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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード2
69/123

エピソード2-⑩

ライブラリーオブルイナ(スイッチ版)、ようやくクリアできましたー!

難しかったけど凄くやりごたえがあっていいゲームだと思いました。

さあ皆も一緒にライブラリーオブルイナをプレイして一緒にねじれよう!(ゲス顔)w

 レベルアップによって得られた新たなスキル『魔力譲渡』の能力を見て、タッキーの目がパアッと輝いた。これでルルの不足分のMPを賄い、命を救える可能性が見えたからだ。


「神様、ありがとう!!」

 …普段は無神論者のくせに、この時ばかりは神に感謝しまくりのタッキー。実に日本人らしい思考である。スキルの確認と神へのその場限りの感謝を手早く済ませたタッキーは、すぐさま自分のMPをルルに分け与える。すると、見る見るうちにルルの顔色がよくなり、ものの数分もしないうちに目が開いた。


「…タッキー?」

 事情がよくわからず、ぼんやりとしているルル。


「ルル!!よかった…!!」

 タッキーはルルが助かったのが嬉しくてポロポロと涙をこぼす。だが、今度はタッキーが倒れてしまう。


「タッキー!!」

 ルルは慌てて起き上がり、タッキーを抱き上げる。

「タッキー!タッキー!しっかりして!!」

 ルルの腕の中で力なく横たわるタッキー。薄目を開けて自分のステータスを確認すると、ルルを安心させるようにタッキーは優しく話しかける。

「大丈夫。ボクの魔力は今、9しかないけどマイナスじゃないから、死んだりしないよ。今さっき新しいスキルが使えるようになって、ボクの魔力をルルにあげたから、ボクの残りの魔力が少なくなってしまったんだ」


「本当!?私を助けてくれたのね…ありがとう…。ごめんね、私、無茶しちゃって…」

 涙ぐみながら礼を言うルル。タッキーは首(?)を横に振り、気にしなくていいと伝える。

「いいんだ。結果的に僕たちは生き残ったわけだし。それよりルル、動ける?」


「うん、大丈夫。走れるくらい元気よ。腕の怪我もタッキーが治してくれたのね、ありがとう」


「怪我を治すのなんて、それ位なんでもないよ。じゃあ急いでギルドに戻ろう。日が沈んでしまいそうだ」


「わかったわ!」

 そう言ってルルはタッキーを小脇に抱えて、走り始めた。



 一方その頃ギルドでは、日が沈みそうなのにまだ戻らないルル達をみんなが心配していた。


「大丈夫かしら…魔物に襲われて動けなくなってるんじゃ…」

 アンナが心配そうに言う。


「ルルたちの事は信頼しているが…もうすぐ暗くなってしまうし…迎えに行こうか。俺で行ける所まで行ってみよう」

 と、ギルドマスターはそう言って冒険者を3人ほど集め、一緒に森へ向かった。ルルたちに採取を依頼したローレン夫婦は心配そうに彼らを見送った。


日本人あるある「都合のいい時だけ神を信じる」w

お読みいただきありがとうございました。

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