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どーでもいいエッセイ

コーデリアの持つ槍が金属製なことについて

作者: 鳴海 酒

 どうも皆さん、こんにちは。鳴海なるみ さけです。

 はじめましての人はよろしくね。


 皆さんは『サ・ガ』というゲームシリーズを知っていますか?

 1989年に初代が出て、もう35年の歴史あるタイトルです。すごい。


 『ロマンシング サガ』、『サガ フロンティア』などが有名なのですが、FF・DQ・ポケモンなどと違い、人を選ぶゲームということでも有名です。

 マンガでいうとジョジョの立ち位置ですね。


 つい先日、4月1日はサガフロンティア2というゲームの発売日だったんですよ。

 なんと25周年ということです、めでたい。

 さらにその日、ロマサガRS(ソシャゲ版のサガです)での生放送イベントもやってました。


 サガフロ2の発売25周年に合わせての生放送ということで、皆さん「サガフロ2のリマスター来るんじゃない?」「サガフロ2ガチャだ、絶対そうだ!」みたいにめっちゃ盛り上がってましたね。


 残念ながら、サガフロ2はゲームとしての人気はあまりありません。


 前述の通り、『人を選ぶが、好きな人はとことん好き』というのは、サガシリーズとしてある意味平常運転なのですが。

 サガフロ2の場合は、少しだけ事情が違います。


 ということで、今日はサガフロンティア2の魅力について、語っていきましょう。

 25年も前のゲームですし、未プレイの人も多いでしょうからね。

 『サガフロ2、リマスター版発売だよ!』って時に向けて、草の根PRしていきましょう!



■魅力その1 『世界のなりたち。』

 サガフロ2では、ちょっと変わった魔法システムを採用しています。

 魔法を使うときには、その魔法の属性アニマを持つ装備品などが必要なんです。

 例えばブッシュファイアという魔法は、『樹』『火』の2属性の術です。これが使いたいなら、火の属性アニマを持つアイテムと、木の属性アニマを持つアイテム、両方を装備していなければなりません。


 え、ヒノキの棒と、炎のリングを持ってる? あー、ならリュカさんは大丈夫ですねー。

 装備品以外にも、地形も利用可能です。例えば戦っている場所の地面が石畳なら、石の属性アニマ。氷の洞窟内なら水の属性アニマが使用できます。


 さて、これだけなら単に変わった戦闘システムなわけですが。

 サガフロ2の世界は、このアニマこそがすべての根っこに存在しています。


 例えば一般の人が日常生活で使っている包丁は、木や石でできています。

 もちろん普通なら切れません。

 この世界の人たちは、木や石から”鋭い”という特性アニマを引き出して『切る』のです。


 逆に、金属はアニマを通しません。アニマを阻害するので、魔法が得意な人には、逆に使いづらいのです。

 ということでこの世界では金属は嫌われ者なんですが、単純な硬さや鋭さは、木や石よりも鉄のほうが上ですよね。

 つまり、術が苦手な人にとっては、金属製の武器はメリットの方が大きいのです。

 これが、ストーリー上でものすごく大きな意味を持っていきます。


 このゲームでは、戦闘とストーリー、そして各種システムが単独では存在しておらず、それぞれが有機的に絡みついています。

 その鎖となるものが、世界の前提にある『アニマ』という設定なのです。



■魅力その2 『ストーリー』

 あまり話すとネタバレになってしまうので難しいのですが、このゲームは歴史ものの群像劇です。

 エッグという存在を追って、世代をまたいで進行する『ウィル・ナイツ編』。

 国同士の戦争を経て、アニマと人間との関係を考えさせられる『ギュスターヴ編』。

 そして、二つのお話が一つに収斂していく最終決戦。


 全編を通して流れている音楽も、演出に一役買っています。

 このゲームのBGMって、旋律のパターンが4パターンしかないそうですよ。

 これがまた演出のうまいところで、群像劇としてプレイキャラがどんどん変わっていくのに、「同じ敵を追っている」という冒険の目的、芯はぶれません。

 初めて出会うキャラなのに、懐かしさすら感じる場面もあります。


 特に、最終決戦時の曲や演出に対する特別な思いは、ずっとプレイしてきた人でないと味わえません。

 ロマサガ2が好きな人は、特にハマるんじゃないでしょうか。


 ただし、この部分については賛否あります。

 主にシステム面での自由度の低さについてですね。この点は、後でまた語りましょう。


 ただですね、システムについての不満こそあれ、シナリオ自体への批判や不満は、ほとんど聞いたことがありません。



■魅力その3 『戦闘』

 難しいです、はい。

 でも、楽しいです。

 最初に紹介したアニマシステムも面白さの一つなんですよ。「この武器強いけど、こいつに持たせると、こっちが術つかえないんだよねー」とか、

 武器にも使用回数あって、やりくりに悩んだりとか。


 そして敵が強い。


 でも、たった一つのシステムで、これらの『不自由』『難しい』を『面白い』に昇華しています。

 それこそ、LPシステム!


 サガシリーズには、LPライフポイントというシステムがあります。ざっくり言うと『死んだときに何回復活できるかポイント』ですね。

 だいたい7~16くらい、ダンジョン一つクリア(ボス戦あり)して宿屋に泊まるまで、回復はできません。

 ただ、サガシリーズは敵が強いので、わりと雑魚相手でも死にます。そんな感じで思っててください。


 サガフロ2では、LPを消費することでHPを回復させることができます。しかもこの行動、1ターンの行動に含まれません。回復したうえで、普通に攻撃もできます。

 また、LPを消費することで、MPゼロでもイオナズンが打てます。

 このシステムのおかげで、回数制限ありながらも、まさに命を削りながら強引に状況を打破できるのです。

 これが、すんごく楽しいいい!


 閃きシステムももちろん楽しいのですが、サガフロ2の戦闘の一番の魅力は、まずこれだと思いますね。




 ね? 楽しそうなゲームでしょう?

 ここまで聞けばいい点ばかりなのですが、「じゃあ何で売れてないのさ!」って話になりますよね。

 というところで、次はダメなところも紹介です。フェアにいきましょう、フェアに!



■困ったところその1 『戦闘がもっさりしている』

 当時はなんとも思わなかったんですけどね。数年前に実際にプレイしてみたんですが、スピードというか、テンポが悪いというか。


 サガフロ1のリマスターや、ミンサガリマスターなど、最近のリメイク作品にはどれも倍速機能がついてます。

 時代はスピードを求めているのでしょう。

 もしリマスターが出るとするなら、この点はまず改善されている部分でしょうから、大丈夫だと思いますけどね。



■困ったところその2 『自由度が低い』

 世間の低評価の原因は、ほぼこれかもしれません。


 魅力の点でもちらっと触れましたが、このゲーム、RPGではありますが、アドベンチャーゲーム並に自由度は低いです。

 複数のミニシナリオをクリアしていくタイプなんですけど、一度クリアしたシナリオには、もう戻れません。

 例えば、一度そのダンジョンをクリアしたら、そこには戻れません。


 ……ってだけならまだよかったんですが。

 そのシナリオで仲間だったキャラが、別のシナリオになったらいないとか普通です。キャラはたくさんいるのですが、いくつかシナリオをクリアしたらもう出てこないキャラがたくさんいます。

 お気に入りのキャラでパーティーを組むこともできません。


 そして、町やお店ですね。町がからむシナリオを終わらせたら、もうその町には入れない。当然お店で買い物もできない。

 自由に町に立ち寄って買い物したり、ってことはできないのです。



 この点についてさらに悪いのが、このゲームが『サガシリーズ』であることです。

 自由度の高さこそが、それまでのサガの大きな魅力の一つでしたからね。


『好きな仲間でパーティーを組める。好きな街に行ける。好きなイベントから手を出せる。そして、嫌なイベントはスルーしてもいい。』

 それが、今までのサガの「ふつう」でした。

 ただでさえ自由度の高さを求めているサガプレイヤーたちにとって、あまりにこのゲームは相性が悪かったのでした。



■困ったところその3 『ファンの異様な熱量』

 こちらいいところでもあり、悪いところでもありですね。

 サガフロ2は、シナリオにとても力を入れたゲームです。今までのサガとはまた別の方向性ですね。


 キャラクターや彼らの行動、セリフに惹かれたプレイヤーというのは、他のサガシリーズのそれと比べて段違いに多いのではないでしょうか。


 そういうこともあってか、今回の生放送の前後で、某スレやツイッターなどでの怨念どろどろの書き込みが多かったんですよね。


 自分の好きなキャラが来なかった。リマスターはまだ来ない。

 ぐちりたいのはわかるけど(わからないけど)、それならせめて壁に向かってぐちってほしいものですね。


 不特定多数の見ているところに、好きなゲームの文句が書き込まれている。それを見るのは悲しいなーということです。

 それよりも楽しい思い出でも語ってれば、「あら、私もやってみようかしら」とか思う人もいるかもしれないのに、残念だ。



 ちなみにこのサイトの感想欄は、なろうに登録していない人でも自由に書き込めます。そしてどーせ、私たちしか見てません。

  

 私は愚痴とか文句とか言われても気にしないタイプなので、怨念じみた文句を言いたい人はどうぞ書き込んでいってください。

 河津さんの代わりに、私ががつんとスタークエイクを叩きこんであげましょう。



■本題、『コーデリアの持つ槍が金属製なことについて」


 まあとにかくですね。ガチャの人選や情報告知について文句を言う人はたくさん見たのですが、

「コーデリアの槍が金属製じゃないか」という文句を言う人には、まだ出会ったことがありません。

 ファンが前向きな声をあげるなら、グチでは無くてこういうところではないのかと思うのです。


 ここまで読んだあなたに、この意味がわかってもらえるでしょうか?


 RS内のサガフロ2キャラは、コーデリアに限らず、金属製の(いわゆる普通の)剣や槍や斧を持っています。

 でもですね。サガフロ2キャラクターのうち、何も考えずに金属製の武器を持たせていいキャラというのは、ギュスターヴとフリンの二人くらいです。

 ストーリー面まで考えても、グスタフ、偽ギュスターヴ、サルゴンが追加されるくらいでしょう。


 それ以外のキャラクターは、金属製の武器は使用しないはずです。

 なぜなら、術が使いにくくなるから。



 ロマサガRSの運営の方に、この点は聞いてみたいところですね。

 監修不足によるミスなのか、それともイラストの都合上金属製に見えるけど、実はそうじゃないとか。

 もしくは私が設定を勘違いしていて、穂先や刃は金属でも大丈夫! とかなのかもしれません。


 すごく気になる点なので、いつかどこかで答えに巡り合いたいなと思ってます。

 どういう答えだったとしても、私は嬉しいです。



 では皆さん、本日は付き合ってくれてありがとうございました。

 よきゲームライフを!

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