中間小話~畑のタッキー君・その1~
畑のタッキー君、割と長くてびっくりw前・中・後編の3部で収まるといいなw
あと、知らなくても全く問題ない本作の設定小話。タッキーの体の色は森に溶け込めるよう、深緑だったりします。
私「へー。てっきり水色だと思ってた」
母「だってスライムって弱いんでしょ?それなのに目立つ水色は変じゃん。だから保護色の深緑色って設定」
私「なるほど、確かにw」
と、こんな会話があったりw
…深緑色…丸い物体…まりも?w
「今日もいい天気だなぁ」
畑仕事を終えたタッキーは、澄んだ青空を見上げながら呟いた。
庭の片隅に森の入り口で採取した薬草を植えるようになってから、タッキーは二体に分裂して一体がルルと一緒に行動し、もう一体が畑仕事をしていた。そして夜になってルルと一緒に帰ってきたタッキーと畑担当のタッキーは合体し、それぞれ今日の情報・記憶を共有して再び二体に分裂、それぞれの仕事に戻るのだった。
畑担当タッキーの主な仕事は
・植えてある薬草の世話
・畑の土を耕す
・肥料を施す
・雑草を取る(食べる)
・虫の付きにくい薬草ではあるが、虫がついていたらこれも食べる
…など多岐に渡る。
虫に関しては、小さな虫でも葉や枝の細部まで柔らかい体を巻き付けて食べることが出来るので、完全無農薬である。(なお、肥料は主にタッキーの○○〇、あとは野菜くず・肉くずで作った堆肥、骨から作った骨粉、落ち葉などで作った腐葉土などである)
「前世で畑仕事してた時より楽だなぁ。腰も痛くならないし」
…そもそもスライムには腰はない気がするが。
前世は農民だったので大体畑でやることは覚えているため、全く苦にはならない。それどころか懐かしくて楽しいのだ。夜にはルルと森へ行っていたタッキーと合体して情報を共有するので、一人(一匹)の人生でスローライフとサバイバルライフ、同時に二つ経験できるのだ。
(自分がスライムになっている、って気付いた時は驚いたし慌てたけど、結構いいものだなー)
と、タッキーは今の生活をとても満喫していた。
ルルもルルで、剣を習ったりと努力している。ルルはとても頑張り屋さんだ。まだ9歳だが、読み書きができる。母親が熱心に教えていたらしい。ルルの母親は立派なお母さんだったようだ。ただ、計算まではちょっと手が回らなかったようで…。
(剣の稽古が一段落したら、足し算・引き算も教えてやろうかな)
と、タッキーは考えていた。母親がいなくなってしまったのだから、あとは自分が生きていく上で必要なことをルルに教えよう。足し算・引き算の後は九九、その次は分数と少数かな?などと考えていた。
お読みいただきありがとうございました。




