本編
実は5000文字近くの下書きがあったんだけど
消えちゃってめっっっっちゃ萎えて
意味が分かると怖い話みたいになっちゃった
私は、クラスでも友達は少なくない方だった。
でも、あの時から変わった。
「お前ってさ、いっつも笑ってて気持ち悪い」
そのたった一言でみんなの態度が変わった。
「確かにw悪口言われても笑って誤魔化しててキモいよね」
「……」
それから数日経って話す友達も減っていった。
影口が聞こえてくる。
「○○ってさw自己中だしウザイよね〜」
「マジそれw分かるわ〜」
これ以上嫌われたくなかった。
だから泣こうとも怒ろうともしなかった。
そんな事したら、
もっと周りから人が居なくなると思ったから。
相談もしなかった。
大切な人に心配を掛けたくなかったから。
ある日、親の仕事の都合で転校する事になった。
嬉しかった。
転校先の学校では、意外と数日でクラスに溶け込めた。
仲の良い友達も沢山できた。
だから、調子に乗っていたのかも知れない。
その日、私は一人のクラスメイトが、いじめられるきっかけを作った。
その子は悪口を言われても、笑って流すような優しい人で、勉強も出来る。
私は彼女が羨ましかった。
彼女の上になりたかった。
そして、
周りの人達全員に聞こえるような大きな声で彼女に言った。
「お前ってさ、いっつも笑ってて気持ち悪い」