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さて、狩りをしますかねぇ・・・

「・・・ココが異世界か・・・」


男、バンピルは呟く。脳に強制的に知識を突っ込まれた影響か転生したからかは分からないが多少頭が痛い。


周りを見渡すと近くに鏡が落ちていて、バンピルの顔を映している。


顔は神が言ったとおり変わっている。髪の色は日本人らしい黒だ。目は吸血鬼になったからか赤い。犬歯は鋭く、本当に自分が吸血鬼になったんだと実感できる。


神がバンピルの脳に詰め込んだ知識の中には吸血鬼に関する知識があった。


吸血鬼は不死族の魔物ゾンビやスケルトンなどと同じような存在で日光浴びると体が灰になっていく。だが稀に日光への耐性を持った吸血鬼が存在する。また、最上級吸血鬼はすべての個体が日光に対する耐性を持っている。

吸血鬼の見た目は目が赤く、犬歯が尖っているのが特徴。また、髪の色はランダムだが中級になると少し色が薄れ、上級になるとかなり白っぽくなり、最上級になると真っ白になる。今のバンピルは黒髪なのでおそらく下級吸血鬼だろう。

あとは下級は3日に一回は吸血をしないと死亡する。中級は1週間に一回、上級は1ヶ月に一回、最上級は不要になる。因みに最上級は吸血をしなくても死にはしないが吸血をしてから1日ほどは身体能力が向上する。


とこんな感じの知識だった。


「こういう異世界転生系は大体ステータスがあるよな・・・ステータス!・・・あれ?ステータス無いのか?」


どうやらステータス的なのはないようだ。


「とりあえずこれからどうしようかな~そうだ、まず吸血しとくか、魔物とかいるみたいだし」


しばらく探しているとゴブリンらしき魔物を見つけた。見た目はいかにもゴブリン!という感じの見た目だ。


正直こんな気持ち悪い生き物の血は吸いたくなかったがそんなことを言ってるといつまで経っても血が吸えないので我慢する。


まずは走りながらゴブリンに近づきそのまま顔面に拳を突き出す。


ゴブリンは5メートルほど吹っ飛んだ。


「・・・は?」


吸血鬼になったなら強くなってんだろうなとは思っていたが実際見ると実感がわかない。


バンピルはそのゴブリンに近づき、追撃を加える。


しばらく殴るとゴブリンは全く動かなくなった。多少指先が痙攣しているが吸血する分には問題ない。


バンピルは思い切ってゴブリンの首筋に噛み付き、血を吸う。


―――臭い。


それが第一に抱いた感想だった。味は微妙で、これならまだ日本で飲んだ自分の血の方が美味く感じた。だがゴブリンの血は最後までしっかり吸っておく。最後までしっかり吸うと吸われた方は確実に死ぬが、中途半端に吸うと魂が弱ければ死に、多少強ければグールと呼ばれる魔物に、かなり強ければ下級吸血鬼になる。これは人だろうが魔物だろうが同じで過去にオーガという魔物が吸血鬼化した時、その個体がたまたま日光に対する耐性を持っていて、小さな村が幾つか壊滅する程の被害を受けたことがあったらしい。


ゴブリンの血を吸い終わった。口直しに少し自分の腕を切り、出てきた血を飲む。


―――美味い。


吸血鬼になった影響で血はかなり美味く感じるようだ。


そして腕の傷口は消えていた。恐ろしいまでの再生能力である。


吸血鬼を殺すには、銀製の武器、もしくは聖属性の魔力で心臓、正確には心臓の中にある核を破壊しなければいけない。それ以外では何があっても核が壊れることはない。例外として同族(吸血鬼)なら核はどんな武器だろうが破壊可能だが・・・


逆に言えば核さえ破壊されなければ腕をもがれようが首を切られようが問題ないというわけだ。むしろ即再生するレベルだ。


吸血鬼の再生能力に驚きながらも、バンピルは次の獲物を探す。どうやら吸血鬼は吸血すればするほど身体能力等が強化されるらしい。吸血鬼は人間より優れた能力を持っているとは言え今のバンピルは下級だ。この世界には吸血鬼狩りをする専門の狩人がいる。それらに襲われたら今のバンピルでは間違いなく殺される。できるだけ早く中級になっておきたい。


「さて、狩りをしますかねぇ・・・」

因みにバンピルは「吸血鬼」という意味があります。

じゃあシャーノイは・・・?

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