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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード1
32/123

エピソード1-㉙

母の原稿を読んで、本作のスライムが卵から産まれることを知った時

私「つまりタッキー君はポケm」

母「違うっつのw」

 朝になった。コンコン、とドアをノックする音がする。開けると宿屋のおかみさんがいた。ちょっと小太りの中年女性だ。

「おはようさん。朝食が出来てるから、下に食べに来てちょうだい」


「ありがとう、おばさん。じゃ、タッキー行こうか」


「うん!」

 二人は一階の食堂へと向かった。



 二人は食堂へ着き、空いている席に座った。少し待つと、おかみさんが朝食を運んできてくれた。朝食はシンプルに、パンと目玉焼き、ソーセージ、野菜サラダ、それにコーンが入った野菜スープと牛乳が付いている。簡単なものだが、味は良かった。


「おいしい!」

 ルルはニコニコしながら食べている。


「うん、本当においしいね」

 タッキーも満足そうにほおばっていた。

 その様子をおかみさんは嬉しそうに見て

「そんなに朝食を喜んでもらえたのは初めてだよ。ありがとうね。うちはあんまり豪華な食事じゃないんだけどねぇ」

 と、ちょっと照れながら言う。


「いいえ、そんなことないです!柔らかいパンを食べるの久しぶりだし、それにおかずも付いていて、充分豪勢です!!」

 と、ルルが力強く言う。タッキーも「うん、パンを食べるのも久々だよねぇ」と言う。余談だが、ポンの実については一般的には高級品なのだが、ルル達にとっては高級品じゃないのでこの時は忘れている。


 狩りのついでに…と、取ってきた獲物の肉や川の魚はあっても、パンはないことが多い。最近は剣を買うお金を貯めるために、かなり切り詰めていたからなおさらだ。食べるものが足りない時はタッキーがルルと出会った頃みたいに、タッキーが森の奥で拾った味のない実を、二人して我慢しながら食べることも少なくなかった。


「幸せだなぁ」とタッキー。

「幸せだよねぇー」とルル。

 二人ともしみじみと、今までの苦労を思い出しながら食事を味わっている。

 それを見ていたおかみさんは「あんたたち、ずいぶん苦労してるんだねぇ…」と少々涙ぐんで、何やらかなり同情された。

・知らなくても大丈夫な本作の設定小話

本作でマリートス村を襲ったクマの魔物、普通のクマの3倍くらいの大きさと書きましたが、普通のクマ=ヒグマサイズを想定してます。

つまりタッキー君を襲ったクマの魔物の平均的な大きさは6~7mくらいです。

それが約25頭くらいの群れでいきなり襲ってくるんだからそりゃパニックにもなるよね…。


お読みいただきありがとうございました。

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