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10:魔法の修行

 オークションまであと6日。

 俺はセレスの胸に顔を埋める形で意識を取り戻した、単に起きただけだが、良いなこの肌触りとこの弾力、離れがたいがそうも言ってられない、試験対策もしないとな、俺は立ち上がり、元の服を着て身支度を済ませてから声を掛けた。


「セレス、朝だぞ、身支度を済ませて朝食にしよう」


「・・・マグロさまぁ、お早うございます」


「朝食を済ませたら予定の通りに魔道具店に行って必要なのを買いこもう、いや、その前に雑貨店だな、MPポーションを限度まで買うよ、MP尽きて練習できませんじゃ話にならないからな」


 セレスも身支度を済ませ朝食をとる、宣言した通り雑貨店で高級MPポーションを40本買いこみその足で魔道具店へと向かいその店の中へと入って行った。


「お早うございます、お聞きしたい事があるのですが」


「いらっしゃいませ、どの様な事でしょうか?」


「最大MPを増やす様な魔道具を置いてませんか? 魔法職なので1割でも増えれば御の字なのですが」


「その様な貴重品はこの様な田舎町には置いておりません、仕入れに行ってもそこまで高価な品は仕入れる事も出来ません、帝都ならば手に入る事でしょう、そちらでお求めになてはどうでしょう?」


「なるほど、無いのは仕方ありませんね、それでは、見た目以上に物が入れられるバッグのような品はありませんか?」


「それでしたらございます、種類で容量が違いますから、その容量次第で値段が跳ね上がるとお考え下さい。

 最小で10㎥が金貨1枚、次に100㎥が金貨25枚、最大で1000㎥で金貨500枚です。

 帝都でしたら最大サイズのマジックバッグがあるかと思いますが、当店には下位の2種しか取り扱っておりません」


「では中くらいのを1つお願いします、それと魔法書を探してるのですが、此方で扱ってますか?」


「火、風は上級まで、水と土は中級まで、回復は中級まで、他にも属性は色々とございますが、当店ではこの品のみしか取り扱ておりません」


「では、それを1冊ずつ売ってほしい」


「マグロ様、水と風の属性であれば上級までお教えします」


「それは良いな、それじゃ火と土と回復魔法書をお願いするよ。

 ご主人、追加で聞きたいのだが、氷、雷、召喚、時空間、龍語魔法に書物ってあるのか?」


「氷と雷は帝都でしたら手に入るでしょう、しかしその他で聞いた事があるのは召喚と時空間、龍語魔法にいたっては聞いた事が御座いません」


「そうか、貴重な情報をありがとう」


 こうしてお金を支払い外へ出る、例のダガーも渡してなかったな。

 剣帯とダガー、無限の矢筒、弓、買ったばかりのマジックバッグを手渡して装備させた。


「マグロ様はマジックバッグを使わないのですか?」


「使わないな、昨日ステータスを見せた時にあっただろ、無限収納袋、あれはスキルで無制限に収納できるから俺には不要なんだ、時間経過もしないから食べ物入れても痛まないし、調理直後を入れておけば直ぐに食事が可能って訳だ、昼の食事も町の外で取ろう、飲み物も一緒に買って置いたからな」


「素晴らしいスキルをお持ちなのですね」


「元々俺の力じゃないよ、送り届けてくれた二人の神の賜物だな、それじゃ向かって修行しよう」


 門の外へ出たらセレスから提案された、飛んで場所を見つけようと、その案に乗る事にする。

 俺はお姫様抱っこされセレスは風魔法の【フライ】を発動、町から南東方向に飛び良さそうな平原に降り立つ、俺が転移して来た直ぐ傍だな。


「最初は怖かったが、後からは眺めを堪能できる程度には慣れたな、俺も空を飛べる様になりたいものだ」


「マグロ様は風魔法と魔力操作をお持ちです、それに無詠唱があれば鳥をイメージするだけで習得できるでしょう」


「まだ熟練度が低いからなぁ、先ずは広範囲攻撃魔法を覚えるかな、ちょっと的が必要だな前方100m地点に常時の10倍【アイアンウォール】 よし、あれを的にしよう」


 セレスに実演してもらい説明を受けて同じ真似をしながら覚えていく。

 勝手にエアアローと付けていたが、正確にはストームアローが本来の名前らしい、効果も乱気流で削り取り相手に刺さる、その為矢では無く槍として放つ方が威力もある様だ、当然見えない、魔力探知で存在してるのは分かるが、常人では魔法を受けるまで気がつかないのだ、こうして開発したのが新しい【エアアロー】と【エアランス】だ、高圧縮して乱気流による削り取りだな、土魔法で鉄粉混ぜるのも面白いかもしれない、見えるようになるのが欠点だけどな。

 次に水魔法、性質変化させ強酸化させた水を相手に放つ、これは水の量が必要だから矢の魔法は作らず槍を作った、こうしてできたのが【アシッドランス】

 これに風魔法を合成して範囲拡大するのが真骨頂らしい、アシッドランスを相手に放ち、接触直前に爆散させる【アシッドブラスト】を習得、更に法範囲の竜巻系の【アシッドストーム】を習得した。

 とうとうこの時がやって来た、【フライ】の習得だ、風魔法で自身を包み込み鳥をイメージして飛び立つ、あまり魔力を込めては危険だそうだ、制御が出来ないからな。

 セレスに魔力を通してもらい制御面を手伝ってもらうと何とか発動できた、後は自力で魔力操作で細かい調整をするのみだ。

 特に難しいのがその場に滞空する事、移動ならまだしも絶妙なバランスが要求される、これを軸として練習に励むのだった。


「マグロ様、そろそろお昼です、一度中断し食事にしましょう」


「それもそうだな、横に倒れた状態、厚さ3倍【アイアンウォール】 60cm厚さの鉄板が食卓変わりだ、適当に出すから食べよう」


 何が好きなのか分からないか全種類を一揃え取り出して食事を堪能した後に注意点を説明された。


「マグロ様は詠唱での発動と無詠唱での発動で威力の面が違って来ることはご存知ですか?」


「いや、分からないな、そもそも俺の居た世界では魔法が無かった、その代わりに技術面が優れていた、

 と、話が脱線したな、詠唱の発動方法すら知らないからな、それがどうかしたか?」


「例え初級の魔法でも詠唱であれば、ステータスに依存した威力に自動で調整されます、例えば炎のファイアですが、成長すれば温度も上がり炎の大きさも大きくなりますが、無詠唱ですと想像で発動します。

 その為にステータスによる修正が出来ません。

 Lv1で構築されたファイアはLv100に成長した後もLv1時代に構築された威力に成ってしまいます、その為にレベルが上がった際には再構築が必要になります」


「なるほど、1000度の炎だとどんなに成長しても1000度から上がらない訳か、強引に魔力を込めて威力を上げる他に手はあるのか?」


「魔法構築の際を思い出して下さい、威力が上がる様に圧力をあげたりされたはずです、その威力の想像を外し、規模と着弾地点のみに絞れば自動で上書き可能です」


「なるほどな、それに規模が拡大してるだろうと思った場合は規模の想像も外せば自動修正してくれる訳か、今は低レベルで問題無いけど将来的に絶対に必要な知識だな、ありがとうセレス、それなら新たに構築するのも楽そうだな。

 おし、それじゃ飛びながら構築するかな、更に難易度が上がって有意義な訓練になりそうだ」


 えーと、MPの残量はと。

 MP:3525/4876

 まだまだ余裕があるな、それじゃ【フライ】 上空2m程度で滞空してと。

 丁度良い事に的が鉄だからな、電撃魔法を構築するのには打って付け、棒状で放つだけだと短なる線で相手に当たるのみ、面で制圧しながら貫通して大規模に巻き込むのが理想だな、こうして覚えたのが【ライトニングブラスト】電圧と電力量は意思せずにステータス任せだ。

 次はノックバック効果のある風魔法も欲しいな、乱気流は混ぜずに単に圧力をあげるのみ、圧力が下がらないようにコーティングするのがミソだ、こうして構築したのが横幅3m程度幅でノックバックさせる【エアブラスト】

 次は火だな、爆発系が欲しい通常の10倍でファイアを出し、同じ魔力量で風魔法を発動して圧縮する、こうして出来上がったのが【ファイアボール】

 更に広範囲にすべく両方を50倍で構築した【ファイアエクスプロージョン】消費MPはざっと300だ。


 とりあえずこんなもんか、構築はこれ位にして、回復魔法も鍛えたいな、この辺りは狼しか居なかったような、まぁ、派手にやり過ぎて逃げてしまって居ないけど。


「セレス、ちょっと回復魔法を鍛えたいから狼を捕まえて来るよ」


「直ぐ噛みつこうとしますのでお気を付けください」


「大丈夫大丈夫、後ろ足を捕まえてぶら下げて来るよ」


 こうして宣言の通り、飛んだまま弾丸の様な速度で狼一匹の足を掴んで攫い修行場所へと戻って来た。

 狼を寝かせて背中側から踏みつけてダガーで背中を切りヒールで治す作業を延々繰り返し、中級MPポーション15本を飲みほすまで続けた、残ったMPは100程度、これで修行を切り上げて冒険者ギルドに向かう事にした、ステータスは変わらないのでスキルだけを確認だ。

 テーブルに使った鉄は回収し、的に使った鉄は放置した、ものすごくボロボロだからな、ほしければ持って行けって感じだ。


 【コマンド】スキル

 ユニークスキル:語源自動通訳、竜の目、上位鑑定、上位偽装、無限収納袋、自動解体、売却


 パッシブスキル:全属性抵抗3、全異常耐性3、最大MP上昇5、MP回復速度上昇5、消費MP減少4、防御力強化3、無詠唱、多重起動、同時並列思考


 アクティブスキル:火魔法4、水魔法3、風魔法5、土魔法4、氷魔法3、雷魔法5、回復魔法6、光魔法3、召喚魔法3、時空間魔法5、龍語魔法3、魔力操作4、魔力探知4


 加護:地球神の加護、アルタール神の加護


 称号:神に送り込まれし者


 使用魔法:ウォーターウォール、ストーンウォール、アイアンウォール、タングステンウォール、ゴールドウォール、ストファボール、ファイア、ファイアアロー、ファイアボール、ファイアエクスプロージョン、ストーンアロー、エアアロー、エアランス、エアブラスト、アシッドランス、アシッドブラスト、アシッドストーム、ライトニングアロー、ライトニングブラスト、フライ、クリーン

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