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15話 オークが大量発生したんだが②

悲鳴の方へ走る。


「うぉっ!?」


冒険者が数人、パーティだろうか?こちらに走って来ておりぶつかりかけた。


どうやらこの先にオークの上位種がいるようだ。

上位種の肉って普通のより美味しいのかな。


『解。変わりません。』


うぉっ!?急に出てきたな!それになんか久しぶりな気がする。

それにしても、肉のレベルは変わらないのか。なら弱いのをいっぱい集めた方が得じゃね?レベルが上がるなら経験値が多く入る上位種の方がいいだろうが俺はレベルがなぜだか上がらないしな······よし!被害なさそうなら戻って弱いのを倒そう。


『告。上位種のオークに囲まれました。』


ふぁっ!?


[地形表示(マップ)]を確認すると俺の周りに大量の赤い■。


Oh······


ぞろぞろと木々の隙間から上位種のオークが姿を現す。さっき倒したヤツらと違う格好の奴らばかりだ。斧ではなく杖を持っている者、弓を持っている者。鎧を見に纏い剣を持っている者。さらに豪華な鎧と剣を持っている者等だ。豪華な奴は2体、その他の奴らがそれぞれ4体づつ。


「だぁあ!!めんどくさい![不正能力(チート)]、[一撃必殺]起動!フラン、弓使いと魔法使いに攻撃を」


まず、フランに攻撃を指示してから並んでいる豪華な奴2体に突っ込み顔面に拳を同時に打ち込む。

トップが殺られた事に反応し弓使いと魔法使いのオークが弓と杖を構える。


「させないよ〜、[炎矢(フレイムアロー)]」


炎の矢がオークに突き刺さり燃えがらせる。


「ありがとう!フラン」


フランにお礼を言いながらオークに飛び膝蹴りをし倒れたオークをぶん投げ他のオークにぶつける。高速で飛ぶ鎧を纏った重い肉塊はそれだけで順分脅威になり他のオーク達を押しつぶした。


ものの数分で上位種のオークの軍勢は全滅した。

俺は[宝物倉庫(アイテムボックス)]に収納する。


あ〜、仕分けめんどくさいな。[進行補助(ヘルプ)]さん、仕分けしておいて。


『了。かしこまりました。』


えっ!?出来んの?冗談のつもりだったんだけど。ならお任せします。


上位種を狩ってもメリットが少ないから弱いを希望したい。まぁ、だいぶ狩ることが出来たからもう十分なんだよな。あとはテキトウに立ち回っていよう。


[地形表示(マップ)]で冒険者が多めでオークが少ないところを探す。


おっ!ココなんかいいんじゃないかな。


見つけた場所はオークが5体に対して冒険者は30弱いる所だ。ここなら楽できそうだ。なんなら居るだけで手を出さないのもありかもしれないな。


▼▼▼▼▼



────何でだ?


目の前の状況に唖然とする。


30弱いた冒険者がほぼボロボロになり倒れている。倒れている冒険者の中心にはオークがいる。さっきの倒したのと同じ豪華な鎧を纏ったやつが4体。そして、そいつらの中心に普通のオークより1、2回り大きいオークがいた。


「なんだアイツ」


「オーク・キングだ」


まだ立っている冒険者に声をかける。あのデカイのはオーク・キングと言うらしい。


先生!出番ですよ!!


『告。オーク・キングはオークの王です。単体の力は危険度C程ですが配下のオークの力を引き上げる特性を持っています。その特性により危険度はBになります。』


また面倒な特性をお持ちで。


「よし、フラン頼んだ」


「分かった!」


フランは大剣を持ちオーク達に飛びかかって行った。


フランに行かしたのは面倒くさかったからでは無い────決してそうでは無い。


さて、倒れている冒険者の保護をするか。


数が多いな······まだ立っている冒険者に手伝わせて倒れている冒険者を運ぶのを手伝わせるか。


「おーい、そこの奴らちょっと運ぶの手伝ってくれ」


「何言ってんだ!あんな小さい子が戦ってんだぞ!見捨てられるか!」


「俺らも加勢するぞ!!」


「あ〜あれなら問題ないよ」


「問題ないって······そんな訳ないだろ!!」


「早く行かないとあの子が危な────」


その瞬間、オーク・キングの取り巻きの1体の首がとんだ。


「「「······」」」


「な?さっさと運ぶぞ」


「「「······おう」」」


▼▼▼▼▼


この後、無事フランがオーク・キングを倒して帰ってきた。


何気にフランのレベルが50になっていた。えっ?俺はどうだったかって?────聞くんじゃねぇよ。


肉以外の素材をギルドに売り、クエスト達成報酬を受け取り宿に帰る。素材を売った時に受付嬢があたふたしてたな。


「あっ!ユウキさん、フランちゃん。おかえ────大丈夫ですか!?その血!!」


「あぁ、これ返り血だから大丈夫だよ」


「ちょっと待ってくださいね。[洗浄(クリーニング)]」


光が俺とフランを包み込んだ。


「おぉ!!返り血が取れてる!何だその魔法?」


「生活魔法の[洗浄(クリーニング)]です」


「便利な魔法だな。教えてくれないか?」


「いいですよ。大体の人は生活魔法は使えますから」


使えませんでした。


いいもん!フランが使えるようになったから。

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