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第一話 「ゲームスタート」

「リリア様、準備が整いました」


「わかったわ」


 魔法陣の上に立つとアレクと目を合わせ、軽く頷く。


「リリア様、行ってらっしゃいませ」


 体を光の粒子が覆っていく。眩しくなり少し目を閉じ、次目を開けた時にはもう景色は村の入り口へと変わっていた。


「村がやけに静かね—まさか!」


 もう村に騎士たちがきてるの! いくらなんでも早すぎるわ。この村もそう簡単には出ていかないはず。村が荒らされてないってことはまだ村にいるのかも。


「ぎぁああ!」


 その時、村の村長の家からゴブリンの悲鳴が聞こえてきた。

 

 村の家を見ても誰もいない。村長の家から聞こえた悲鳴、一体あの中で何がおきているの。

 急いで村長の家に向かい窓から中の様子を伺う。


 中では複数の騎士と丸い机に若い白服の人間とこの村一番の力持ちのカイがトランプを持っていた。


「何あれ、トランプ勝負? —っ!」


 その時目にしたのは机の横で横たわる数人の男女。しかもその全てがゴブリン。そして、男の服には返り血がついていた。

 許せない! あの男! 


「カイ! やめて!」


「リリア様!」


 カイは驚き椅子から勢いよく立ち上がった。


「おやおやこれは噂のリリア様ではないか! はじめまして。私はリディアス王国の第七部隊副隊長そして、マジシャンのアルフレッドと申します」


「あなた達は一体何をしに来たのですか」


「言わずともわかるはずです」


「ゴブリンの壊滅。その先は魔族の‥‥‥」


 アルフレッドはお腹を押さえて高笑いをし、少し笑みを浮かべた。


「もし、私の妃となるならあなたの命は保証してあげましょう」


「バカ言わないで」


「それは残念。ではこれでどうです?」


 そう言って差し出してきたのは先程までカイと使っていたトランプだった。


「私が勝ったらあなたを貰います。私が負けたらもうこの村には手を出しません」


「いいでしょう」


「リリア様! もし負けたら—」


 リリアはカイの発言を止め、「私に任せない」っと言って席に着いた。


「それではゲームスタートです」

読んでいただきありがとうございました!

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