつらはもうすぐ来るぞ」


えっ??と全員が扉に注目すると間もなくして


「やあ~皆久しぶりだね!」


「・・・おはようございます」


元気溌剌なアスターに比べいつもに増して無表情なリゼルの登校


『何があった?』と思う面々だったが、ゼッルシオン

が先程の言葉を彼らに告げるとアスターはリゼルを見てニヤニヤしリゼルは席に座るなり頭を抱えた


昼休みになり各々がお抱えシェフが作ったお弁当や食堂のご飯を注文したりしているなか、アスターはチラチラとリゼルを見てはソワソワしていた。


一方リゼルはそれに気づきながらも知らないふりをし本に没頭している風に見せかけていた


埒が明かないと思ったのか


「ねぇ、リゼル。お腹すいたね?」


「注文しに行かれては?」


「約束、忘れたのかな?」


「忖度と言う言葉をご存じ無いのですか?」


「でも、勝ったことには変わらないよね?」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


二人の無言の攻防が続くなかディナンが


「アスター様。リゼル様。そろそろお食べにならないと次の科目が始まりますよ?」


「そうだよね!ってことで早く出して!」


リゼルは内心舌打ちをしながら異空間バックから二人分のお弁当を取り出した


蓋を開けるなり


「・・・・これ、本当にお前が作ったのか?」


言葉が素に戻ってるがディナンの一言でリゼルは顔をそむけた


「えっ!!こんな凄いお弁当リゼル様がお作りになられたのですか!?凄いです!凄すぎます!!宮廷料理人でもこんなに豪華なものをお弁当箱に入れないです!」


アスターが一口食べ頷き卵焼きをディナンに渡した


「な、なんて柔らかく綺麗な色!!そして卵と出汁の完璧な調和!!流石です!!」


あまりにも煽てて来るディナンに苦笑いをしながらも自分も一口食べ


「まだまだ、改良の余地アリですわ」


と冷静に判断し食べきれなかった分は目の前で物欲しそうに見つめるディナンに差し出し


「そのお弁当箱は軽く水で洗ったらアスターに渡しておいてね」


と言って頬が少し紅くなるのを氷魔法で抑えながらリゼルは速足で教室へ戻った



午後の授業も遅れを取ることなくスムーズに解答を繰り返すリゼルとアスターに教師陣からの称賛とクラスメート達の驚きと嫉妬が渦巻くなか放課後にアスター、リゼル、ディナン、アベック、レイナが呼び出されたところは会議室だった


「なぜ私が、知識しかない劣等生と同じグループなのか甚だ疑問しかないですわ!」


「そうだな。だが人間達にどちらがより優れてるか示すのに打ってつけだ!」


「「「・・・・・」」」


あまりの馬鹿馬鹿しさにリゼル、ディナン、アスターの3人は言葉も出ず呆れた視線を送っていた


「待たせたかの?」


「「っ!?!!!」」

「「「????」」」


彼を視て絶句したのはアスターとリゼル。ただただ何かの違和感を感じて疑問を浮かべたのが残りの3人だった


「ホッホッホ。それでは人間達の言語と規則を伝えるからの~」


「「「「「・・・・・・」」」」」


沈黙する五人へ更なる追撃が下された


「今日のお題をマスターしない限り帰れぬし寝れると思うでないぞ!と言っても語学に関して言えば発音と言い回しが独特なだけだしのう」


こうして語学と規則を講義が始まるなかアスターとリゼルは既に現地に行ったこともあり2つ目の母国語のようにすらすらと言い規則ですらも当たり前のように理解していた


「二人は優秀じゃの!じゃが!この三人が覚えるまでお主らもいて貰うかなの!」


「「はい」」


彼らはサポート魔法で三人が覚えられるよう行ったかいあってアベックとディナンはマスターしレイナのみがマスター出来ずにいた


講義が始まってから11時間経った頃ようやくレイナも習得したが夜明けまで残り2時間に迫っていた


その場で気絶するように眠る彼らを見ながら


「何故、お前が居る?」


アスターの問いに彼は桂をはずしながら


「これは私の方が役に立てるかと思い参上致しました」


「プサカス・ストラテーゴス殿」


「はっ!」


リゼルにフルネームで呼ばれ膝をつき頭を垂れた


「大義です。このままではこの者達が和睦を台無しにするところでした。その機転に称賛すると共にソナタの希望を叶えて差し上げますわ」


彼は未だにリゼルを天使だと思っていた


「では、あなた様の直属の家臣にしてください!」


「構いませんわ。ソナタを私の直属の騎士として取り上げます。これを持って我が家の仕切りを越え隊長に見せなさい。そうすればソナタは晴れて私の直属の騎士ですわ」


「ありがたき幸せで御座います!!」


「・・なあ?これ本来俺の近衛になりたいと言うパターンじゃなかったのか?」


「あら?あなた様はこの方に何かしてあげたのかしら?」


「・・・・」


「さて、帰りますわよ。プサカス、明日からも頼みますわね」


「はっ!この身に掛けても和睦は必ず成功させます」


リゼルはアスター、プサカス、ディナンを各々の寝室に移動魔法で送り届けリゼル自信も寝室に入るなり夢の世界へ誘われながらも何か忘れてるような?と思うも夢の世界へ落ちた


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