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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード2
79/123

中間小話~キノコの秋・その①~

エンダー・マグノリア、ただいまプレイしてます。回避アクション普段使わないのでなかなか戦闘に慣れませんが、面白いです。そしてまだ下層なのに、エリアが広い…w

 秋のある日、ルルとタッキーは森でキノコ採りをしていた。


「今日は沢山採れたわね」

 かごいっぱいのキノコに、ルルは満足そうだ。


「じゃあ今晩はキノコシチューにしようか」

 とタッキーが言うと、ルルの目が輝く。

「キノコシチュー!?食べたい!!私も手伝うわ!」


「うん、じゃあホワイトソースの作り方を教えてあげるね」

 タッキーも笑顔で答える。

「ありがとうタッキー。頑張るわ!!」

 ルルは新しいことを覚えられる感動と気合と食欲全開で答えた。



 二人は家に戻ると、使う分のキノコを取り出した。ルルが採った分だけでも充分そうだ。

「じゃ、あとはボクのポケットに仕舞っておこう」

 と、タッキーが採った分は自身の収納ポケットに仕舞っておいた。


 ルルがキノコの汚れを落としている間、タッキーは小麦粉とバターを用意した。小麦粉はふるいにかけ、バターは湯煎で溶かしておく。


「じゃ、始めようか」

 タッキーは鍋を用意してルルを呼ぶ。

「この鍋に小麦粉と溶かしたバターを入れるんだ」


「はい、入れました」


「じゃあ、弱火にかけて材料をよく混ぜ合わせるように、へらでぐるぐる鍋の中身をかき混ぜるんだ。小麦粉がダマにならないように、そして焦げ付かないように注意してね」


「はい!」

 ルルは元気よく返事をした後、へらで鍋の中身をかき混ぜる。

「どのくらい混ぜればいいの?」


「そのドロッとしているのが、プツプツ泡立ってポロポロになるまでだよ」


「ポロポロ?」

 ルルはピンと来なくて首を傾げる。

「混ぜていればわかるよ。明らかに最初と違ってくるから」

 とタッキーが答える。そうして間もなく、鍋の中身は本当にポロポロな感じになる。

「あっ、本当!!ポロポロになったわ!!」


「じゃあ少しずつ水を加えていこうね」

 と言ってタッキーが鍋の中を覗くと、そこには茶色い物体があった。

「…ルル、作るのは‟ホワイトソース”なんだよ?焦がしちゃったら白いシチューにならないんだよ」


「あっ、ごめんなさい」

 申し訳なさそうにルルが言う。

「じゃあ、もう一回最初からやろうね。材料はまだ沢山あるから」

 そうタッキーに言われ、ルルは再び最初からチャレンジする。二度目はちゃんと焦がさずにホワイトソースになった。そこへルルがキノコを入れ、タッキーが味付けする。

「キノコは火の通りがいいから、あんまり煮込まなくて大丈夫だよ」


「そうなんだー。早く食べられるのね」


「ただし、焦がさないようによく混ぜてね」


 そしてほどなくキノコのシチューが出来上がった。

お読みいただきありがとうございました。

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