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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード1
58/123

中間小話~畑のタッキー君・その4~

すいません、先週夏風邪ひいて更新できませんでした…(´・ω・`)

皆様も夏風邪や熱中症に気を付けてお過ごしください…。

 そんなこんなで充実スライムライフを満喫しているタッキーだったが、そんなある日、なんだか他のご近所の畑作主達がそわそわしていることに気付いた。今日もご近所のセリムとドータスが何やら話している。気になったのでタッキーは二人に声を掛けた。

「こんにちは。今日もいい天気ですね」


「こんにちは」


「今日も精が出るね」

 二人もタッキーにあいさつした。


「ところでお二人とも何のお話をしてたんですか?」


「ああ、毎年恒例のヤツさ。そろそろシーズンだし」

 と、セリムが言う。


「シーズン?」

 タッキーがきょとんとしていると、ドータスが納得した顔で言う。

「そうか、君は今年生まれたから…まだ知らないのか」


「??」


「もうすぐ君の仲間達が沢山来るよ?」


「…は?」

 ますますタッキーにはわからない。頭の中が疑問符だらけになっていたその時、何かの気配とニオイにタッキーは気付いた。

「なんだろう…何か来るよ…ニオイは虫みたいだ」

 タッキーがそう言うと二人は驚いた顔をした。

「えっ!?もう来たのか!!」


「去年より二日早いぞ!!」


「えーと、何がです?」

 と、タッキーが言い終わるか否かといった時…に、森の方から沢山のスライムが畑にやってきた。こんなにいたのか!?と思う程の数のスライム達で畑は溢れかえった。中にはタッキーがかつて投げ飛ばしたオス達や、よろしくやったメス達の姿もあった。

 そのうちのオスの1匹がタッキーに気付いて声を上げる。

『あっお前この間の!!』


「やあ、先日はすまなかったね」


『ちくしょう、お前には敵わないからなぁ…でも今日は皆が喰いっぱぐれ無いだけのご馳走が来るぜ!だから投げ飛ばすなよ!』


「ご馳走…?」

 オスのスライムの話を聞いて益々訳が分からなくなったその時、ニオイが強くなると共に羽音も大きく凄くなってきた。


「おーい、今年もアレが来たぞーー!!」

 と、二軒隣のボブが慌ててこちらに向かって走ってくる。そして大きな声でご近所中に知らせる。


「イナゴが来たぞーーーー!!!」

 そう叫ぶボブの背後にはイナゴの大群が迫ってきた。

 森から来たスライム達は沸き立った。

『『『『ご馳走だー!!』』』』


『『『『ご馳走だー!!』』』』


『『『『わーい!!食べ放題だー!!』』』』


 スライム達は大きく口を開け、飛んでくるイナゴを片っ端から食べる。上空からは鳥もやってきてイナゴを食べている。スズメやカラスなど普段見かける鳥だけじゃなく、普段森から出てこない七色鳥までもがイナゴを食べに出てきている。喰う方、喰われる方、双方とも物凄い数で、なんとも凄まじい光景が繰り広げられている。

 タッキーももちろん参加してイナゴを食べていた。三匹に分裂して、一匹は普通にイナゴを食べて、もう二匹はイナゴを自身の収納ポケットに蓄えていた。あとで小腹がすいたとき食べよう、と思っているタッキーであった。

お読みいただきありがとうございました。

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