冒険者
アルペシル国では、総指揮官の不在が続き彼の同僚や部下達の間では『魔族の怒りを買い殺された』とかよりも『無理をして飛び出したから動けなくなった』や『今頃観光でもしてるのでは』と言う意見が多く緩やかな時間が過ぎていた。だか、ことを知っている上位貴族達は『魔族に殺された』『寝返ったのでは』『尋問されているのでは』と負の要素が多かった
「いらっしゃい!僕、見かけない顔だね何処から来たんだい?」
「隣の国からだよ」
「隣の国ってたらソルセルリー国かセルリア国ぐらいだとおもうが?」
「セルリア国の方だよ」
少年と屋台のおじさんが話していると遠くから貴族の馬車が近づいてくるのに気づき全員が道の端で膝をついて頭を下げ始めた
「お、おい!お前も下げねぇと無礼打で殺されるぞ!」
少年の隣にいたおじさんが彼の頭を押さえ下げさすと目の前に一台の馬車が止まり
「そこの少年」
護衛の騎士が中の貴族から何かを聞きおじさんと話していた彼の前に立ち
「その身なりは、冒険者だな?」
少年は顔を上げようとしたがおじさんに押さえられ上げれず諦めてそのまま
「ぼ「ごほん」私は隣国のセルリア国から参りました者です」
ランク証明のギルドカードを提出しこの状況が早く終ることを願ったが、民の願いはことごとくはね除けられ護衛騎士が馬車の中にいる貴族から何かを聞き
「その方を家に招待する。我らの後について来い」
「・・・ぼ、私は今から魔物退治に行くのでお断り致します」
「「「「・・・・・!?」」」」
貴族からの申し出をすんなり断った彼に周囲は息をのみ声にならない悲鳴を上げた。誰もが次の行動を起こす前に少年は今がチャンスとばかりに街道を抜け貴族街から平民街まで抜け出し、何を思ったか小さな小屋に入り何処からか調達してきたのかアルペシル国の近衛騎士団服を身に纏い誰の目にも映らないまま宮殿のような王城へ向かった
◇◇◇◇◇
その頃、黒豹らは何処からか気配も掴めない人数も分からない敵に当たっても死にはしない様に武器は綿で作られ服にペイントが着くだけで外傷はないがリゼルとの約束通り村に戻り、再度挑戦を繰り返していた
「一体何人の敵が居るんだ!」
「リゼル様だけでないのか?」
「右から来てるぞ!」
「今度は下か!?」
彼等は各々のチームを守り指揮し被害を減らしているが、8時間以上経っていると言うのに未だに敵の居場所が掴めていなかった
一方、影から彼等を狙っている彼女らは彼女らであたえられた負荷を感じながらも一定のリズムを壊さず彼等が山頂の杉木に近づかない様に捌いていた
彼女らの負荷は重力50倍の魔法制限が掛かっている。訓練を受けいてる人等ならでも歩くことも呼吸すら出来ず押し潰されているだろう重力を感じさせないスピードで彼等を押し戻し、魔法に関してもマッチの火がつくか着かないかぐらいしか扱えない中彼女らは工夫をし魔法を放っていた




