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もしも転校しなかったら
本編よりこっちの方がまだ出来が良いと思います。
私は、クラスでも友達は少なくない方だった。
でも、あの時から変わった。
「お前ってさ、いっつも笑ってて気持ち悪い」
そのたった一言でみんなの態度が変わった。
「確かにw悪口言われても笑って誤魔化しててキモいよね」
「……」
それから数日経って話す友達も減っていった。
影口が聞こえてくる。
「○○ってさw自己中だしウザイよね〜」
「マジそれw分かるわ〜」
これ以上嫌われたくなかった。
だから泣こうとも怒ろうともしなかった。
そんな事したら、
もっと周りから人が居なくなると思ったから。
相談もしなかった。
大切な人に心配を掛けたくなかったから。
私の周りにはもうお金や体目的の人しか残ってなかった。
私には、耐えきれなかった。
苦しかった。けど、やっとこれで終わる。
私は寝てしまった。
目が覚めると、お父さんとお母さんが誰かの仏壇の前に座っている。
「気づけなくてごめんね」と泣きながら呟いているお母さんを見て思い出した。
「あぁそうだ私、耐えられなかったんだ」