エピソード1-㉛
今日は寒いなぁ…(最高気温-6℃)道路もツルツルで転びそうだった…(´・ω・`)
「…じゃあ、森で狩りをするとき用の服は、ボクが選んであげるね」
タッキーはそう言うと、動きやすそうな服を4セット選んだ。今時期~初秋までのと、冬用と各2着ずつ。
「じゃ、順番に着てみて。サイズが合ってるかどうか確かめるから」
と、そう言ってルルに選んだ服を差し出した。
服を受け取るとルルはタッキーに
「うん、わかったわ。でも、タッキーって選ぶの早いねー」
と、そう言って試着室に入った。
タッキーが選んだものはショート丈のワンピースにレギンス、着脱できるジャケット、又はベストという組み合わせが今時期用。インナーに長袖ハイネックのブラウス、少し長めのジャンパースカート、レギンス、丈長めのコートとマント、というのが冬用として選んだものだった。着てみると、成長を見込んで少しゆったりめで、4セットともサイズはいい感じだった。
試着が終わって試着室から出てきたルルは
「すごいわね、タッキーって見ただけでサイズもわかるの!?」
と、驚きと感心が混ざった感想を述べた。その感想にタッキーは照れながら
「いやぁ、勘だよ。たまたまいい感じになっただけだよ。どれもよく似合うよ、ルル」
と、試着し終えたルルを褒めた。
「じゃ、次はお出かけで着る可愛いのも2着買おうよ。今度はルルが選んでみて」
タッキーに言われて、何とか選ぼうとするルルであったが、どれがいいか迷っていた。それを見てタッキーは「ルルはどんな色が好き?」と聞いてきた。
ルルはちょっと迷いながら「好きな色…?ええとね、ピンクと黄色…かな?」と答えた。
それを聞いたタッキーは「そうなんだ。暖色系の色だね。秋~冬にはいいんじゃないかな?」と言い、今度は「デザインはどんなのが好き?スカートがふんわり広がったもの?それともあんまり広がらないのがいい?」とルルに聞く。
タッキーに聞かれてルルは「ふわっとしたのがいい!」と即答。今まで着たことがなかったけれど、着られるなら着てみたい。やはり女の子だ。
「スカートの中に、レースのペチコートとかはいてみる?」
タッキーの言葉に、ルルの目が輝く。
「レース!!うん、うん!!はきたい!!」
それを聞いてタッキーは満足そうに「わかった。じゃあこれとこれと…」と、パパっと見繕って3点ほどルルに見せた。ワンピースで袖は可愛らしいパフスリーブ、ウエストは少し締まっていて、スカートはふんわり広がり、レースのペチコートで更にふんわりする。そんな感じで明るいピンク、ちょっと秋っぽくオレンジがかった黄色、少しくすんだ秋っぽいローズピンク、デザインもそれぞれちょっとずつ違うものを並べて見せた。
「この中のどれが好みかな?」
タッキーが聞くが、ルルは目移りして決められないでいた。どれもすごく可愛い。今までこんなの着たことないし、どれか1つ諦めるなんて……。
お読みいただきありがとうございました。




