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4話 フランが遠慮を知らないのだが

「それでは、最後の段階に進みましょう」


「何をするの?」


「実際に戦ってもらいます。レベルでは計れない経験やスキルによっての力もありますので、それを試させてもらいます」


成程、レベル1でも俺が下級竜(ワイバーン)を倒せたみたいな感じか。今もレベル1だけど。


「では、ついて来てください」


受付のお姉さんについて行き訓練所みたいな所に入る。

中には数人の冒険者らしき人達が話したり武器を手入れしたりしていた。


「では、まずFランクの魔物と戦ってもらいます」


あれ?魔物なんだ。冒険者の人が居るからてっきり冒険者の人と戦うと思った。

あっ、武器どうしようかな。剣とか槍とか武器を使ったことないしな······

[分解調合(レシピ)]でナックルあたりを作るか。殴るだけなら出来そうだし。

作る物を選択して────はい完成。相変わらずの速度である。3分じゃなくて3秒クッキングだよ。いや、料理じゃないからメイキングか。


ナックルは下級竜(ワイバーン)の皮と骨をベースとして殴る部分にはフランと会った洞窟で採掘した石を使っている。


さて、戦う前に[進行補助(ヘルプ)]に聞くことがある。レベル1ってどれぐらいの強さ?


『解。ランクGを倒せるかどうかの程度です。』


ランクGって、どれぐらいなんだ?


『解。危険度の最低ランクです。誰でも倒せるレベルで負けることの方が難しいです。』


弱いな、いや弱過ぎだろ。レベル1ってなんなの!?


『告。普通は産まれたてのレベルです。』


説明ありがとう!!あ〜もぉ!!気を付けてやらないとなぁ!!


最初の相手は青色の猪だった。名前は青猪(ブルーボア)と言うらしい。


青猪(ブルーボア)を檻から出します。無理そうだったら早めに言ってくださいね。周りの冒険者が助けますので」


あぁ、その為の冒険者か。


「ブルゥオオオオオッ!!」


青猪(ブルーボア)との戦闘が始まる。青猪(ブルーボア)は猪らしく突進をしてきた。俺は突進を少し横に逸れることで回避をした。


さて、どれぐらいかな?


「ほい」


「ブルゥオオ!?」


様子見のつもりで軽くパンチを青猪(ブルーボア)にした。すると、青猪(ブルーボア)はそのまま吹き飛び動かなくなってしまった。


えっ?もしかして死んだ?


「つ、次のランクに行きますか?」


受付のお姉さんは何とか笑顔を保ちつつ聞いてきた。流石プロである。


次のランクをお願いし魔物を待つ。次の魔物は巨大蜂(ジャイアントビー)だった。


お前かよ······


石ころで倒してしまったせいでか危険さを感じられないが、巨大蜂(ジャイアントビー)は毒針を持つ為とても危険らしい。


次は、もっと手加減しなくては······


巨大蜂(ジャイアントビー)の攻撃を避けながらパンチを繰り出す。傍から見たらただパンチをしているようにしか見えないだろうが、実は高速で人差し指だけを当てて戻すを繰り返しているのだ。これによりダメージを入りにくくしている。

数分後、巨大蜂(ジャイアントビー)が倒れて戦闘が終了した。


もっと上のランクに行けるがここで止めておこう。これで俺はEランクの冒険者となったのだ。

次は、フランだ。一応、試験が始まる前に手加減するよう言っておいたが大丈夫だろうか。


そんな事を考えていた矢先、大爆発が起こった。


大丈夫では無いようだ。


見るとオオカミ型の魔物がボロボロになっていた。受付のお姉さんや冒険者の人達は目をまん丸にして停止してしまっていた。


「Dランクの魔物が一撃······」


あのオオカミは、Dランクの魔物だったらしい。


フランやり過ぎだよ······


「みてみて、凄いでしょ!」


フランが俺を見つけると嬉しそうに駆け寄ってくる。


手加減しなくてはダメって言ったのに、ここはガツンっと叱ってあげなければ────


「凄いな、フラン」


────褒めてしまった······

いや、あんな目で見られたら叱れないよ。


「あの〜、次に進みますか?」


「いや、ここまでで結構です」


「分かりました。カードができるまで少々お待ち下さい」


少し疲れた顔で受付のお姉さんは奥へ入っていった。最後まで笑顔を続けたのはすごいと思う。最後の方は引きつっていたけど。


しばらく待って完成したカードを受け取り、冒険者ギルドのルールブックを貰い冒険者ギルドを出た。ルールブックは後で読もう。

因みに俺がEランク、フランがDランクだ。


冒険者登録が出来たので、次は宿探しだ。


[地形情報(マップ)]で宿屋の位置を確認し多く密集しているところへ行く。

途中の売店で何かの串焼きが売っていて、その匂いにフランが見事釣られてしまった。


「フラン、食べたいのか?」


「うん」


「しょうがないな。親父さん、これを4本くれ」


「おう、毎度あり。800ゴールドだ」


800ゴールドを手渡し串焼きを4本受け取る。受け取る時不思議な顔をされたが何故だろうか?

受け取った内3本をフランにあげた。フランは目を輝かせながら串焼きにかぶりついた。可愛い。


さて、俺も1本食べるか。うん、普通に美味しい。肉は······鳥っぽいけどなんか違うな。何だろう?


『解。巨大蛙(ジャイアントトード)です。』


カエル肉かよ······鶏のもも肉みたいな感じだな。まぁ、美味しければいいか。


「ゆうきー!これも欲しい!!」


フランが次に欲しがったのはよく分からないお面だった。

お店の人に聞いてみると少し遠くの国のお祭り等で使われるものらしい。


流石にこれはいらないだろ······


「フラン、流石にコレは────」


「ダメ?」


「────ダメじゃない」


結局、お面を2つ買うことになった。


まぁ、お金はあるしいいか。お面も、なにかに使えるかもしれないし。


お面を買ってからあらためて、宿探しを開始する。さて、何処の宿にしようかな。


「お兄さん、宿探しているならうちに来なよ」


宿探していたら女の子に声をかけられた。女の子に手を引かれてその後をついていく。

ついて行って、中に怖いお兄さんが居てなんか高そうな壺を買わされる事態になったらどうしよう、なんて考えていたが連れてこられたのは普通の部屋だった。


「お母ーさん。お客さん連れてきたよ」


「カルネ!あんた無理矢理連れてきたんじゃないだろうね?」


「大丈夫だよ。ちゃんと了承はとったよ」


了承したっけ?まぁ、宿が取れればいいか。


「1部屋1泊100ゴールド。食事付きなら250ゴールドだよ」


「じゃあ2へ──1部屋、2泊を頼みます」


2部屋取ろうとしたらフランに服を引っ張られたので1部屋にした。


「食事の時はカルネに呼びに行かせるから、それまでゆっくりしてな」


鍵を貰い、俺らは部屋に向かった。


▼▼▼▼▼


晩御飯は結構美味しかった。

不思議な味だったけど······


風呂は無いらしく体を濡らした布で拭く。フランが「体拭いて〜」って来たから拭いてあげる事にした。


他意は無い。ホントだよ?


さて、夢の中で寝れば覚めるのかな?そんな事を考えながら俺は眠りについた。

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