エルフの子
遅くなりました!お休みのうちにあと一話ぐらいは予約しておきます!!
リゼとインディーは5時から起き出し机に地図を広げ今日向かう町までの休憩地点と魔物の分配図を見比べ、場所ごとに印をつけた
「この辺りは魔物のが多いようですね」
「ああ、うん。そこには低級の魔物が良く巣を作るからね」
「そこの前の町で休憩を取らなくても良いのですか?」
インディーが魔物の巣窟があるところの少し前にある小さな町を示すが
「・・・何て言うか、その町は国に使えてる人間たちを嫌っているからねぇ~」
リゼは死んだ魚のような目をしながら答え荷物の点検をし始めた
「この格好では兵とは分からないのでは?」
「言葉づかいや仕草で彼らは分かるからね。それに僕たちが上手く隠せていても彼らも上手く隠れるとは限らないしね」
リゼは小型のバックを持つなり扉にてをかけ
「あっ、今から僕はギルドに顔を出してくるから先にご飯食べといてね」
「えっ!ギルドって・・・」
彼の呟きを完全に無視して人通りが疎らな道を歩きながら険と盾の看板をかけてあるギルドへ向かった
◆◆◆◆◆
ギルドではまだ朝の5時過ぎだと言うのに人でごった返していたチンピラのような大男とそのパーティーを組んでいる同じくチンピラのような小柄な男性達は昨晩の事をかいつまんで話していた
「おいおいてめぇら朝からなに集まって騒いでいやがる!!」
元々顔が厳ついたくましい体格をした男が奥の扉から顔を出した
「「「「ギルマス!!」」」」
「おうおう、張り出しの時間には相当早いぜ」
ギルマスと呼ばれた男はボサボサの髪の毛を適当に整えるなり今日張り出すものにこいつらが揃って待つようなものはなかったと思うが・・・・・と思いながらも荒くれどもの興奮気味なところを見ると何かあったのか?と考え直し
「何があった?」
ギルマスの問いかけに答えたのはここにいない別の人物の登場だった
『チリ~ン』と言うベル音で、彼らは一斉に扉の方に向きその人物を知るものは驚愕し、話しを聞いただけのもの達は回りの雰囲気で何となくそうだと思ったが怪しんでいるようだった
驚愕のなかでも立ち直りが早かったのはやはりと言うべきかギルマスだった
「何だ!お前戻ってきてたのか?」
入ってきた人物はギルドが人でごった返していることに首をかしげたが気にせずに
「やあ!ダスカロス。まだここでギルマスやってたんだね」
ギルマスと仲良く話し始める彼を見てさらに彼らは驚愕した
「戻ってきてたんなら先に言えつうの!」
彼は苦笑いしながらも
「別に戻ってきた訳じゃなくってね。ただこの町に寄ったから挨拶序でに魔物の勢力図や情報を貰ってから経とうかなって思ってね」
「経つってお前・・・いったいなんの仕事を───まぁ良い俺の部屋にこい」
「美味しいお茶は有るかな?」
「相変わらず図々しい奴だな」
「まぁ、僕もそこまで時間に余裕がある訳じゃないからすぐに戻らないといけないけどね」
リゼは苦笑いを浮かべ久しぶりに彼の部屋に足を踏み入れた
紅茶を入れて持ってきたギルマスは軽食のサンドイッチを前に置き
「お前が盗聴禁止・防音魔道具をつけるって事は何かやらかしてんだろう?」
「人聞きが悪いなぁ~別にやらかしてないけど──」
リゼが言葉を止め真剣な表情になり
「下手したら魔の国とこの国の全面戦争になる可能性が出てきたから荒くれどもの手綱をしっかり握っておいて。あと、今僕は新兵として与えられた任務をグループを組んで達成するために魔の森に一番近いリオラ村に向かってる最中なんだけど・・何か情報有るかな?」
「あそこには盗賊紛いの事をしている戦争派が、乗っとてるな。あと何やら明朝に黒々とした大木が急に育ち魔物区分が変わってきている」
「今回はやっかいなことになりそうだね」
「そう言いながらもお前は嬉しそうだな」
ギルマスはげんなりしたが元々のリゼの性格を知っている彼は戦争派の奴らに同情した
「それじゃあグループと合流しに戻るよ。また、狩りに行こうね~」
鼻唄を今すぐ歌い出しそうな彼を見てどっと疲れが押し寄せた
「おう、無事に戦争が回避できたら付き合ってやるよ」
「予定明けていてね。戦争なんておきないんだからね」
といつもの感情が読めない読めない笑みを浮かべリゼは騒がしくなった町を歩きながら宿へ戻った
「リゼ君これお弁当!もし良かったらお昼にでも食べて」
「いつもいつもありがとう」
とびきりの笑顔にリーヴァさんは顔を真っ赤にしていた
彼はインディーと愛馬を連れて待ち合わせの時計塔へ向かったが何やら罵倒が聞こえてきた
「穢らわしい魔族の子どもめ!」
「今すぐ殺してしまいましょう!!」
「何故、こんなものがいるんだ!」
「悪魔の子!!お前は私の娘を喰らったのね!!私の娘を返して!!」
「・・・・・ま ママッ」
「その穢らわしい声で呼ばないでちょうだい!」
そこにはボロボロの服装で華奢な女の子がいた。ただその子の回りには緑の風がふいていた
「何かあったのか?」
近くのおじさんに聞いてみると
「ああ、俺も途中からしか知らねぇが、あの娘がいきなり魔法と言われる魔族にしか使えねぇものを放ち家を崩壊させたらしいぜ」
「ありがとうございます」
なるほどね。元々要素があったのかそれとも最上級クラスの魔物の肉を食べたか、そのどれかだねでも
「ねぇ、君。僕と旅にでないかい?」
リゼはその場にいた全員が驚く様を気にすることなく
「皆さんも構いませんね?僕、こう見えてもギルドランクは高いですしもしもの時はちゃんと始末しますしね。信用できないようならここのギルドマスターのダスカロスに聞いてくれれば良いよ」
そこにようやく到着した彼らを見て一番近くにいた男性に
「これの持ち主について聞いてみると良いよ。あと僕の名前はリゼ。先を急いでるからまたね」
小さな子どもを連れて彼らのもとに戻り
「悪いんだけど先にこの地点まで行って貰っても良いかな?僕は知り合いにこの子のを預けてから次の町に向かうから」
「おい!お前任務放棄してどうする!?」
「任務は続行してるし大丈夫さ。それに───」
リゼはチラッと子どもを見て怖いんでしょう?と言うと子どもを抱き抱えたまま馬にまたがり西の平原を駆け出した
「本当に人間って愚かだよね~魔力と聖力の違いも分からないなんて。まぁ、魔族も『艶のある黒々とした髪と血のような赤い瞳か最上級の魔力の持っている』なんて言ってるけどそれは使う属性が関係しているだけなんだけどね」
リゼの前に怯えて座っている彼女はただただ震えいつ自分が殺されるのか怯えていた
リゼは彼女に優しく微笑み
「誰も貴女を殺したりしませんよ」
それだけを伝えリゼは誰もいない森の中で一つの魔法を発動させた
これを見て少女は同じだと思い可愛い笑みを浮かべた
「何のようだ?・・・・うん???お前の子どもか??」
リゼは自分の後ろに隠れている少女に『少し待っててね』と伝え
扇子で口元を隠し
「この子のは精霊の愛し子だから丁重に扱いなさい。そしてこの子をエルフの里で育てて貰ってね。あと、兄弟揃って暫く彼女の子守りを頼みますわ」
突然呼び出された男ボールドネスは警戒しながらも頷き少女に目を向けるも直ぐに逸らされた
「リリアちゃん。こっちにおいで」
同じ男姿だと言うのにリリアと呼ばれた少女はリゼの足に引っ付き涙目だった
ヨシヨシと頭をなで
「僕が仕事をしている間友達のところに預けるけど、寂しくなったらこれをぎゅっとしていれば良いよ」
リゼはぬいぐるみを渡して眠りを促進させ倒れそうになる幼女を抱き抱え彼に渡した
「じゃああとはよろしく」
彼が魔法を発動させたたのを見届け魔の森に2番目に近い町へ向かった
彼には丁度良い息抜きになれば良いけどね




