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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード3
96/123

エピソード3-⑮

 タッキーにジークフリートをテイムしたことを言われて、ルルはやっと気づく。

「あれ…?」

 テイムされたジークフリートも

「どうやらそのようですね。私をテイムしても魔力が尽きないなんて、ルルさんは凄いですね」

 と、のんきなことを言っている。そんなジークフリートにタッキーは思わず声を発する。

「いいんですか!?ジークフリートさん、テイムモンスターになっちゃったんですよ!?」


「ああ…うん、そうですね」


「いや、うんじゃなくて、テイムモンスターって、ルルの言うこと聞かなきゃいけないんですよ!?」


「そうですね。でも君だってテイムモンスターじゃないですか。それで何か不都合があるのですか?」


「えっ!?いや…別に…ルルは無理なことは言わないし…」

 それを聞いたジークフリートはニッコリ笑って

「ま、そういうことですよ。それに面白いテイムギフトが手に入りましたし」


「テイムギフト?」

 ルルはキョトンとしている。ジークフリートは「テイムしたルルさんにもギフトがあったでしょう?」と、そう言ってルルのステータスを見る。

「おや?テイムギフトが3つもありますね。今回のはどれでしょう?」


「3つ…?」

 タッキーは、数が合わないと思った。自分が初めてのテイムモンスターだと思っていたのに…。

「ルル、ボクの前にも魔物をテイムしたことがあるの?」


「ううん、タッキーが初めてのはずだけど…」

 そう言ってルルは考え込む。しばらくして、ようやく何か思い当たる節があったようだ。

「そういえば、去年2つ頭があるヘビの子供を飼い始めた時、今みたいにパアーッと光ったことがあったわ」


「そうか、きっとそのヘビが最初のテイムだったんだね。そのヘビは今どうしてるの?」


「…隣の男の子が殺して食べちゃったわ」


「ええっ!?」


「私が襲われると思ったらしいんだけど、あんまりだわ。私、しばらく大泣きしたのを覚えてる」

 ルルは思い出したくないことを思い出しちゃった、みたいな苦々しい顔をしている。


「そ、そうかー…辛かったね…」

 ちょっと気の毒になったタッキーだった。



「さあ、話はこれくらいにして、行きましょう」


「はい!」


「気を付けてねー」

 そう言ってジークフリートの背中に乗って空を飛び立つタッキー。そんなタッキーたちをルルは手を振って見送った。

お読みいただきありがとうございました。

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