エピソード2-⑩
ライブラリーオブルイナ(スイッチ版)、ようやくクリアできましたー!
難しかったけど凄くやりごたえがあっていいゲームだと思いました。
さあ皆も一緒にライブラリーオブルイナをプレイして一緒にねじれよう!(ゲス顔)w
レベルアップによって得られた新たなスキル『魔力譲渡』の能力を見て、タッキーの目がパアッと輝いた。これでルルの不足分のMPを賄い、命を救える可能性が見えたからだ。
「神様、ありがとう!!」
…普段は無神論者のくせに、この時ばかりは神に感謝しまくりのタッキー。実に日本人らしい思考である。スキルの確認と神へのその場限りの感謝を手早く済ませたタッキーは、すぐさま自分のMPをルルに分け与える。すると、見る見るうちにルルの顔色がよくなり、ものの数分もしないうちに目が開いた。
「…タッキー?」
事情がよくわからず、ぼんやりとしているルル。
「ルル!!よかった…!!」
タッキーはルルが助かったのが嬉しくてポロポロと涙をこぼす。だが、今度はタッキーが倒れてしまう。
「タッキー!!」
ルルは慌てて起き上がり、タッキーを抱き上げる。
「タッキー!タッキー!しっかりして!!」
ルルの腕の中で力なく横たわるタッキー。薄目を開けて自分のステータスを確認すると、ルルを安心させるようにタッキーは優しく話しかける。
「大丈夫。ボクの魔力は今、9しかないけどマイナスじゃないから、死んだりしないよ。今さっき新しいスキルが使えるようになって、ボクの魔力をルルにあげたから、ボクの残りの魔力が少なくなってしまったんだ」
「本当!?私を助けてくれたのね…ありがとう…。ごめんね、私、無茶しちゃって…」
涙ぐみながら礼を言うルル。タッキーは首(?)を横に振り、気にしなくていいと伝える。
「いいんだ。結果的に僕たちは生き残ったわけだし。それよりルル、動ける?」
「うん、大丈夫。走れるくらい元気よ。腕の怪我もタッキーが治してくれたのね、ありがとう」
「怪我を治すのなんて、それ位なんでもないよ。じゃあ急いでギルドに戻ろう。日が沈んでしまいそうだ」
「わかったわ!」
そう言ってルルはタッキーを小脇に抱えて、走り始めた。
一方その頃ギルドでは、日が沈みそうなのにまだ戻らないルル達をみんなが心配していた。
「大丈夫かしら…魔物に襲われて動けなくなってるんじゃ…」
アンナが心配そうに言う。
「ルルたちの事は信頼しているが…もうすぐ暗くなってしまうし…迎えに行こうか。俺で行ける所まで行ってみよう」
と、ギルドマスターはそう言って冒険者を3人ほど集め、一緒に森へ向かった。ルルたちに採取を依頼したローレン夫婦は心配そうに彼らを見送った。
日本人あるある「都合のいい時だけ神を信じる」w
お読みいただきありがとうございました。




