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生き抜け!!サバイバルあってのスローライフです!  作者: 櫻庭 明日香
エピソード1
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エピソード1-⑨

 タッキーは出会った小型動物のネズミやウサギを数匹仕留めた。食べる、又は売るためのものなので毒や溶解液は使わない。ただ腕のように伸ばした体の一部を尖らせて突き刺すだけにした。同じようにして川の中の魚も獲った。

 獲物はすぐに収納ポケットへ。アーンと大きく口を開けて放り込む。これで鮮度もばっちりだ。



 川を離れたところで、柴犬くらいの大きさの魔物に出会った。ルルは予想外の大きさの魔物の遭遇に驚き、怖がってタッキーの後ろへと逃げた。


「タッキー!あの魔物ちょっと大きくない!?」


「大丈夫だよ!」


 魔物は勢いよくタッキーとルルに襲いかかってきた。タッキーが応戦するが、魔物も素早いのでなかなか尖らせた体の一部を突き刺せない。なんてすばしっこいんだ、とタッキーは心の中でちょっと舌打ちした。

 両者ともに一歩も引かず、なかなか戦況が変わらない。だが次の一振りでようやく魔物の体に命中し、かすり傷を負わせた。傍から見たらただのかすり傷だが


「よし、やった!」


魔物の動きが少し鈍った。新しく習得した技、〈剣状に変化させた箇所に毒を仕込む〉を早速使った。使用した毒はマヒ毒。動きが鈍ればそれだけで戦いやすくなるからだ。そうして目論見通り動きを鈍らせたところに


「えい!!」


と、ルルが果敢に細い木の棒を振り下ろす。魔物がルルの方を向き、隙ができた瞬間にタッキーは体を剣状に変化させ、魔物の胸に深々と突き刺した。その攻撃が致命傷となり、魔物は倒れた。


「やった…やったー!!」


 ルルが歓声を上げる。苦労の末に倒せたので喜びも大きい。


「こんな大きさの魔物を仕留めたのは初めてだね」


 タッキーもうれしそうだ。すると、タッキーの頭の中にファンファーレが鳴った。レベルが上がったようだ。それに伴い、新しい能力が追加された。ステータスが見られるようになったのだ。

お読みいただきありがとうございました。

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