エピソード1-⑩
私「ところでステ値ってどうなってんの?なんか全然書いてないけど」
母「え?序盤だしただ数字やらなんやらが羅列してるって描写しとけばよくね?」
私「いや、見れるようになったって書いてんのにそれはちょっと…」
母「私細かい数字とか覚えてらんないから、あんた適当に辻褄合うようにそれっぽく書いといてw」
私「えぇ……(困惑)」
そんなこんなでいろいろ頑張った。マジで大丈夫かなこの小説…(遠い目)
「えーっと、どうやったら見れるかな…ステータスオープン」
何となく直感的に自分のステータスが見れるようになったことを感じたタッキーがそう呟く。するとタッキーの目の前にそれっぽいものが表示された。
タッキー 種族:スライム
Lv:28 状態:テイムモンスター テイム先:ルル
HP:150 MP:150
STR:20 VIT:25 INT:15 MND:20
AGI:30 DEX:15 LUC:10
スキル:鑑定眼Lv1←new!
形状変化Lv3
毒生成Lv3
収納Lv∞
「へー、こりゃ面白いや」
自分のステータスをしげしげとみるタッキー。「鑑定眼」以外にもなんかいろいろ能力があることになっている。どうやらステータスを見られるようになったのは「鑑定眼」というスキルが新しく加わったためのようだ。Lvが1なので、まだそんなに多くの情報が見られるわけではないが、それでもワクワクするというものだ。
「タッキー?どうしたの?」
ルルが聞くので、タッキーが答える。
「ボク、今の戦いでレベルが上がってね。ステータスが見られるようになったんだよ」
「ステータス?」
「その人その人が持っている能力とか、強さとかが数字や文字で見られるんだよ」
「ええ!?そんなことがわかるの!?」
「そうだよ。色々あって面白いよ」
「じゃあさ、今タッキーの強さってどのくらいなの?」
ルルは興味津々だ。
「んーッとね…レベルは28…あれ?結構高いなー」
「そうなの?」
「たぶん…他のスライムがどうかはわからないけど、ボクは生まれて2か月くらいなんだし…。MP…魔力も150って多くない?」
「ふーん??そうなんだ??」
ルルはいまいちよくわからなかった。が、タッキーが楽しそうなので良しとすることにした。
そして、ふと疑問に思ってタッキーに聞いてみる。
「ねーねー、私のステータス?とか言うのも見られるの?」
「んー、たぶん見れるんじゃないかな?やってみるね」
そういうとタッキーはルルに向けて「鑑定眼Lv1」を使ってみる。するとルルのステータスがタッキーの目の前に出てきた。
ルル 種族:人間 冒険者ランク:G
Lv:3
HP:45 MP:120
STR:3 VIT:2 INT:10 MND:3
AGI:30 DEX:8 LUC:3
スキル:危険察知力Lv2
魔法:テイムLv2
テイム数:1
テイムモンスター:タッキー
「あ、見えたよ。えっとね、ルルのレベルは……3……」
「…なんか、タッキーとずいぶん差があるね……」
自分のレベルを聞いたルルはちょっと、いや、かなり凹んだ。
ステータスの話が出たので一応用語の説明やらこの作品でのステータス値の設定なんかを書いときます。「いらねぇよ」「むしろ邪魔」などの意見が多かったら削除します。
本作でのステータス値はレベルによる上昇もあるが、それ以上に本人がどういう行動をとったかでも数値が変動する。レベルの割に数値高めのものがあるのはそのためである…という設定。
種族…見たままの意味。そのうち人間以外の種族も出るらしい?
冒険者ランク…これも見たままの意味。ランクはG~SSSまで。
Lv…レベル。大抵の場合この数値でその者の実力の目安にされる。本作では自分がどれだけ 人生経験を積んだか、魔物や動物を倒したかで変わる。タッキーのレベルが高いのは2度の転生を経て、スライムとして誕生した時からのレベルもそれなりに高かったため。
逆にルルのレベルが低いのは今まで自力で魔物や動物を倒したことがないからである。
ちなみに今回の魔物がルルにとっては初討伐だったりする。
また、本作のテイマーはテイムモンスターとの戦闘や生活でもレベルが上がりやすい。テイムモンスターとの仲がいいとそれだけレベルが上がりやすく、逆に道具扱いして仲が悪いと上がりにくい。
HP…体力値。これが0になると死亡。本作ではスタミナもこれに含まれており、ルルがレベルの割に数値が高いのは森で採取したりなどで体力を使って鍛えられることが多かったためである。
MP…魔力値。後天的に伸びることもあるが、大体は先天的な才能で保有量が決まる。ルルはかなり多く、伸びしろもある。逆にない人もいる。
STR…筋力値。これが高いと物理攻撃力が高くなり、敵を粉砕しやすい。
VIT…防御値。これが高いと物理攻撃に対して強くなる。カッチカチになるよ!
INT…知力値、又は魔法攻撃値。これが高いと魔法攻撃力が高くなる。魔法自体がショボくてもこの値が高かったら敵が倒しやすかったりする。
MND…魔法防御値。これが高いと魔法攻撃に対して強くなる。作品によっては回復術の回復量の参照にされる数値。
AGI…俊敏値。これが高いと素早いキャラになり、逆に低いと足の遅い鈍重なキャラとなる。ルルの場合、森で逃げ回りながら採取してたため、レベルの割にこの数値が高い。
DEX…器用値。これが高いと手先が器用、ということになる。生産職の者にとっては極めて重要な値。
LUC…幸運値。大多数の人はこの数値が高い方を望む。作品によっては状態異常成功の可否にも関わる。
(…ガチャ……ピックアップ……う、頭が……という人は多いよね…?)
スキル・魔法…本作では最少Lvは1、最大Lvは簡単に習得できるスキル・魔法は10、20が最大だが、ドラゴン等の強い種族が習得するスキル・魔法は100、あるいはそれ以上のlvとしている。え?タッキーの収納Lv?あれにも理由があって、後に明かされる…らしい。
また、鑑定眼で出てくるステータス情報などはそのスキルを発動した本人にしか見えない。なのでルルにはタッキーが目の前で微動だにせずよくわからない単語を呟き、ニヤニヤしてるすごく怪しいスライムにしか見えていない。
以上になります。長々と失礼しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。




