エピソード1-㊳
なかなか更新できずすみません^^;
冬場は何かと体調が崩れやすくて…皆様もお気をつけくださいませ^^;
それはそうと、Library of Ruinaニンテンドースイッチ移植決定ーー!!
もう嬉しくて嬉しくてセルマァ…俺涙が出そうだよ…w
ルルに釘を刺されたその後も、少しずつ場所を変えながら三種類の薬草を見つけて採取した。もちろん、すべて少しずつ根を付けた状態の物もポケットに収納していく。…そして釘を刺されたにもかかわらず、タッキーはやっぱりちょっとずつつまみ食いもしていた…。
依頼された量の半分くらいを採取し次を探していた時、タッキーは何やら茂みの奥に気配を感じた。すぐにルルに小声で知らせる。
「ルル、向こうの茂みに何かいるよ」
「え!?どこ!?」
ルルも小声で、そっと辺りを見回しながら言う。
タッキーが指のように体の一部を伸ばし、「たぶん、こっちの方…」と方向を指し示した直後。魔物がすごい勢いで茂みから飛び出し一直線にルルめがけて突進し、額についている大きくとがったツノを突き立てようとしていた。
「危ない!!」
タッキーは咄嗟にルルをかばった。ルルの体に覆いかぶさるようにしながら、ルルを仰向けに地面に倒した。そしてルルの代わりに、タッキーの体に魔物の大きなツノが深々と刺さった。
「きゃああ!!タッキー!!」
ルルが驚いて叫ぶ。
魔物はホーンラビットだった。ただし、ロドリ村にいるものよりもはるかに大きく、柴犬位の大きさはある。ツノも長く太く、走るスピードもすごい。ギルドの資料で見て知ってはいたものの、実物を見るとやはりその大きさと凶暴さに驚く。
ロドリ村のホーンラビットは普通のウサギ位の大きさで草食。人間を見ると逃げていく位臆病な性格をしている。だがリトリア村のホーンラビットは雑食で、とんでもなく凶暴である。人でも動物でも魔物でも、自分が勝てる相手だと思うと襲いかかってくるのだ。
タッキーの体はツノに刺さったまま、動かない。ホーンラビットは首を大きく上に振ると、タッキーの体を空高くに放り投げた。タッキーの体には大きな穴が開き、宙を舞う間に二つにちぎれ、そのまま茂みの中に落ちていった。
ホーンラビットは次にルルに狙いをつける。目があったルルは素早く短剣を構えるが、素早さ勝負で勝てるかどうか、ルルにはわからない。
ホーンラビットがルルめがけて突進しかけたその時、飛ばされたはずのタッキーが2匹になって、ホーンラビットの左右から挟み撃ちにした。両方のタッキーは共に2本の腕のように伸ばした体を剣状に変形させ、不意を突かれたホーンラビットの体を串刺しにした。両側から計4本の剣を突き立てられ、さすがのホーンラビットもうまく動けない。
さらに2匹のタッキーは自分の体をロープのように伸ばして、ホーンラビットをぐるぐる巻きにしていった。それを見たルルはすかさず短剣を構えて、地面を思いきり蹴り上げ高く飛び上がり、ホーンラビットの脳天に思い切り突き立てた。
ホーンラビットは、完全に動かなくなった。
「やったね、ルル!」と、嬉しそうにタッキーが言った。
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