表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード3
95/124

エピソード3-⑭

 三人は村はずれの森の近くまで来た。


「この辺りまで来れば、誰にも見られないでしょう」


 そう言うとジークフリートは服を脱ぎ始めた。慌ててタッキーはルルの目を手(?)で覆った。ルルはいきなり目を覆われたことに対してびっくりして「何するのよタッキー」と、タッキーの手(?)を除けようとした。しかしタッキーはルルにこの光景を見せまいと必死だ。


「も~、やめてよタッキーったら!」


 ようやくタッキーの手を除けるルル。その時ジークフリートはもう上半身を全部脱いでいた。慌てて再びルルの視界をふさぐタッキー。チラッと見えた半裸のジークフリートの姿に(あれ?どうして服を脱いでるの?)と、疑問を抱きながらまたルルはタッキーの手(?)を払いのける。すかさずタッキーは2匹に分裂して、もう1匹のタッキーがルルの目をふさいだ。


「タッキー!!」


 またルルがタッキーの手(?)を除ける。そうするともう一方のタッキーが目をふさぐ。チラッ、チラッと見る度にジークフリートは少しずつ脱いでいた。


「変身するところが見られないじゃない!!」


 手(?)を除けられる度、左右のタッキーが交互に目をふさぐ。右のタッキーの手(?)が払いのけられると、左のタッキーが目をふさぎ、左のタッキーの手(?)が払いのけられると右のタッキーがすかさずふさいだ。

「変身するところなんて見なくていいから。変身した後で見ればいいんだよ!」


「ええー!?」

 ルルが最後に見たのは、全裸のジークフリートの後ろ姿だった。

「そのまんまドラゴンの姿になったら、人間の服は破れちゃうんだよ!」


「あ、そっか」

 タッキーの説明にルルはやっと納得した。

 ジークフリートは脱いだ服をポケットに収納すると、体全体が金色の光に包まれ、その光が大きくなってドラゴンの姿に戻った。やっとタッキーの手(?)を目から外して、ルルはジークフリートの金色に輝く壮大なドラゴンの姿を見る。ルルはジークフリートの姿を見つめたまま、動かない。


「ルル…?」


 タッキーは、どうしてルルが固まっているんだろう?と不思議がる。ジークフリートも心配して「やっぱりドラゴンの姿は怖いですか?」とルルに話しかける。



 固まっていたルルは、やっと口を開く。


「素敵…。すごいわ!!きれーい!!」


 ルルは目を輝かせてジークフリートを絶賛する。


「「…は…?」」


 ジークフリートとタッキー、両方同時に思わず言葉を発する。


「ねえねえ、私とお友達になって!!」

 ルルは右手をジークフリートの方に差し出す。ジークフリートは訳が分からないまま、反射的に差し出されたルルの手にチョン、と自分の指を上に乗せた。すると、パァーッと光がルルとジークフリートの体を包む。


「あっ!!」


 タッキーはこの光に覚えがあった。


「ルル、ジークフリートさんをテイムしたの!?」

ジークさんのストリップショー、からのテイムー!w


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ