エピソード1-㉝
母子共々ひどい風邪引いたので、しばらく更新できないかもしれません。
出来れば年末年始沢山更新したいんだけどなぁ…(-_-;)
宿屋へと帰ってきたルルたちは「ちょうど夕食が出来たところだよ」と、おかみさんに言われたので食堂へと向かうことにした。夕食はパン、ハンバーグ、野菜炒め、スープだった。ハンバーグは柔らかく、ナイフを入れると肉汁があふれて出てきた。
「おいしーい!!」
ルルは感激しながら食べている。
「本当、おいしいよね!あ~…いいなー、こーゆーお肉…」
タッキーも満足そうだ。というか、二人して感動で泣きながら食べている。
それを見ていたおかみさんは、ものすごく苦労したのであろう二人を不憫に思い、ここに泊まっている時だけでもたくさん食べてもらおうと密かに思った。
「苦労してるんだねぇ…、お肉もろくに買って食べられないなんて…。二人共、おかわりがあるからね。遠慮しないで食べとくれ」
「ありがとう!!」「ありがとうございます、おかみさん!」
と、二人は元気に答えた。
おかわりもして、心ゆくまで料理を食べた二人は部屋に戻り、夕食の余韻に浸っていた。
「本当におかみさんの料理、おいしいなぁ…。あ、別にタッキーが作る料理がおいしくない訳じゃないのよ?でも、なんか味が違うんだよねぇ…」
「ああ、それはボクがいつも使うのが魔物の肉だからだよ。魔物の中にはもっとおいしいのもいるけど、いつも狩ってるようなのは市場で売られてる普通の牛や豚よりも旨味が少ないからね。どうしても一歩劣る味になっちゃうんだよね。」
そうルルに答えたタッキーは少し考えた後、ルルに提案することにした。
「そうだ、明日は市場で豚と牛の肉も買おうか。うちへ帰ったら、今度はルルが一から作ってみないかい?」
「うん、やりたい!!」
目を輝かせてルルは答えた。今までルルは捏ねて平らにするところからしか作ってなかった。新しいことを教えてもらえる、出来ることがまた増える、とルルはとてもうれしく思った。
お読みいただきありがとうございました。




