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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード1
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エピソード1-⑫

 倒した魔物を解体し終えた2人は家へと帰ることにした。さすがにあの激しい戦闘の後に、ギルドに寄る余力は残っておらず、特にルルは慣れない戦闘による緊張や恐怖で疲労の色が濃かったため、これ以上は無理だとタッキーが判断した。「体力がなくてごめんね」と謝るルルに、気にする必要はないと伝えたが…これからのことを考えると、ある程度の戦闘ができた方がいいに越したことはない。


(どうしたらいいもんかなぁ…)

と、帰る道中でひたすら考えるタッキーだった。



 その日の晩は、魔物肉のトマトソース煮にした。動きを鈍らせるために使わざるを得なかったとはいえ、麻痺毒入りの肉なんかを食べて大丈夫か?と、誰しも思ってるだろう。実はだいぶ前にもタッキーは獲物を仕留める際、うっかり毒を使ってしまったことがあり「あ、やっべ、どうしよ」となった。その際日本人特有のもったいない病が発動し、「せっかくだし、加熱調理して一人で食べることにするか」となった。

 その結果、タッキーの生成した毒はレベルが低いこともあってか熱をよく通したものは毒成分が分解され、無事に食べられることが判明した。正直小一時間くらい痺れて動けないことを覚悟してたタッキーにはうれしい誤算だった。


 今日もタッキーの料理教室が始まった。肉を一口大に切って塩・胡椒モドキを振り、軽く焼いてから野菜と一緒に煮込む。今日使用する野菜はキャベツ・ピーマン・ニンジン。そしてタッキーは収納ポケットからスープとトマトペーストを取り出して、鍋に入れた。スープ・トマトペーストはタッキーが予め夜中にこっそり作ったものである。

 この世界に現世日本のようなコンソメスープの素などのような便利なものは存在しない。使いたければ一から自分で作るしかない。タッキーは料理を作った際に出るくず野菜などの、生ごみとして捨てられるものを使って「自己流ブイヨンモドキスープ」他、様々なスープをを作っては瓶に入れて収納ポケットに入れて保存。いつでも使えるようにしていたのだ。


 しばらく煮込んで、料理が出来上がった。

「おいしい!!」

 ルルは満足そうだ。


「レパートリーも少し増えたね。包丁の使い方もうまくなってきたじゃないか」


「えへへ…そうかな?タッキーのおかげだよ」

 ルルはちょっと照れくさそうだ。タッキーだって特別料理が上手いわけじゃないが、現世でサラリーマンだった頃は一人暮らしで自炊していた。かなり自己流のものもあるが…。その後農民としてこの世界に転生してからも、母親を手伝って料理をしていたので、この世界の素材で作ることにも慣れていた。

(明日は何が作れるかな?)

 タッキーは昔の記憶をたどりながら、いろいろ考えていた。

毒の成分云々のところは…その、ご都合設定ってことで納得してくださいw

母子ともにいい言い訳が考え付かなかったんです…w

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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