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17:オークション終了

 銀より光沢のある色に変色し、プラチナスライムと変化したライムちゃんを頭に乗せて出発した。

 翌朝朝食を済ませティアとシェルと二手に分かれ、俺達は商業ギルドのロービーに入った。


(おい、昨日結構な量を買っていたPTだぜ)

(あれだけ買っておいてまだ参加する気なのか)

(さすがに底ついてるだろ、見学だと思うがな)


『本日で終了するオークションですが、最後にスペシャルな商品をご用意しております、では魔道具部門1品目、結界魔法の書、これを極めれば普段の生活から冒険の野営まで安全度が激増します、最低落札価格は金貨100枚からです、ではどうぞ』


『100枚』

「200枚」


(おい、あのPTまた競り落とすつもりだぞ)

(驚愕だな、何処からそんな金を調達したんだか、やばいのに手を出してるかもしれんな)


『220枚』

「440枚」

『500枚』

「白金貨1枚」

『白金貨1枚と金貨100枚』

「白金貨2枚と金貨200枚」

『・・・・』


『50番様、白金貨2枚と金貨200枚他にございませんか?』


『・・・・』


『白金貨2枚と金貨200枚で落札です、50番様おめでとうございます』


 支払いを済ませ、かなりの数の競りが終了した。


『魔道具部門最後の品になります、時空間魔法の書、見る事が余りにない為、存在その物を疑われていた品です、最低落札価格は白金貨1枚からです、特別ルールで白金貨のみでお願いします、それではどうぞ』


 競り落とすのはアンジェに任せた、序盤は参加せず見守る中どんどん値上がりしていく。


『白金貨120枚』


『3番様白金貨120枚、他にございませんか?』


「白金貨200枚」


(ブハッ)

(これまでの代金はあのPTにとってはした金だったのか?)


『48番様、白金貨200枚、他にございませんか?』


『なければ落札とします、白金貨200枚で落札です、48番様おめでとうございます。

 午前中の部門はこれで終了します、一時間後目玉商品のオークションとなります』


「ティアとシェルが来てるようだ、購入後に合流するぞ、無事に購入できたようだな」


 無事合流して昼食後。


「こっちは予定の品を全て買えたよ、そっちの買い物はどうだった?」


「準備万端です、数ヶ月程度なら余裕で野外生活が可能です」


「そうか、おかげで予定してた品は確保できた、残りは昼からの1品のみだな」


「何を買ったのにゃ?」


「結界魔法の書と時空間魔法の書だな、時間が出来次第全員に結界魔法は覚えて貰う事になるだろうな、時空間魔法は難しいか?」


「マグロさんなら可能でしょうが、二種ともハードルが高いですね、結界魔法書ですが後程見せて頂けませんか?」


「落ち着いたら見せるよ、興味があるならまず最初に覚えて貰おうかな、その時は宜しくな」


「はい、任せて下さい!」


「それで、あと一品は何なのにゃ?」


「ストームドラゴンが丸々一体競りに掛けられるんだよ、これで装備品を作れば一生物の品が作れるだろ、この機会に競るつもりだよ」


「それで今回の準備だったんですね」


「すまないな、後手後手の説明で、それで相談なんだが、2割を手元に残して8割を売却しようと思ってる、残すのは外皮、肉、骨、魔石だな、他の部位、爪や牙などは全て売却予定だが。

 残った素材で10人分の防具をフルセットで作れるか?」


「マグロちゃんが言う量を確保しておけば10人分でも余りますわね、売却はどの様にするのですか?」


「解体したのち商業ギルドに丸投げするつもりだ、安くする事で販売先を限定するように交渉するつもりだ」


「商売のプロにお任せするのは理にかなってますわね、そちらはお任せして宜しいですか?」


「勿論だ、俺が言い出した事だからな」


 昼食を済ませ、二人と別れて会場に向かった。


『今回のオークション最後の品となります、風属性の上位竜でストームドラゴンとなります、その大きさからこの会場でお見せ出来ませんが、ここ、商業ギルド地下に在ります特別倉庫に、全身凍らせた状態で保存されております、全長50m級です。

落札者には一か月の猶予が与えられ、その間に処理して頂きます、期日を過ぎた際は倉庫使用料が課せられますのでご注意ください。

 ご紹介致しましょう、今回討伐されたチームのリーダーを務めましたSランク冒険者のミストル様です』


『ミストルです、今回討伐に参加した1500名中、生き残ったのは僅か714名です、この勇敢に立ち向かったもの達の遺族に対して、今回の落札金から補償金が支払われます、彼らの為にもよろしくお願いします』


『今回は白金貨のみでお願いします、最低落札価格白金貨1000枚からです、それではどうぞ』


『1000枚』

『2000枚』

『4000枚』

『6000枚』

『8000枚』

「1万6000枚」


(ブハッ)

(おいおい汚いな、気持ちは分かるが)

(個人で出せる金額じゃない、何処かの国の回し者か?)

(可能性が高いのはエリュード王国か?)


(前列のただ一人、睨んできてる奴知ってるか? アンジェ)

(ここ帝国の宰相閣下ですわね)

(国も動いてるって事か、最悪な事態が現実味帯びて来たな)


『・・・・』


『50番様、白金貨16,000枚、他にございませんか?』


『・・・・』


『白金貨16,000枚で落札です、50番様おめでとうございます』


(此方へお出で下さい、お支払いと契約をお願いいたします)

「すまないがその前に交渉したい事がある、そちらに一部降ろしたい、別室に案内してもらえるか?」

(わかりました、その様な事でしたら是非ご相談に乗りましょう、先ほどのミストル様と冒険者ギルドのマスターもお支払いでお待ちのはず、ご一緒してもよろしいでしょうか?)

「勿論だ、今エントランスに居るティルアとシェルアスって二名も呼び出して連れて来てほしい、俺達のPT員なんだよ」

(それではエントランスで合流されてください、その後ご案内しましょう)

(了解した)

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