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怒りの矛先

更新遅れてすみませんうわあああああ。

息吹と鈴音が別任務で、この地を離れた数時間後。


来斗と楓は買い出しをするため商店街に来ていた。


「…本当に良いのかしら。」


「なにがー?」


八百屋にて、りんごを手に取り呟いた楓に来斗が返す。


「息吹隊長はいないし、私達だってこんな所にいるし、今攻められたら一瞬で制圧されるわよ。」


「んー…でも、最近ソルディアに大きな動きはないし、司令が良いって言ってたし、何より飯無いと俺餓死するしー。良いんじゃねー?」


「こら若いもん!果物で遊ぶなッ!」


「え、ああ。ごめんおっちゃん。」


3つのミカンをジャグリングして遊びながら答えると、八百屋のおじさんに怒られた。


そんな来斗を見て、楓がため息を吐きおじさんから紙袋に入ったりんごを受けとる。ちなみに中身はりんごだけではなく、色ん物が入っていたりする。


さすがに重いその袋を両手で抱え直そうとした次の瞬間には紙袋は来斗に奪われた。


「ん!」


楓が両手で抱えていた荷物を来斗は軽々義手である右手で持ち、ニコニコ笑いながら生身の左手を差し出す。


「……。」


「うんごめん。でもさすがにそんな目で見られたら俺でも傷つく…いてっ。」


差し出した手をペチンと叩き落とされ、若干落ち込む来斗を置いて先に進む楓。


やはり駄目だったか…と苦笑いをしながら慌てて来斗も楓を追った。


「あ。」


「どしたぁ?」


「人参買うの忘れた…。」


紙袋を覗くと確かにオレンジ色のアイツがいない。


「…鈴音に人参克服させようと思ってたのに…。」


「あー…鈴音、人参嫌いだっけ?」


「ええ…。どんなに小さく細かく切ってもきれいに残すのよ…。ある意味職人技よ…。」


言われてみれば三日前にきれいに皿の上に残された人参を楓が睨んでいた気がする。


「で、いっそキャロットケーキにでもしちゃおうかしらと。」


確かにケーキなら鈴音でも人参を食べるかもしれない。


「じゃー、俺が戻って買ってくる!」


「頼んでいいかしら?」


「おう!」


紙袋を預り、歩いてきた道を戻った来斗を見送り、近くのベンチに腰をおろす。


何をするでもなくボーっとする時間など最近は全く無かった。


いや、無い方がいい。


時間があれば、考えてしまう。


腰に装備されている銃。それに刻まれている国章。


何故。


何故自分は。


「…何か、用かしら?」


顔を上げると目の前にはいかにもチャラい男二人組がいた。


「最近は物騒だからなァ。送っていくぜ。おねーサン。」


「ありがとう。でも大丈夫よ。連れがいるの。」


「あ゛ぁ?連れだァ?」


「チッ…んなのどうでもいいだろうが。ついて来いって言ってんだよ。」


…厄介なのに絡まれた。


辺りを見ると、不穏な空気を感じ取った人々が不安そうな顔をしている。


しかし、困った。


相手は一般人。


どんなに面倒でも銃を撃つ訳にはいかない。


「おらっ。来いよ!」


「…っ」


楓の細い手首を男が掴む。


加減無く掴まれた為、若干楓の表情が歪む。


…これは素直について行った方が利口だろう。


小さくため息を吐き、立ち上がった瞬間。


「…なにやってるんだよ。」


「っ!?」


低い声が聞こえると同時に僅かではあるが殺気を感じ、慌てて後ろを振り向く。


そこには、無表情で男達を睨む来斗がいた。


「あぁ?なんだてめぇ。」


「誰でも良いだろ。手、離せ。」


来斗の顔にはいつものへらりとした笑みは無く、珍しく彼が本気で怒っている事が分かった。


「この女に先に目ぇつけたのは俺等なんだよ!引っ込んでろ!!」


来斗が怒っている事に気付かない哀れな男は怒鳴り、来斗に殴りかかった。


だが軍人である来斗に一般人が敵うはずも無く。


「っ!?」


男の拳を音をたてて、来斗の義手が受け止めた。


「俺、お前らみたいな奴らが一番嫌いなんだよ。」


スッと眼を細める彼に、男はやっと自分の置かれている立場を理解した。


だが、もう遅い。


次の瞬間に来斗は男の拳を握り潰す勢いで力をこめた。


「ぃ…っぎゃああああああああ!!」


そしてそのまま手を自分の方に引き、男の鳩尾に膝を打ち込んだ。


それだけでは終わらず倒れた男のこめかみを思い切り蹴り飛ばした。


「が…っ!!」


悶絶し、意識を飛ばした男を冷たい瞳で見下ろし、残ったもう一人の男に視線を移す。


「…今スゲー苛立ってんだ。これ以上に苛立つ前に…。」


「さっさと消えろ。」


「…ひっ!」


来斗の全てに怯えた男は気絶した男と共に脱兎の如く逃げていった。


そんな男達を犬の様に唸りながら威嚇し、男達が消えた瞬間。


「かあああああえでえええええええ!!」


「ちょ、来斗。重い。」


「うわああああああん大丈夫か楓ええええええええええ!!」


楓に抱きついた。かなり強い力で。


そして何故か野次馬からの拍手。


さっきの連中は明らかに悪者だったので、それを追い払った来斗には感謝しているのだろう。


だがさすがにこれは恥ずかしい。


なんの羞恥プレイだ。


「来斗、離れて。」


「うわあああああああん消毒しないとおおおおおおお!!」


「……。」


先程の面影等微塵もない。


なんというか、大型犬に懐かれた気分になってきた。


そして細身ではあるが、やはり彼も鍛えているらしい。


かなり重い。


仕方ないので、思いっきり来斗の耳のピアスを引っ張った。


「いでででででででででで!!もげる!!耳がッ!!」


「それより人参は?」


「………あ。」


来斗目が泳ぐ。むしろスクロールしている。


こいつ…忘れやがった…。


「覚悟はいいかしら?来斗。」


「ごめんごめんごめんごめんごめんうわあああああ!!」


ぐりぐりと来斗の額に素晴らしい笑顔で銃口を押し付け撃鉄を起こすと彼は真っ青になって悲鳴をあげた。


「はぁ…私も行くわ。行きましょう。」


「てへっ☆」


「…撃つわよ。」


「ごめん。」



来斗さん怖い。怖いよ来斗さんww


八百屋の手前辺りで来斗さんの勘が働いたらしいぜ。来斗さんダッシュで楓さんを助けにいたらしいぜ。早くくっついちまえお前らww










おまけ。

雑談。


今日のおまけ当番

来斗&楓



楓「まさかの来斗黒属性?」


来「いやいやいやいや。違う俺普通!」


楓「なるほど。MよりのF(フツー)ね。」


来「ちいいいいいいいいがううううううう!!」


楓「でも普段そこまで沸点低くないじゃない。どしたの急に。」


来「いやだってしょうがないって。楓が見知らぬ男に絡まれてるんだぜー?アイツら細かく刻んで生ゴミに捨ててやればよかったなー。」


楓(…やっぱり黒?)





来斗さんは楓さん絡みの時だけ本気でキレればいい。そして来斗さんがピアスつけてたの忘れてたww



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