中間小話~キノコの秋・その①~
エンダー・マグノリア、ただいまプレイしてます。回避アクション普段使わないのでなかなか戦闘に慣れませんが、面白いです。そしてまだ下層なのに、エリアが広い…w
秋のある日、ルルとタッキーは森でキノコ採りをしていた。
「今日は沢山採れたわね」
かごいっぱいのキノコに、ルルは満足そうだ。
「じゃあ今晩はキノコシチューにしようか」
とタッキーが言うと、ルルの目が輝く。
「キノコシチュー!?食べたい!!私も手伝うわ!」
「うん、じゃあホワイトソースの作り方を教えてあげるね」
タッキーも笑顔で答える。
「ありがとうタッキー。頑張るわ!!」
ルルは新しいことを覚えられる感動と気合と食欲全開で答えた。
二人は家に戻ると、使う分のキノコを取り出した。ルルが採った分だけでも充分そうだ。
「じゃ、あとはボクのポケットに仕舞っておこう」
と、タッキーが採った分は自身の収納ポケットに仕舞っておいた。
ルルがキノコの汚れを落としている間、タッキーは小麦粉とバターを用意した。小麦粉はふるいにかけ、バターは湯煎で溶かしておく。
「じゃ、始めようか」
タッキーは鍋を用意してルルを呼ぶ。
「この鍋に小麦粉と溶かしたバターを入れるんだ」
「はい、入れました」
「じゃあ、弱火にかけて材料をよく混ぜ合わせるように、へらでぐるぐる鍋の中身をかき混ぜるんだ。小麦粉がダマにならないように、そして焦げ付かないように注意してね」
「はい!」
ルルは元気よく返事をした後、へらで鍋の中身をかき混ぜる。
「どのくらい混ぜればいいの?」
「そのドロッとしているのが、プツプツ泡立ってポロポロになるまでだよ」
「ポロポロ?」
ルルはピンと来なくて首を傾げる。
「混ぜていればわかるよ。明らかに最初と違ってくるから」
とタッキーが答える。そうして間もなく、鍋の中身は本当にポロポロな感じになる。
「あっ、本当!!ポロポロになったわ!!」
「じゃあ少しずつ水を加えていこうね」
と言ってタッキーが鍋の中を覗くと、そこには茶色い物体があった。
「…ルル、作るのは‟ホワイトソース”なんだよ?焦がしちゃったら白いシチューにならないんだよ」
「あっ、ごめんなさい」
申し訳なさそうにルルが言う。
「じゃあ、もう一回最初からやろうね。材料はまだ沢山あるから」
そうタッキーに言われ、ルルは再び最初からチャレンジする。二度目はちゃんと焦がさずにホワイトソースになった。そこへルルがキノコを入れ、タッキーが味付けする。
「キノコは火の通りがいいから、あんまり煮込まなくて大丈夫だよ」
「そうなんだー。早く食べられるのね」
「ただし、焦がさないようによく混ぜてね」
そしてほどなくキノコのシチューが出来上がった。
お読みいただきありがとうございました。




