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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード3
97/123

エピソード3-⑯

 ジークフリートの背中に乗せてもらって空を飛ぶタッキー。その道々、タッキーはジークフリートに尋ねる。

「そういえば、面白いテイムギフトって何だったんですか?」


「ああ、それですか。…念話…みたいなものですね」


「念話?」


「そうです。心の中でする会話です。私とテイマーのルルさんとは、どんなに遠くても念話が出来るんです」


「どんなに遠くても?それは凄いですね」


「でしょう?ドラゴン同士でも念話が出来るのは、それほど広くない範囲です。精々ドラゴンの里の中くらいです。しかも念話が通じると、自動的にルルさんがどこにいるかがわかるんです。場所がわかれば、私のテレポート能力でルルさんがいる所へ瞬間移動できるんです」


「へええ~~!」

 現世で言えば、GPS機能付きのスマホみたいなものだ。ジークフリートは感嘆しているタッキーに

「後でこのスキルをタッキーにもコピーしてあげますよ」


「本当ですか!?ありがとうございます!」

 ジークフリートの申し出に、タッキーはすごく喜んだ。


(…そういえば、ルルの方のテイムギフトって何だったんだろう…帰ったら確かめなくちゃ)




 しばらく飛んで、ドラゴンの里のドラゴンの墓場についた。


「あら、いらっしゃいジークフリート」


 一頭のドラゴンが声を掛けてきた。青~水色っぽい体の色だったので、ウォータードラゴンらしい。

 ジークフリートはそのウォータードラゴンへ声を掛ける。

「こんにちは、カサンドラさん。お仕事は順調ですか?」


「ええ、どうもありがとう」

 それからジークフリートはタッキーの方を振り返り、「こちらはスライムのタッキーです」とカサンドラに紹介する。カサンドラはタッキーの方へ視線を移し、挨拶する。

「初めまして、お噂は聞いているわ。私はカサンドラ。ここの管理をしている、新しい墓守役よ」


「初めまして、タッキーです」


「ハインリヒはこちらよ」

 そう言ってカサンドラがハインリヒの元へと案内する。


 少し奥へ進むと、地面に一頭のドラゴンが据わっているのが見えた。


「ハインリヒ、お待ちかねのタッキーが来たわよ」


 カサンドラの声に、ハインリヒは顔を上げる。


「やあ、君がタッキー君か」


 ハインリヒはニッコリ笑って迎える。


「初めまして。タッキーです」


「ジークフリートから話は聞いているよ。兄と仲良くしてくれたそうで、どうもありがとう。ジークフリートもわざわざ人里まで行って、彼を連れてきてくれて、ご足労掛けました」

 と、ハインリヒはジークフリートにもお礼を言う。


「いえいえ、大したことはありませんよ」

 と、ジークフリートはニッコリ笑って答えた。

母親は相変わらずうんうん唸りながら話を考えてますw

お読みいただきありがとうございました。

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