エピソード3-⑥
ユミアのアトリエ楽しすぎて止め時がわからない…w
「私はジークフリート。墓守の仕事をしています」
「墓守?ゴールドドラゴンって上位種じゃないんですか?それなのに墓守の仕事をするんですか?」
タッキーにそう言われたジークフリートは笑って答える。
「ははは、そんなの関係ないですよ。墓守の仕事は1回100年間、1000年以上生きたドラゴンに順番に回ってくるんです。だからほぼ一生に1~2度回ってくる感じかな?」
それを聞いたタッキーは(なんだか町内会の役員みたいだな)と思った。ついでに疑問に思ってたことを聞いてみる。
「そういえば、ドラゴンさん達って、何頭ぐらいいるんですか?」
「そうさなー、2000~3000頭くらいか?」
そうルードウィヒが答える。
「3000!?結構多いんですねー!!ボクはてっきり10頭か20頭位だと思ってましたよ」
「…それじゃ絶滅危惧種だよ…」
ジークフリートが呆れて言った。タッキーは慌てて謝る。
「あっ、すみません」
「まあ、人間とドラゴンなんて滅多に出会わないしなー」
そういうルードウィヒを見ていたジークフリートは「あまり顔色がよくありませんね、そろそろ横になったらどうですか?」と促す。
(顔色…ドラゴンの顔色…???)
タッキーは思わずルードウィヒの顔をまじまじと見た。びっしり鱗に覆われている。
(わからない…鱗の色が変わるわけじゃないし、何がどう違うんだろう…???)
そう思ったが、さすがに口に出さなかった。
ジークフリートはタッキーの方を向いて、こう提案してきた。
「君も行く所がないんでしょう?しばらくここに居てはどうでしょうか?」
「いいんですか!?」
「もちろん、構いませんよ。せっかくルードウィヒにできた友達なんですから。骨だらけであまり居心地のいい場所ではありませんけどね」
「全然!そんなこと気にならないです!ありがとうございます、お世話になります!!」
こうしてタッキーはとりあえずしばらくドラゴンの墓場にいることにした。骨だらけではあるけれど、ドラゴンに喧嘩を売ろうなんて魔物はいないから、魔物に襲われる心配はない。小さい虫などはいるのだが、ピンポン玉以上のタッキーはもう虫の餌ではなくなっていた。
こうしてタッキーは久々にぐっすり眠ることが出来た。
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