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28:何故か決闘

「猫ちゃん達が片っ端に倒すから暇だな」


「そうですわね、これが後5日も続きますわよ」


「早朝出発で6日程度って事か、体調は大丈夫か? 振れがきつくて気分が悪いなら抱っこして飛ぶぞ」


「顔色見るに全員大丈夫にゃ、だけど魅力的な提案だにゃ、今日はセレスに譲るにゃ、マグロに任せるにゃ」


「任せてくれ、あいつらとっ捕まえで洗いざらい話させてやるよ」


「そっちじゃないにゃ、捕まえるのはティアに任せるにゃ、被害に遭ったセレスが心配なのにゃ」


「あの時は突然で動揺してたようだけど、今は心拍数も落ち着いてるよ」


「マグロ様の言う通りあの時は動揺しましたが、今は落ち着いています、あの時の借りはきちんとお返ししますよ」


「なら当の本人はセレスに任せて他の3人から聞き出すかな、何をやらかしてたのかをな」


 途中休憩20分間、昼食休憩1時間、途中休憩20分間を経て本日の野営地へと到着しゲルを設置、他のメンバーには周辺の探索と食事の準備をお願いした、そして一通り準備が終わり、皆で清らかなる宴の面々の元まで来ていた。


「アドニス殿、話し合う必要があるからな、出向いて来たが、お時間を頂けないか?」


『マグロ殿か、確かに見張りの順番などを決める必要があるな』


「いやいや、見張りは俺達のPTで行うから安心してくれ、それとは別件だ」


『どういう事だ? 見張りの件は兎も角、それ以外に何がある?』


 俺はアドニスの胸倉を右手で掴み一気に持ち上げる。


「お前らの内4人が何をやらかして来たのかって事をだ」


『グッ、何の事だ、この様な真似をするなど、冒険者ギルドから咎を受けるぞ』


「そこのセレスを売り飛ばした奴と共同で犯罪に手を染めてるだろ、言え」


『仕方ない、殺せ!』


 武器も抜かせぬまま簡単に拘束、そのまま地に伏せさせる。


「どうせこのまま拘束して衛兵に突き出せば洗いざらい分かるだろ、殺人もしていた場合はお前ら4人の首も飛ぶな、精々粋がる事だ、と言うのは嘘だ、頑張って耐えてくれよ、話させて下さいと言わせてやる」


 先ずは武器を持つ手である右手を体に接触しない様に【ストファボール】で焼き尽くす、止血要らずの簡単な作業だ。


「ぐああああ!」


 そこへ商人のブライアン殿がやって来た。


「マグロ殿、これはいったい何事ですか」


「俺は時空間魔法の使い手でな、此奴らの内4人は罪人なのが丸わかりなのさ、それで被害を被る前に洗いざらい話させようかなと、それに、この内1名は俺の嫁さんを裏家業の罪人に売り飛ばした奴だ。

 まぁ見ててくれ、話させて下さいと言わせるからな」


 ダガーと取り出し太腿にザクッと差し込みぐりぐり動かしながら抜く、それを無詠唱で治療しと何度も繰り返すと案の状話させて下さいと折れた。


「それでお前らは何をやってたんだ?」


『護衛の任を引き受けその商人から荷を奪い売り払っていた、そっちのフェイにギルド対応をすべてやらせていた、だからそいつには一切手出しをさせていない』


「知っていて手伝っていたと言う事だな?」


『そうだ』


「それで、その襲われた商人はどうした?」


『刃物の跡が残らない様に手近な魔物をけしかけて殺していた、そうやって証拠隠滅していた』


「それで今回のターゲットはブライアン殿だったって訳か?」


『そうだ、もう一つ受けるPTは夜間の警戒任務中に奇襲する予定だった』


「真っ黒だな」


「皆さんが受けていなかったら私達は死んでいたのですか・・・」


「マグロちゃん、此方も終わりましたわよ、連れて行くのも面倒です、この場で処理しましょう」


「確かにこれなら衛兵に突き出しても首が飛ぶだけだな、しかしフェイだったか、そっちのは水晶での検査も引っかからないからな、此奴らの証言が必要じゃないか?」


「マグロ様、ライネルへ突き出しましょう、マグロ様ならば時間を掛けず到着するはずです」


「ふむ、それもそうだな、セレスの方はどうだった?」


「あの後解散し離散しているそうです、復讐に時間をとられるのは惨めです、気にせず旅を続けましょう」


「それじゃサクッと行って来るかセレスとアンジェは付いて来てくれ、1時間は掛からないと思うから食事でもして寛いでいてくれ」


 猫達に食事を与えて【ゲート】を発動、両手に一人ずつ掴み上げて潜るとそこはライネルの東門前だ。

 そして入場する列に並び俺達の番となった。


「衛兵さん、こいつら5名は1つの冒険者PTだが犯罪行為に手を染めてるのが発覚してな、連れて来たんだが水晶で確認してもらえないか、こっちの小さいのがフェイと言う名前なんだが、報告の為に手は出さずに傍観に徹していたらしい、罪歴が出ないかもしれないが聞き取り調査をしてもらえないか」


「ほう、先ずは4名の確認だな、其方の言う通りに罪人だったならばそっちの者も拘束した上で聞き取り調査をしよう、同じPTだったと言うのならば冒険者ギルドへ問い合わせればすぐに分る事だからな」


 こうして5人とも拘束されて連行、言った通り1名は罪歴無し、冒険者ギルドへ確認が行きPTであった事が確認され5名共々処刑が確定した。

 戻りも【ゲート】で帰還、食事をせずに待っていてくれたらしい、食事を済ませて報告へと移り5名の処刑が決定した事を伝えた。


「それじゃ皆は寝て良いぞ、俺は【フライ】で飛んでここら辺りの魔物を狩り出して来る、その後はミライちゃん達に任せて寝るとしよう」


「それでしたらマグロさん、私もやっと空間把握の実用化にこぎ着けました、二手に分かれて処理しましょう」


「へぇ、流石だな、それじゃ今の熟練度は1か?」


「はい、まだ覚えたばかりなので1です」


「それじゃ今の範囲内に入ってるのを狩り出してくれ、俺はその外周部を処理するよ、ブライアン殿達は休んで良いよ、御者で疲れただろうからな」


「そうそう、マグロちゃんに任せておけば魔物も敵対者も簡単に処理してくれますから安心してお休みくださいな」


 こうして狩り出すと木に擬態してるトレント、此方は上空から中心部を打ち抜き根っこごと収納した、狼系のファングウルフ、食用にも出来るのかね? 

 そして厄介なのが居た、すごく固まってる事が分かっていた為突入するとアント系の巣だった、中へ突入し奥まで行くのは面倒だとレベル最適化した【ストファボール】 水並みにサラサラ状態なのを多重展開して流し込み穴を埋めると共に全滅させてやった。

 そしてゲルへ戻り中で寝ていたシラタマに抱き着いて寝た。

それ以降は順調だ、先頭は俺ともう一人の嫁だが日替わりだ、俺と一緒にシラタマに乗っている、他の者は初日同様最後尾だ、そして到着しました6日目のお昼頃、何やら物々しげな様子、準備が整ったであろう騎士達から順に町の壁沿いに南下してるのが見て取れた。

 シラタマ達を水晶化し収納、入場待ちする事10分程度、俺達の番となった。


「お帰りなさいませブライアン殿、至急カサンドラ様の元に戻られよ、緊急事態でして人手が足りないのです。

 そして護衛の冒険者の方々、至急冒険者ギルドへと向かって頂きたい、事情を説明したいのですが何分手が足りてないものでして、先方で説明をお聞きしてください」


「到着早々で何が何だか分かりませんが、至急戻る事にします、しかし、具体的に何が緊急なのか、その点だけでもお話し頂きたい」


「魔物が群れを成しカスタルへ向かっているのです、その為急遽編成した騎士達と冒険者ギルドへ緊急依頼をし、その対応に追われてる事態です」


「それは緊急事態ですな、御者の皆は予定の通りに荷下ろしに向かってくれ、私は彼らと共に冒険者ギルドへと赴きクエスト完了の報告を済ませて来る」


「それって冒険者ギルドの加入の際に説明されたスタンピートってことなのか?」


「その様ですね、緊急依頼と言う事は強制依頼なので受けないと言う選択肢はありません」


「ん? それって帝国で加入しても、たまたまその場に居合わせた場合は強制的に参加させられるって意味で良いんだよな?」


「そうなりますわね、冒険者ギルドは国に縛られない立場、ですが国の存亡の危機の場合はギルドマスターの判断で緊急依頼を出す事もありますわね」


「のんびり話してる暇は無いって事か、それではブライアン殿、俺は来た事が無いから案内をお願いするよ」


 到着すると丁度良い事に説明してる所に入る事が出来た、その混雑ぶりと言ったら隙間が無いほどだ、あちらこちらで会話している為に聞き難い。


『今回のスタンピートはカスタルとリスタル間でリスタル寄りのダンジョンから溢れてると連絡があった。

 ダンジョンからはリスタルが近いがカスタルを目指している、到着予定時間は明後日の夕刻だ。

 Cランク以上の者はクエスト依頼を受けて、準備が整い次第順次カスタルへ救援に向かってくれ、国家規模での脅威な為、国からの要請を受け、強制依頼となる。

 対象者は速やかに行動に移してくれ、北西側の外壁門から入れるてはずになっている』


『肝心の敵のランクはどの程度なんだ?』


『中級者、上級者用のダンジョンだが、最下層に至っては最上級だ、どの階層の魔物かの情報は無い』


「受けるのは良いんだが護衛依頼を済ませて来た、そちらの対応は今してくれるのか?」


『すまないが依頼者から完了の書面を受け取っておいてくれ、この騒動が沈静化した後必ず対応すると約束する』


「了解した、先方とはテレポーターで繋がってるのか? 繋がってるのなら利用させてくれ」


『今は避難優先で利用しているが、AランクSランクのみは優先して送る手はずとなっている、C及びBランクの者達は馬車で移動して欲しい』


「俺達はSランクとBランクの混成PTだ、その場合はどうなる?」


『南門のテレポーターまで行きSランクの者に身分証を呈示してもらってくれ、便乗して送ってもらうと良い』


「了解した、代表の者1名に身分証をすべて持たせるので全員分受け付けてほしい」


『その方が混雑しないな、同じPTの者は代表者1名に身分証を渡し受付を済ませた後速やかに行動へと移してくれ』


「それじゃ、俺がリーダーだからな、皆のを預けてくれ、外で待ってて良いぞ、離れていても場所は分かるからな、それと護衛依頼の完了した証明を受け取っておいてくれ」


 全員分の受付を済ませて合流し、直ぐに食べられる品を買いながら南門へ到着、アンジェの身分証を使いカスタルへ転移した。


「流石に混雑してるな、列があるから何とか移動できるが、アンジェ、ここのギルドの場所って知ってるか?」


「並んでおられる方に聞きましょう、地元の方ですから知っておられるでしょう」


 アンジェが声をかけ場所を聞き到着する。

 此方も大混雑だな、とりあえずどのような状態になってるのか確認だな、手近にいる冒険者に話を聞いてみる。


「すまない、セクタルから今到着したんだ、状況はどうなってる?」


「確実に此方を目指してる様だが規模は不明だ、リスタルからの報告によると、今現在もダンジョンから溢れてるらしい、予想到達時間は明後日の夕方位らしい」


 規模が不明なのは相変わらずか、セクタルで得た情報と全く同じだな。


「桁外れな大軍団という感じだな、それで編成などはどうなってる?」


「現在進行形で調整してるよ、得意な戦闘方法で分けて運用する様だ、受付がまだなら早めにした方が良い」


「ありがとう、早速済ませて来るよ。

 皆は待っててくれ、アンジェ受付を済ませよう、バラバラで運用されたら困るからな」


「そうですわね、クララちゃんとは絶対に離れない様に調整してもらいませんと」


 受付嬢の前に並んでるのがあまりの長蛇の列だったが二人で並ぶ事に、30分程度待ち俺達の番となる。

 預かっている身分証も渡して交渉の開始となった。


「PT名【真摯の断罪者】でメンバーの一人のアンジェリカですわ、全員の受付はセクタルにて済ませて来ましたが攻撃方法などで分けると聞きましたが、どの様に別けるのですか?」


「Sランクのアンジェリナ様でございますね、Sランクの方々には別室にてご説明申し上げますので担当の者がご案内致します」


「私はPTリーダーではありませんの、隣にいるマグロちゃんがリーダーなのですわ、この場合は二人で参加してもよろしいのでしょうか?」


「規則に反しますが仕方ないでしょう、リーダーのご許可無けれ勝手な命令など出来ません、しばしお待ち下さい」


 別途案内の者に先導されこうして案内されたのは2Fにあるかなり広い部屋、会議室だろう。


「今入って来た者達、自己紹介してくれ、それで担当を決めたいと思う」


「俺はPT名【真摯の断罪者】リーダーの怪盗=マグロだ、ランクはB、得意なのは魔法による殲滅戦だ」


「同じく【真摯の断罪者】の一員でアンジェリカですわ、ランクはS、得意なのは同じく魔法での戦闘ですわよ」


『何故ここにBランクの者など寄越した! その様な者など足を引っ張るだけだろう、さっさと失せやがれ!』


「まぁ確かにBランクなのは間違いが無いな、だが、ランクが低いからとお前より弱いとは限らんぞ」


『ほざいたな貴様、それならば決闘にて実力を示せ、俺が相手になってやる』


「なぁお前さん、あんたはPTで参加してるのか?」


『お前だぁ、軽々しい口を叩くなよ、質問にだけは答えてやろう、俺のPTメンバー全員がSランクでこの場に居る、全員で6名だ』


「そうか、それなら参加したい奴は全員同時に相手してやるよ、俺は手加減が下手でな、死んだら後悔なぞ出来ないがあの世で悔いろ」


「マグロちゃん、敵はスタンピートの魔物ですわよ、この様な場で戦力を減らしては支障が出ますわよ」


『お前の連れも中々言うな、面白い、6人がかりで殺してやる』


「まぁこんなもんだろ、6人減った所で支障なぞ出ないよなギルドマスター殿」


「ただでさえ時間が無い時に厄介な事を・・・はぁ、仕方あるまい、規則に従い決闘を許可する、ついて来い、訓練場に案内する」


 こうして集まってる他のメンバーも一緒にゾロゾロと地下訓練場へと向かい、何事かと受付のエントランスに居た者達まで来ていた。


「それでは怪盗=マグロ対【限りない剛剣】との決闘を行う、先ずルールを決めよう、一般的なルールであれば、武器は所有してる品ならば制限なし、魔法使用制限なし、消費アイテム使用禁止だ、双方共に意義があれば申せ」


『魔法の使用を禁止にしろ、近接戦闘の厳しさを嫌と言うほど教えてやる』


「ふむ、それも面白そうだな、これまで魔法ばかりだったから体も動かしたいと思ってた所だ」


 そう返事をして光輝牙槍と灼熱の魔槍を取り出し槍の二刀流にした、ちょっと振ってみるかと思いっきり手抜きで振ってみる、風の抵抗も無くこれなら余裕だな、そう思うマグロだった。


「ではマグロも承知したので武器制限無し、魔法使用禁止、アイテム使用禁止とする、お互いの要求はどうする?」


『貴様のPTメンバー全てをもらい受けよう』


「要求か、特にないな、死んだら資産は相手の物ってルールは当然あるんだろ?」


「ルールとしては資産の移動は当然ある、して、双方要求を吞むか?」


『此方は依存は無い』「俺も大丈夫だな」


「では双方定位置に着け・・・・始め!」


 突っ込んで来るかと思いきや陣形を作りじわじわと寄って来る、後方に控えた1名が弓を射かけて来るが遅すぎる、叩き落すまでもなく半歩横にずれるだけで避けられる。

 その避けた瞬間を狙い矢のような陣形のまま突っ込んで来る、俺は右足を引き地面を蹴りつけその威力で削れた土を相手へと目つぶし攻撃を慣行、さっさと右方向の横にずれてその突撃をかわしざまに右最後方の奴の足を左手の槍で払い、空中に居る姿勢の彼を上へと蹴り上げ天井に激突させる、そのまま待機し持っていた槍に落ちて来た奴がグッサリ刺さる。


「これで1人死んだな、諦めて降参するか? 別に何の要求もしてないから単に負けを認めるだけだぞ」


『貴様! アイテムは禁止したはずだろ!』


「なぁ、地面はアイテムなのか? 地形も利用するのが冒険者だろ、お前の考えは甘いんだよ、その程度の思考しか出来んのなら冒険者なぞ止めてしまえ」


『手加減は抜きだ、いつもの魔物だと思って対峙しろ!』


「つくづく甘いな、決闘で手加減だ? よくそんな甘っちょろい考えで生きていられたな」


 その間も矢は飛んで来るが空間把握で丸わかりだ、緩急付けた移動方法で狙いをずらせば見る必要さえない。

 今度は此方から仕掛けさせてもらおう、遺体をふり投げ一気に接近、盾を構えて防戦しようとするがその盾事灼熱の魔槍で貫通させ体を貫き蹴り飛ばして外す、それぞれの槍を横へと振り抜き斜め後ろに追随している二人を外周部の壁へ貼り付け、更に踏み込み槍を持った中距離担当目がけてドロップキックを食らわせ後ろで弓を引く者に衝突させた、足を曲げ接触の際に足を延ばして跳ね飛ばしたからな、俺は反対方向へ飛び壁に激突したがダメージ0だ、あまりの威力に二人一緒に仲良く壁に激突し決闘は終了した、6名の死亡をもって。


「そこまで! 勝者、怪盗=マグロ、直ぐに治療を施せ!」


 空間把握で確認してるがとっくに死んでるよ。


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