ソルディア国女王
「ふむ。戦況は変わらず、か。」
「はっ。」
玉座に座るのは齢18の女王。
豪華なドレスに身を包んだ彼女の夕闇の様な長い髪がさらりと揺れる。
「しかし…。」
「なんだ。言ってみろ。」
「少しずつ、少しずつですが確実に我々が圧されつつあります。」
「…そうか。合成獣だけではフォロー出来なくなってきた…と。」
「はっ。リグレスが攻めてこないだけまだ良いですが…攻められた時、どうなるか…。」
(…どうしたものか。)
張り詰めた空気の中突如響いたのは。
「女王ー?じょーおー?おやつを持ったオーシュ君が来ましたよーっと。」
「「………。」」
なんとも気の抜けた声。
「…女王。」
「構わぬ。無視だ。で…話の続きだが…。」
「ルクシアじょーおー?返事して下さいよー。じゃないとー女王の秘密言っちゃいますよーっと。」
「…ッ!」
(…秘密?)
のんびりとした声にぴくりと反応する女王…ルクシア。
「実は~女王は~怖い話を聞くと~夜トイレに一人で行けませ~ん。女王の秘密でした~。」
「……。」
「女王。私に構わず。」
「ああ…ッ!そのつもりだ…!!」
今までルクシアに報告していた男が言うとルクシアが玉座の肘掛けを粉砕した。
そしてツカツカとヒールの音を響かせながら部屋を出ていった。
暫くすると聞こえてくる悲鳴。
「んぎゃあッ!ちょ、いたんですか女王!!」
「当たり前だカス。さて、死ぬ準備は出来たな?」
「いやいやいや!出来てないですよ!!ていうかハリセン!?そんなのどこから出したんですか!?」
「そんなことはどうでもいい。早く死ね。今すぐ死ね。」
「痛い痛い痛い!ぎゃああああああああああッ!!」
(…夜中トイレに行けないって…。シキでも行けるんだけどなぁ。女王って子供?)
ルクシアに報告をしていた男…ディストが小さくため息を吐く。
それと同時に部屋に戻ってきたルクシア。そしてルクシアに髪を掴まれ、引きずられているのは。
「いででででで!禿げるッ!禿げます俺ッ!!」
「禿げろ。」
金と銀を混ぜた様な色の美しく短い髪の青年。
見た目は18歳位だろうか…。見た目は、だが。
青年が身に纏っているのは黒衣。
そして首からかけているのはシルバーネックレス。シルバープレートの部分には何か書き込んであるようだがよく読めない。
金色の瞳は髪を掴まれる痛みから潤んでいる。
改めてよく見ると男女問わず見惚れる様な絶世の美貌の持ち主だ。
「う゛~…そんなに怒らなくても良いじゃないですか…。」
「…まだ言うか。オーシュ。」
「ごめんなさい。ホンットごめんなさい。」
ルクシアがハリセンを構えると土下座して青年…オーシュが謝る。
「すまんなハーツ。この馬鹿を相手にしていたら遅くなった。」
「お気になさらず。」
「あれ?ハーツのオニーサン?」
「どーも。側近君。」
ルクシアには頭を下げ、オーシュには軽く手を振る。
「オーシュ。話は聞いていただろう?」
「はーい。んじゃま、俺もお話に参加しようかなっと。」
「…?」
聞いていた…?
おかしい。この部屋は女王が執務を行う部屋でもある。
完全防音な部屋だ。
部屋の外にいたオーシュに聞こえる訳がない。
(盗聴機でも仕掛けてあるのかな…?)
続々出てきます新キャラ。
オーシュ君とルクシアさんです。
オーシュ君はイケメンです。あり得ない位にイケメンなのです。
でも基本白銀の登場人物はみんなイケメンと美女ですよ。その中で群を抜いてイケメンなオーシュ君。
でもみんな残念なんです。残念なイケメンと残念な美女です(笑)
オーシュ君はルクシアさんの事を愛してます。ですがルクシアさんはオーシュ君が嫌いです。
でもオーシュ君はそんなのどうでもいいのです。
寧ろルクシアさんの弱い所につけこんで落としてやろうって魂胆です。
悪いな…!悪い男だな…!!
…で必死に抗うルクシアさん。
がっついていきますオーシュ君。抱きついたりはモチ。押し倒した事もあります←
まあハリセンによって阻止されていますが(笑)
「大好きなんですよォォォォ!!」
「私は嫌いだ。」
みたいな会話があればいい。
若干来斗さんと楓さんにかぶりますが、来斗さんは強引にはいきません。
いつか、相思相愛になれればいいな。みたいな。
そう思いながらじゃれあう楓さんと鈴音を温かく見守ってます。
やべぇ…!来斗さんイケメン…!!
んでオーシュ君とルクシアさんのプロフィール。↓
名前:オーシュ(名字なし)
性別:男
年齢:知りたい?なあなあ知りたい?なら女王連れてき…(黙)(見た目は20歳)
髪色:金と銀を混ぜた様な不思議な色
瞳の色:金
髪型:邪魔にならないくらいの長さ。ぎりぎり縛れない位。
身長:173
武器:剣
名前:ルクシア・ベルリアン
性別:女
年齢:18
髪色:紫と青を混ぜた様な色
瞳の色:紫
髪型:腰までの長いストレート
身長:163
武器:何故この私が武器なぞ使わねばならんのだ。
入りきらなかったのでおまけはまた明日ー。




