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劣等生はどこへ向かう?  作者: 美夜
41/59

新兵

人間は結婚すれば成人。それまでは青年と言われる


15歳が準成人で結婚も就職も自分の意思で可能


10~14歳は大抵の意志は通して貰えるが、両親の了承が必要となる


6~9歳は両親や大人の監視のもと行動が可能


5歳以下は外出不可


貴族のデビュータントは主に10歳から可能


「これから新兵訓練を行う!全員この訓練所300周、終わり次第素振り700回。魔力使用なしでそれを昼迄に終わらせ」


「「「はっ」」」


朝7時から将官の声が訓練所に響いていた


「これでも優しい方だよな~」

「ああ、前の将官は鬼畜だったな」


「そこ!サボってないで組手開始しろ」


「「はっ!」」


彼等を注意したのは、総指揮官の補佐である。彼が不在の間彼が代わりに仕切り訓練を行っていた


「お前たち!レイジェストはどこにいる」


皆が困惑しているなか


「俺を呼んだか?」


補佐官の背後からニョキっと顔を出し新兵や同僚に手を振った


そんな彼の頭を鷲掴みするなり


「レイジェスト!お前、今まで何処にいた」


「何処って・・・ずっとあんたの後ろにいたが?」


「訓練中に気配を隠すなとあれだけ言っても分からないのか!」


「別に殺るわけじゃねぇのになに言ってんだ?」


「そう言う問題じゃない!」


「やることやってんだから文句言われる筋合いはねぇよ」


「今度こそ、お前の根性を叩き直してやる!」


見馴れた光景に誰もが「また始まった」と思いながらも与えられた内容を着々とこなしていった


新兵は馴れない光景で足が止まっていたが将官に促され訓練を始めた


それから程無くして新兵達は体力が有るものは少し余裕がある走りをしていたが、体力がないものは60周を終えた辺りから倒れ初め新兵を見ながら訓練をしていた先輩兵に外側へ運び出され、気を失っているものには水をぶっかけた


そして体力が戻ってきた者は再び走りだし体力が戻らないものも10分経ったら将官により強制的に走らされた


その中で先頭で走っていた彼ら12名は218周を超えそのうち235周で一気に8人脱落し残り4人を見て化け物かと呟いていた。彼ら4人は一定のリズムで、疲れた表情も見せず揚々と走る彼らに訓練兵全員が手を止め見ていた


「おいおいおい!何なんだあいつら・・・この俺でも300周はキツいってのに化け物かよ!」


「まさか、新兵でこれを軽々超えるとは将来に期待できますね」


「今年は新生が多いな」


「俺らの時代でも2人入れば御の字だったが今年は4人か・・・」


「こりゃ4人とも精鋭部隊いりかな?」


回りがそんな話をしているなか彼等は素振り200回を基本姿勢を崩さず、平然とした表情でこなしていた


そんな彼らが朝のメニューをこなし終えたのは昼ごはんには少し早い11時5分だった


「よし!お前たち4人は昼訓練が始まるまで好きにしろ」


と言うと彼等は各々が行きたい方向へ歩き始めた。シルバー色の髪をした青目の14・5歳位の少年は隣で行っている訓練に混ざり、灰色に近い髪色の緑目の18歳位の青年はシャワールームへ向かった。黄色髪の藍色の瞳をした13歳だろうか少年は木登りし城壁の奥に広がる町を眺め、銀色に近い髪色でピンクシルバーの瞳をした12歳の少年は図書館へ向かった


「へぇ~意外と友好的な()()もいるんだね。それに彼が戻らないのは魔族のせいだと言う人は上層部の極一部・・・ねぇ」


少年は集まってきた内容に細く微笑み午後の訓練へと向かった


午後の訓練は、午前に比べ比較的に楽なものだった


「お前たち。これからバディを作り先輩兵に様々な事を教えて貰え」


この言葉にざわつくが先に上位の先輩を取られたくなく誰もが駆け出し始めたが、将官の声により彼ら4人はその場に残り、次に言い出すだろう言葉を各々で回答を出していた


「お前たち4人は精鋭部隊所属になる。今、渡した地図をみながら指定された場所へ行け」


彼等は別々に渡された地図を見て2人はゆっくりと向かい一人は急いで駆け出した1人残った彼を不審に思った将官は


「お前は向かわなくて良いのか?」


「はい。この場に来られるそうですから」


「そうか」


将官は彼の地図を見てクエッションマークを浮かべた


何故なら彼が持っている地図には『S()K()』としか書かれていなかったからだ。それを見てどう考えれば訓練所にくると言う答えになるのか全く分からなかった


彼がその場で待ち続けて1時間30が経った頃白地に金の紋章が入った男性が近づいてきた


「お前、何故来なかった?」


彼の到着に誰もが驚き跪いた。その光景を無視し近づいてくる彼を平然とした態度で見つめ


「何故、と言われましてもこの地図にはその場待機と印されていたのでお待ちしておりましたが・・・何か問題でも?」


「だからと言って本当に待ってる奴がいるか!」


「ここに居ますが何か?」


「もういい!私に着いてこい」


「・・・・」


彼の後を少年が付いていき徐々に王城の更に奥へ足を踏み入れた


「・・・何の反応も無いのか?」


少年が飾られた扉の前に立つも反応がなく、中に招き入れても反応が無いため男性が聞くも


「予想できてましたから」


とだけ答え


「アルペシル国、王兄殿下と陛下お二人が揃って私に何か御用ですか?」


少年を連れてきた陛下の兄と隠れている陛下に向けて声をかけると


「試して悪かったな。そう固くならずに共にお茶でも飲んでから語ろう」


余りにも平然としている彼らに少年は面倒事に巻き込まれたと理解したくなくてもした瞬間だった





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