軍人
連続投稿でっす(`・ω・´)
だって猫の日だもん←
新キャラとおまけやりたかったんだもん←
そしてスットクがなくなっていく~♪
ガシャン!!と突然窓が割れる音。
「何だ!?」
「おらあ!出て来いクソガキ!!」
現れたのは先程の山賊。
しかも一人ではない。
(十人…いや、それ以上かな…?)
先程の山賊を筆頭に屈強な男達が十人以上。
中にはこん棒の様な武器を持った者までいる。
「アンタ達!!ウチの子とこの娘に何の用だい!?」
唖然とした表情だった女性が声を荒げる。
「あぁ?…そうだなァ。」
突如下卑た笑みを浮かべる男。
「なあアンタ。自分の子供とその金髪の餓鬼…どっちを選ぶ?」
「…何の話だい。」
「どっちかを差し出せば片方は見逃してやるよ。さあ、どっちにすんだ?自分の大事な大事な息子と見ず知らずの餓鬼。これで自分の息子を差し出したとなればとんだ親だな!なぁ!お前ら!!」
「…ッ」
男が仲間に問いかけるとあちこちから下卑た笑い声が聞こえる。
息を飲む女性を少年が不安そうに見上げている。
「……。」
そんな中、鈴音だけが冷めた目で山賊達を眺めていた。
答えは鈴音にも分かっていた。
どこに血を分けた息子を救わないで見ず知らずの子供を助ける母親がいるのだろう。
(頑張れば…倒せるかな…?)
自分が囮になって山賊達の隙をついて倒せば誰にも危害は及ばない。
「…あの。」
「嫌だね!」
鈴音の声を掻き消す凛とした声。
「…へ?」
「…あぁ?」
鈴音と山賊の声が重なる。
「私は息子も、この娘もアンタらに渡す気は無いよ!!大体こんな幼い女の子によってたかって何しようってんだい!帰んな!アンタらにあげられるものなんてここには無いんだよ!!」
「わわっ!?かあちゃん!?」
「わぶ。」
少年と鈴音を抱き寄せたと思ったら女性はテーブルの上にあった水のはいったコップを掴み、水を山賊にぶちまけた。
「ぶっ…!!」
唖然としたのは山賊達だけではない。
鈴音と少年も又、女性の行動に驚いていた。
「ちょ、ちょっと…!」
一番早く我に戻ったのは鈴音。
慌てて自分を抱きしめている女性を見上げる。
そこには、強い女性の瞳…母親の瞳があった。
「…!」
(…お母さん。)
女性の手は暖かかった。そこには薄っすら覚えている鈴音の母親の温もりがあった。
「ッてめえ!!」
山賊が振り上げた拳。女性はそれから庇う様に自らの息子と、名前も知らない少女を抱きしめている手に力をこめた。
少女が旅をしている理由を語った時、彼女の瞳に悲しみが宿っていたのを女性は見逃さなかった。
辛い想いをしてきたのだろう。
ならば尚更、これ以上辛い想いをさせる訳にはいかない。
たとえ、自らの身がボロボロになろうとも、この手の中にある二つの温もりだけはと女性は目を固く閉じた。
その瞬間。
するりと一つの温もりが自分の手から離れていった。
「!」
「させませんよ。」
テーブルの上にあった双剣を取って一本抜刀し、山賊の手首に剣の柄を叩き込んだ。
「ッ!!…てめえ…!!」
ビリビリと痺れる手首を押さえながら、目の前の少女を睨む。
「てめえら!!」
「姉ちゃん!!」
男が叫ぶと屈強な男達が一斉に鈴音に襲いかかった。
だが鈴音は慌てずに一人一人を相手にしていく。
突っ込んできた者の鳩尾に肘をめり込ませ、怯んだ瞬間こめかみに回し蹴りを放つ。
また、振り下ろされたこん棒を双剣で受け流し、体制の低くなった者の腹に膝を打ち込んだ。
そうして確実に動ける者を減らしていく。
だが…
「オラァ!!」
「ガキが!!」
「ッ!!」
二つの方向から打ち込まれた拳とこん棒をなんとか避け、距離をとる。
(二人相手じゃ…ちょっとキツイ…かな…!)
だがそこに思わぬ救世主。
「…は!?」
落ちてきた…いや降ってきた物を見た鈴音は身の危険を感じ、二人の山賊から離れる。
「なんだァ?」
「「…ッぎゃああああああああああああ!!」」
二人の山賊を押し潰したのはテーブル。
「てめえら…俺の店で何やってんだアアアアアアアアア!!」
「アンタ!!」
「父ちゃん!!」
店の奥から現れたのは少年の父親である男性。
テーブルをぶん投げたのもこの男。
「ぐ…っ!餓鬼め…!!」
「…残りは貴方だけですよ?」
対峙する男と少女。
「ウラアアアアアアアアア!!」
こん棒片手に突っ込んでくる男を迎え撃つ鈴音。
バキンッと木で出来たこん棒が砕ける。
「なっ!?…どぅわッ!?」
山賊が驚いてる隙に脚払いをしかけ転ばす。
そしてそのまま全体重をかけてかかとをめり込ませた。
「ぐがッ!?」
悶絶し、男は気絶した。
「…勝った。」
いえい、とピースしてみるが、親子の視線は何やら違うところに向いてる。
「? どうしたんですか?」
「ね…姉ちゃん。」
「こりゃあ驚いた…。」
「お嬢ちゃん…」
三人とも口が開いたまま固まっている。
「???」
ひたすら訳が分からないと言った表情をしている鈴音に少年が言う。
「尻尾…生えてる。九本も。」
「…あ。」
鈴音の背後に揺れている九本の金色の尻尾。
(…戦うのに夢中で、しまうの忘れてた…!!)
「え、えーっとこれには深い訳が…!」
「おい!ここか!?」
「そうっスよー。」
「隣の住民からここに山賊がゾロゾロ入ってくの見たって報告来たわ。」
「!…やばっ。」
声が聞こえた瞬間、即座に尻尾をしまう。
バンッと勢いよく扉が開き、入ってきたのは…
「…ガキ?」
23~25…くらいだろうか。灰色のファー付きのコートと紺色のマフラーを纏ったダークブラウンの髪の男。鋭い瞳が怪訝そうに鈴音を見る。
「おー…すっげ。全員気絶っスかねえ?」
20代前半だろう。まだ若い男が興味深そうに倒れた山賊達を見る。
黒いヘアバンドで後ろに流した金に近い茶色の髪。
そして両耳の銀色のピアスが光る。
服装は白いシャツの上に黄色に近い明るいブラウンの袖の無いベスト。そして黒い手袋をはめている。
「…誰がやったのかしら…?」
そして肩まで伸びた茶髪の女性。その髪を耳にかけている。年はヘアバンドの男と同じ位だろう。
装いはスリットの深い白いワンピースに七分の黒いズボン、それに青いジャケットを羽織っている。
だが、灰色のコートの男は腰に剣。ヘアバンドの男は左腰に剣、右太ももには銃。青いジャケットの女は腰のホルダーに二丁の銃。
(…あ。物騒だ。)
瞬間、服に付いていたフードを被り店から出て逃げた。
「あるぇー!?」
「何やってんだよー来斗。」
「何やってんのよー。」
「俺のせいっスか!?ねぇ俺のせいっスか!?」
シラーッと来斗と呼ばれたヘアバンドの男を見る灰色のコートの男と青いジャケットの女。
若干来斗が涙目なのは多分間違いじゃない。
「まあ、来斗弄りはここまでにして仕事にしましょうか。」
「グスッ…。なぁ楓…俺の事嫌い?」
「さぁ?」
「うわああああん!!」
楓と呼ばれた青いジャケットの女が無表情で返すと泣き崩れる来斗。なんとも不憫だ。
「息吹隊長。どうするの?」
「…だりー。」
「やる気出してくださいよォォォ息吹の旦那ァァァ!!」
山賊達を見ながら煙草を吸っているなんともやる気の無い灰色のコートの男…息吹。
ギャンギャン来斗が吠えるがなんともやる気の無い声が返ってくる。
「だってよぉー。本当は今日非番だろー?」
「…やる気注入する?息吹隊長。」
「ヨロコンデシゴトシマス。」
向けられた銃口を見て顔をひきつらせる息吹。誰だって怖いもん。
「…あー。しゃーねーなー。来斗、楓、あのガキんちょ追え。俺は現場検証してっから。」
((…楽なの選んだ。))
「オラ!上官命令だ行け!」
「いでっ!なんで俺だけ蹴るんスか!?」
「了解。」
店から出ていく二人を見送りながらくわえていた煙草の煙を吐く。
「息吹!」
「ん?おぉ。久しぶりだな。」
後ろを振り向けば顔見知りの少年がこちらを見上げている。
「姉ちゃんを虐めちゃだめだぞ!!」
「…姉ちゃん?」
「やっぱ知らなかったのかよ!姉ちゃんだよ!女の子だよ!!」
「…マジで?」
「マジ!!」
自分よりいくつも年下の少年に怒られた。ちょっとショックだ。
新キャラ登場です。わーい。
説明しちゃいますねー。
灰色コート=息吹
ヘアバンド=来斗
青いジャケットの女性=楓
です。
息吹さんの紹介。
名前:紫雲息吹
性別:男
年齢:25
髪色:ダークブラウン
瞳の色:髪と同色
髪型:少し長めだけど一応短髪
身長:178
武器:剣
キーポイント:マフラー
来斗さんの説明。
名前:彩ヶ来斗
性別:男
年齢:22
髪色:金に近い茶
瞳の色:黒に近い茶
髪型:全体的に男にしては長い。ヘアバンドで後ろにながしてる。
身長:175
武器:剣と銃
キーポイント:手袋というか右腕
楓さんの説明
名前:灰原楓
性別:女
年齢:22
髪色:茶
瞳の色:髪と同色
髪型:肩まで伸びた髪を耳にかけている
身長:165
武器:銃 (銃器類ならなんでも使用可能)
キーポイント:女性らしからぬ銃の腕
こんなトコですかね。
ちなみに楓さんは結構ナイスバディです。きょぬーです(笑)
…いいなぁ(´・ω・)
新キャラ達とおまけ↓
今日のおまけ当番
鈴音&息吹&来斗&楓
鈴「2月22日はなんの日でしょーか!?」
来「? なんかあったっけ?」
楓「さあ?」
息「???」
鈴「猫の日です!!ということで息吹さん猫のモノマネどうぞ。」
息「ちょっと待て。なんで俺?ここは弄られ役の来斗。いきやがれ。」
来「イヤイヤイヤ!ここは楓で!!」
楓「だが断る。くじで決めたら?」
鈴「そう思って用意しましたーいえーい。」
息「ノリノリだなお前。」
鈴「そりゃあこんな楽しそうな事見逃しませんよ。」
息「…ああ。そう。」
鈴「じゃあ引いてくださーい。」
………………
来「よっしゃ!俺○!!」
楓「私も○よ。」
鈴「私もですー!!…残るは…(黒笑)」
息「…っ」
来「息吹の旦那…×っスか(笑)」
息「うっせえ。黙れヘアバンチャラ男。」
来「oh八つ当たり。」
鈴&楓「「やーれっやーれっやーれっやーれっ」」
息「陰湿なイジメはいけません。」
来「アンタが言うんスか。」
息「黙らっしゃい。」
鈴「じゃあカウントダウンいきますよー。」
息「ああ。待てその前に。」
鈴「?」
息「ホレ。」
タタタタッタターン猫じゃらし~(ダミ声)
鈴「!」
息「ホーレホレホレ」
鈴「う゛にゃあああああああああああ!!」
来&楓(じゃれた…。)
…アレ。オチはどこに行った?(^ω^ )( ^ω^)?
犬だって猫じゃらしにじゃれるんだもん。狐だっていいじゃないか。
ただ猫の日を楽しみたかっただけなのだよ。