エピソード2-⑦
ライブラリーオブルイナ、黒い沈黙戦手前まで進められました。火傷餃子君と骸骨クソ頭君にめっちゃ苦戦しましたw
でも今のところ沈黙の対価君ほどではないなぁ…w
少し進んで、タッキーは再び地図を見る。
「このあたりの…はずなんだけど」
タッキーが地図と現在地の地形、それと先達の冒険者がつけた目印を確かめている。照らし合わせて確かめた結果、どうやら目的地にたどり着いたとみて間違いなさそうだ。二人は早速辺りを探し始める。タッキーはギルドで見た資料の細密画を思い出しながら、ルルはタッキーが描いた凄く上手な絵を見ながらココクルを探す。早くココクルを見つけなければ…。焦る気持ちを抑えつつ、二人は根気良くココクルを探し続ける。
しばらく辺りをうろうろ探しているとルルが声を上げる。
「あっ、これじゃない?」
タッキーはルルの所へ行って確かめる。丁寧に観察し確認した結果、どうやらココクルで間違いなさそうである。
「うん、これだね。間違いない」
「よかったー」
無事見つかってルルもホッとする。二人はココクルを見つけた辺りを中心に探し、採取を始める。
薬草採取の時は、生息する一群のうち1~2割は残すように採取する。そして根を薬として使うのでなければ、なるべく根は残しておく。冒険者としてのルールとなっており、このルールは冒険者ギルドで新人冒険者に最初に教え込まれる。全滅させてしまったら、今後採取できなくなるからだ。
採取を始めてからしばらく後、思ったより数は取れなかったものの、それでも3~4人分くらいの薬が出来そうな程度にはココクルを採取することが出来た。タッキーは採取したココクルを収納ポケットに入れる。
「あんまり沢山はないみたいだけど、これ位取れれば、あの坊や一人分なら足りると思うよ」
「うん。これであの男の子、助かるね!」
タッキーの言葉に、ルルも嬉しそうに返す。
「じゃ、急いで帰ろうか!」
「うん!」
目的を果たした二人は元来た道を引き返し始める。初めての道でも迷いはしない。来る道々、魔物と格闘した後が、くっきりはっきり…物凄く…残っているからだ。
「このまま一気に駆け抜けるぞ!!」
とタッキーがスピードを上げかけたその時、魔物の群れの気配に気づいてしまった。
お読みいただきありがとうございました。




