表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード1
20/123

エピソード1-⑰

読書の秋、芸術の秋ってことで「Library of Ruina」というゲームの「言語の階の通常接待BGM」が個人的に大好きだったりします(唐突に自分語り)。

 馬車に乗り合わせたのは、色白で白い髪と髭を長く伸ばしている初老のお爺さんだった。

 ルルは馬車に乗ると、お爺さんにあいさつした。

「こんにちは。私はルル。こっちはお友達のタッキーよ」

「よろしく!」

 とタッキーも笑顔であいさつした。お爺さんも笑顔で返す。

「よろしく、お嬢ちゃん。わしは商人のイグリスじゃ。それにしても、噂には聞いとったが…しゃべるスライムとは珍しいのう。君たちは冒険者かい?」


「そうよ。リトリア村には剣を作ってもらいに行くの」


「ほう…そうか。確かにその短剣ではちょっと心もとないしの」

 イグリスはルルの腰にぶら下がっている短剣を見て言う。そして記憶をたどるように

「リトリア村には確か『ギギル』という武具屋があったなぁ。場所はちょっと村のはずれでの…う~ん、ちょいとうろ覚えで…着いたら向こうのギルドで地図をもらうといいじゃろう」


「お店の名前は『ギギル』って言うんですね。ありがとう、イグリスさん」

 ルルがお礼を言う。馬車はほどなくリトリア村に向かって出発した。馬車に揺られながら


「イグリスさんはどんなものを売ってるんですか?」

 とタッキーが尋ねる。


「基本は薬や薬草の類じゃが、その他お金になれば何でも売るぞ。商人じゃからな」

 ホッホッと笑いながらイグリスは言う。


「どんなところを回っているの?」

 ルルが興味あり気に尋ねる。


「いろんなところを回っとるよ。仕入れたり売ったり、国中を旅しとるよ。たまーに他の国へも行くが、大体はこの国の中じゃのう。ルルちゃんは他の村や町へ行ったことがあるかね?」


「ううん。ロドリ村から出たことがないわ」


「そうかい。では着くまでにしばらく時間がかかるし…わしの旅の話でもしようかの」


 ルルとタッキーは目を輝かせて「「聞きたい!!」」と叫んだ。

 イグリスは嬉しそうにホッホッと笑うと「じゃあ、いくつか珍しい話を聞かせてあげよう」と話し始めた。

 ダンジョンのある村の話。1つは鉱石がよく取れるダンジョン。もう1つはお宝が眠っていることもある代わりに、とても強い魔物がいて、戻ってこないパーティもある…という話。魚が沢山獲れる村には、海底神殿らしきものがあって、昔はそこに街があったかもしれない…という話。そして、主食が小麦ではない国の話。


「そこでは小麦も取れるが、主食が‶米"というものなんじゃ」


「コメ…?」ルルは初めて聞く穀物の名前だ。


「米!!」

 タッキーには懐かしい響きの名前だった。

どうやらルルちゃんの育った村の名前、ロドリ村と言うようです(私も知らなかったw)。

あと米の単語聞いてきっとタッキー君はテンション爆上がり中だと思いますw

お読みくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ