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劣等生はどこへ向かう?  作者: 美夜
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物足りない議題

リゼルが最後に言った『また、何処かで会いましょう?』は彼等にとっては予想外の場所で、そして彼女にとっては分かりきっていた所で再び合うことになった・・・・


リゼルが学園で座学や体力造りを行ってから、学園では『忌み子』について討論することが増えていた。それも城下町や辺境等様々な所で真っ黒のフードを被った幼い男の子と思われる者が『忌み子を助けてる』と言う噂が飛び交っていた。それも同じ内容は男だと思われるフードを被った人だけで、その他の噂は巨人族だとかエルフ族だとか貴族の暇潰しだとか言われているが事実は判明していない。この噂に翻弄されているのは何も学園や街中だけでなく魔王城でも上や下やの騒ぎになっていた


「どこぞかの貴族の暇潰しならば良いが、もし忌み子を手懐け反乱を企んでいるなら面倒です!直ちに魔王軍を召集しその者を討伐した方が良いかと私めは思います」


「いやいや、これを行っているのは魔王様で今までの溝を埋めようとしていると噂を流してはどうでしょう?」


周囲のものはお互いの派閥の言い分を援護しているが、等の魔王はそのやり取りを見ながらこれと似たようなことを何処かで見たようなデジャブを感じていた


「「魔王様!」」


二人が揃って魔王の方を向くなり指示をと言ってくるが彼は違和感を覚えていた


この場に何か足りないような?宰相は右後ろにいる・・総指揮官である弟は左後ろにいる。さて、何かが足りないような?各派閥の代表者やその配下は全員揃っている。近衛も念のために配置した軍もいる何なんだこの違和感は


「総指揮官よ」


「はっ」


「お前はどう想う」


「陛下が願われている通りに為さりたいなら吸血鬼族のムブタス殿の意見に賛成ですが、竜族のロン殿の仰っていることもまたしかり。もしその者が此方に害悪を向けてくるようなら討伐した方が良いかと」


「分かった。宰相、ソナタはどう想う」


「私めは総指揮官殿の意見を取り入れ新たに提案させてもらいます。密偵を送り込んではと私めは愚考致します」


「ふむ。魔王軍第三隊指導者、ソナタはどう想う」


「・・・」


「陛下。彼女は本日は欠席です」


「そうか」


宰相の耳打ちに漸く足りない人物を思いだしこっそりため息をつきながら


「この度の騒動の真相は魔王軍に任す。良いなマルキシオス総指揮官」


「はっ。お任せください」


「みなも意義無いな」


「「「はっ!」」」


「本日の議題は終了しました。皆様持ち場へお戻り下さい」


宰相の言葉を合図に魔王が先に部屋を出て執務室へ戻った


「で?何故リゼルがおらんのだ」


扉を閉めた宰相と総指揮官は揃ってため息をつき


「これに見覚えはありますよね」


宰相であるグラテフスはとある誓約書を取り出し彼に見せつけた。そこには先日リゼルと交わした誓約だった


「それで、早速休暇って訳か」


「残念ながら娘は休暇ではなくブートキャンプに第三部隊と共に出掛けています」


「何処にだ?」


「魔の森ですよ兄さん」


「魔の森?何のために」


「人間達の動向を探るためですよ」


「ってことは人間界に侵入しているのか?」


「それをしているのはリゼルだけでしょうね」


「なぜ・・・・あぁ」


魔王も気づいたのか遠い目をしながら頷いた


「・・・・所でこの噂いつから始まったんだ?」


「忌み子を護ってる者がいると言う噂なら昨日から本格的に広がり始めました」 


グラテフスの後を引き継ぐように


「その前から噂事態は存在し丁度リゼルと兄さんが飛ばされた時から存在していた」


「浮かび上がってくる人物はいるか?」


「いいえ。今のところ該当する者はいません」


「そうか。お前の出来た娘を連れ戻すことは出来ないのか?」


「無理でしょうね。兄さん直々に伝達魔法を使ったら良いのでは?」


「確かにそうだな。・・・なぁ、リゼルがそうだとか無いよな?」


「「・・・・」」


三人ともあり得そうな仮説に苦笑いを浮かべ


「あやつが忌み子を助ける通りがないな」


と言う結論でリゼルの疑いが消えた



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