模擬戦
後1・2回は同じ月曜日に投稿出来そうです(о^∇^о)
国王とその弟と新兵が顔を会わせてから既に3日経ったが彼等からの音沙汰は一切なかったが、彼等の訓練は相変わらず地獄に近いやり方で行われていた
「そこ!列が乱れているぞ中央に出てきて腕立て伏せ500回!!」
「「「「・・・・・」」」」
「返事は!」
「「「「はっはい!」」」」
「なぁ、お前の教育係りはどうだった?」
「教育係りの雑用ばっかで寝れたのが朝の2時」
「俺んとこもそんな感じだった」
「俺のところは、召し使いのようにこき使われたぞ」
「やっぱそんなもだよな」
ここにいる4人。いや大半の新兵の顔がげっそりしていた
「そこ、話してる余裕があるようだな!追加100回!!」
「「「「・・はい」」」」
一方彼等より先に陣形を覚えた彼ら4人は、バディの先輩がいる隣の訓練所へ向かいこっそり重りを付けて彼等の雑用を行っていた
「お前、こっちにこい!シルバー髪の青眼のお前・・・えっと、アジュール!手合わせしてやる」
「じゃあ俺も~ヴェールやるぞ!」
「では、僕もインディーやりますよ!」
「お前もやるかリゼシオ?」
「そうですね、皆さんが行うようなのでお手合わせお願いします」
ニヤニヤした先輩方が端により見物体勢にはいったのを見ながらきっとさっさと決着が付きいたぶれるとでも思っているんだろうな。と彼らは思いながらもかといって勝ってもなぁ~と複雑な心境で彼らは立ち向かった
彼らは鉄刀を手に持ち5mほど離れ開始の合図と共にスピードを活かして挑むがアジュールの剣は簡単に受け止められ
「こんなにへなちょこでフェイントもない剣なんて簡単に弾けるぞ!」
彼はアジュールの足を払い転けそうになる彼に容赦なく突くが、彼は間一髪で避け左手を軸にし片手でロンダートで距離を取った
アジュールの隣でやっているヴェールは、攻撃を仕掛けた彼とは逆で守りに徹しながら先輩からの攻撃を危なげなく回避し弾きカウンターを仕掛け、無理な深追いは止めていた
「匕ュー!見かけによらずやるねぇ~」
ヴェールの先輩は余裕の表情で口笛を吹いていた
その隣では型通りの模擬戦をしながら彼の先輩はぼやいてた
「君、中々型通りの剣なんだけど何処か粗っぽいな。なんかこう・・・」
彼らは3つの型を繋げ上段・中段・下段の構えから攻防していた
一番左端で行っている彼らは何故かお互いに一歩も動かず剣を中段で構えたまま身動き一つしていなかった
野外から
「先輩がまってんだからさっさと攻めろ」
「怖じ気づいたのか!」
「死にはしねぇんだから正面から行きやがれ」
ヤジが飛ぶなかまるで外野の声や音が聞こえていないのか同じ体勢のまま彼等はお互いを見ていた
その状態から十数分いや何十分経っただろうか?彼の同期達は試合を終え彼ら二人が睨みあっていることに気づき人混みが徐々に増えた。そこに合流した将官は絶句し冷や汗を流して思わず
「・・・まじか」
その声にギャラリーは彼の方を向き一番この状態を理解しているだろう将官に問う。それに対して彼は
「彼はら極僅かに剣や足の力の入れ方等でお互いを牽制し合ってる」
「俺らには睨みあってるようにしか見えないが・・」
「彼らでさえお互いがお互いを強者と認め無意識に牽制しあってるから、他者から見れば突っ立ってるだけ、睨みあってるだけに見える。こればかりは隠し様のない身に付いているものだからな」
「・・・ってことは、どちらかが牽制出来なければ事態は動くと?」
「そう言うことです。ですが、そろそろ均衡が崩れますよ」
「「「「「って!副総指揮官様!?」」」」」
彼は良い笑顔で黙らすと
「ほら、フェイントが少し大きくなっているでしょう」
ガギンッと言う音が響いた瞬間には決着が付いていた
「あ~あ~私の敗けですね」
とリゼシオは言うと悔しそうに「勝ったと思ったのになぁ」と良いながらも「先輩はやっぱ強いんですね」と涼しい顔で言ってのけた
一方王弟の第一部隊隊長の彼は、張り付いた髪をかき上げ
「そんなことをいけしゃしゃと言うな」
「本当のことですから」
彼らは聴いては行けない事態になる前に副総指揮官たけを残しさっさと撤退した
「何処がだ!最後のフェイントに俺は完全に釣られお前の攻撃に本来なら間に合わず俺の敗けだった。それをお前は本の僅か攻撃に仕掛けるタイミングを遅らせ俺が勝てるように仕組んだ!!何故だ?俺が王族の血筋だからか?王弟だからか?」
緩やかな雰囲気を纏っていたリゼシオだったが事を知っている者だけが残ったことを気配で察し
「あれから3日も経っているのですが、何処まで時間を掛けて手続きなさっているのですか?」
「何のこと・・・・・!?」
彼が纏う雰囲気や言葉が氷の様に冷たく刃物の様な鋭さに気づき言葉を止め冷静になった彼は急に青ざめ
「・・・まさか、嫌がらせのためだけに?」
彼はニコッと微笑み休憩に向かった
その場に残された彼は、副総指揮官に取り乱したことを謝罪し何故許可がおりていないのか問い詰めると
「申し訳有りませんか、そんな書類は一切届いていません。何処かで取り違えられたのでしょう」
と彼は言いきびをかえした。残された彼は自分の模擬刀の鞘にメモが張られているのに気づきその内容に驚愕した
さらに自室に戻ると本と本の間に再びメモがあり
『副総指揮官には気を付けよ』
とだけが書かれていた




