エピソード1-⑥
母の原稿から自然な流れになるように文章訂正したり修正したり、地味に難しい…。
他の作家の方々のすごさがわかる。主に文章能力的に…。
次の日も薬草を摘んでギルドに持っていくルルとタッキー。ギルドに入ると、何人かの冒険者がいた。その中の一人がルルを見つける。筋肉質の大男だ。
「よお、ルル。10日ぶりくらいか?その肩に乗ってるちっこいのが例のスライムか?」
冒険者の名前はオスカー。ルルとは母親と一緒にいた頃から親しい。彼らのパーティは狩りに出かけていて、今日戻ってきたのでタッキーを見るのは初めてだった。オスカーは珍しそうに小さなスライムを見ていた。
「そうよ。タッキーって言うの。お友達なのよ」
「よろしく!テイムモンスターのタッキーです」
タッキーも元気に挨拶する。
「よろしくな。俺はオスカー。この連中は俺のパーティメンバーたちだ。左からジンとマリーだ」
「よろしく」
「よろしくネ」
「ルルは魔法が使えないから心配していたんだが…ルルにはテイマーの素質があったんだなぁ。これでちょっぴり安心だな」
と、オスカーが言う。
「でも、こんな小さなスライムじゃなぁ…用心棒としてはちょっと心もとない気も…」
と、ジンがタッキーを指でチョン、とつつきながら言う。ジンは剣士だ。
「あら、でもしゃべれるスライムよ。珍しいじゃない」
マリーが言う。マリーはちょっと大人っぽい女性で、魔法使いだ。
「ボクだって役に立つよ!溶解液!」
タッキーは腕のように伸ばした体の一部の先から、ピューッと液体を飛ばして見せた。液体がジンのマントにかかってしまった。
「ああーっ、俺のマントがーっ!!」
液体がかかったとこに小さく穴が開いてしまった。マントの端なのでジンの体に影響はなかったが。
「あっ!ごめんなさい!」
タッキーは慌てて謝った。それを見たオスカーが言う。
「う~~ん…ネズミくらいなら倒せそうだな」
それを聞いたルルはちょっとむくれて反論する。
「タッキーは小さな魔物なら倒せるのよ!薬草の採取も手伝ってくれるんだから!」
「そうかそうか、悪かったな。ま、相棒が出来てよかったな。そうだ、こいつをやるよ。森で狩ったウサギの肉だ。少しで悪いがな」
そういってオスカーはルルに解体してスライスしたウサギの肉を渡す。
「ありがとう、オスカーさん!」
受け取ると嬉しそうにルルがお礼を言った。オスカーはちょっと照れくさそうにする。
「いいってことよ、困った時はお互い様だ」
と言い、ルルに別れの挨拶をした後パーティメンバーとギルドを出た。
ルルはタッキーに「これで今晩はお肉が食べられるね!」と嬉しそうに言った。タッキーもにっこり笑って
「今晩は肉と野菜の炒め物にしようか!」
と提案した。
お読みいただきありがとうございました。