エピソード1-㉟
新年あけましておめでとうございます<m(__)m>
今年もよろしくお願いいたします。
母子共々細々と頑張りますw
二人は冒険者ギルドに着いた。
「こんにちは、ウルミアさん」
「こんにちは。えっと、ルルちゃんだったわね」
ウルミアはルルににっこり微笑みかけた。
タッキーはルルの頭の後ろから、そーっと顔を出してあいさつした。
「こんにちは、ウルミアさん。先日はどうも…」
と言いかけた瞬間、タッキーを見つけたウルミアは、タッキーをギューッと抱きしめた。
「あらー、この間のスライムちゃんじゃない♡会いたかったわ~~♡」
タッキーは予想外の歓迎っぷりにびっくりし、柔らかくて深い谷間に埋まって全身が真っ赤になっている。ウルミアの方から抱き着いたので、この場合はセクハラではない。…が、ルルの方を見ると、やっぱりものすごく冷たい目をしていた。慌ててタッキーはウルミアの方を見て、用件を伝えた。
「あ、あのー、ウルミアさん。今日はお願いがあって…」
「お願い?なあに?今晩、一緒に寝てほしいとか?」
そう言ってウルミアはタッキーの頬(?)にチュッとキスをした。キスをされた瞬間、タッキーの頭の中は大爆発。湯気を出してキュ~~~~ッと目を回してしまった。
それを見ていたルルは呆れながら、タッキーが言いかけた言葉の続きを話し始める。
「私達、この村の森で依頼をこなしたいんです。Fランクで出来る植物の採取と、倒せる魔物にどんなのがいるのか教えてほしいんですけど」
「あ、はい、わかりました。ルルちゃんたちはFランクだったものね。ロドリ村から来たんだっけ。それじゃあ、こことはちょっと種類が違ってくるわね。ちょっと待っててね、資料を出しますから」
ウルミアはそう言うと、抱きしめていたタッキーを放し、カウンターの上において書類棚を探し始めた。
タッキーはまだ、幸せに目を回していたので、ウルミアが手を放すと倒れそうになっていた。ルルは傾いたタッキーの体をキャッチすると、タッキーに耳打ちした。
「タッキー、しっかりしなさいよ!今ウルミアさんに植物と魔物の資料探してもらっているのよ!」
ルルに言われてタッキーは、やっと我に返る。
「ごめん、ルル!!」
お読みいただきありがとうございました。




